ジョジョの奇妙な冒険9部ことザ・ジョジョランズ。ルルちゃんやレムチャバンの過去が明かされ、ジョディオたちはハウラーのサインを手に入れました。
今回はジョジョランズ8巻の内容から、今後の展開について予想、考察してみました。
7巻までの話はこちら。


1. レムチャバンの過去とザ・ジョジョランズにおける悪役の基準
まず注目したいのはレムチャバン。小学校の担任にクラス中の給食代を盗んだ犯人に仕立て上げられるという、不条理な過去が明かされました。担任としてあるまじき行為であり、レムチャバンは深く傷ついたはずです。
が、レムチャバンはキー・ウエストとともにハウラーを裏切り、金を奪い取ろうとしていたんですよね~…ルルちゃんに「忠誠心はないの?」と聞かれるとこう答えていました。
荒木飛呂彦(2026年)『The JOJOLands』8巻 集英社
これ、やっていることが担任の先生とほぼ同じなんじゃないかな…子供の教育に関わる担任が自分の欲に走り生徒を裏切ったように、レムチャバンも誠実に仕事を果たさず、欲望を優先して雇い主を裏切ったわけだもんね。「自分はあんなことは絶対にしない」ではなく、結局同じ穴の狢になってしまったんですよね~…
生まれや育ちの呪いや不条理から抜け出せない悪役たちと、そこから抜け出し、新たな道を切り開こうとするジョディオら。ジョジョランズの敵味方では、この対比が描かれるのではないかな~という気がします。キー・ウエストがジョディオらを「クズ親育ちの生まれついての負け犬」と評していたのも、家柄、学歴や職業など表面的な評価基準の親の元で育ったからだったりして…!

2. レムチャバンとキー・ウエストが購入しようとした家の元ネタ
そんなレムチャバンたちは家の購入を夢見ていましたよね~!そのひとつが英国新古典主義で整備された庭園のある家とのことでしたが、これがその外観ね。
荒木飛呂彦(2026年)『The JOJOLands』8巻 集英社
お城のような家ですが、元ネタであろう建物はポルトガルのレガレイラ宮殿。ハワイじゃないじゃん!!!
Koshelyev - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
レガレイラ宮殿は12世紀のポルトガルの王族の別邸として建設され、何度かの改修を重ねて現在の姿となりました。建築様式は英国新古典主義というより、マヌエル様式、ルネサンス様式、中世様式、古典様式などが組み合わされています。敷地内には洞窟や抜け穴、怪物の石像、テンプル騎士団のシンボルなどが散りばめられ、異世界に迷い込んだような雰囲気なのだとか。レムチャバンとキーちゃん、どんな家買おうとしてたんだ…

3. ルルちゃんの過去とスタンド能力との関係
最後にルルちゃんについてです。「ハウラーは父親だと思う」と発言していましたが、多分そうなんでしょうね~!6巻のこのコマの女性がルルちゃんにそっくりでは?という考察をしましたが、もしルルちゃんが王族関係者であれば、ハウラーが父親と告げずにルルちゃんの世話を焼くのは、王族の土地を奪った罪悪感ゆえなのかもしれません。
荒木飛呂彦(2025年)『The JOJOLands』6巻 集英社
ルルちゃんといえばボビー・ジーンの家族に入りたいと迫り、拒否されれば泣くなど家族や愛への強い執着を見せてきました。それは母親に捨てられ、ハウラーは父親という確証がないからこそ、家族という形を追い求めてしまうんじゃないかな…
一方で家族の死というものに対して、ドライな意見も述べていましたよね~…
荒木飛呂彦(2024年)『The JOJOLands』5巻 集英社
「全員いつか死ぬ」という言葉は、「家族を作ったってどうせ長続きはしない」「だったら家族を作ること自体に意味がないはずなんだ」とも聞こえるところ。これ、自分に言い聞かせているようにも聞こえるよね~…
それは裏を返せば、ルルちゃんが家族という形を諦めきれないからでもあるはず。家族が欲しい、でも自分にはきっとできない…そんな葛藤が「私に寄り添ってくれる人はいないんだ!だったらみんな殺してやる!」という気持ちに昇華されたのが、バグス・グルーヴ誕生のきっかけだった、なんて考えることもできるのではないでしょうか。
また母親が新しい恋人と暮らしていると知った時、彼女はきっと「自分は邪魔者だから見捨てたのだ」と感じたはずで。居場所も愛をも奪われたルルちゃんはきっと、悲しみだけではなく「死んでしまえ」というほど強い怒りを覚えたのかもしれないよね。そんな過去もスタンド能力に反映されているんじゃないかな~という気がします。切ない…
みんなが親の愛を求めるジョジョの世界の話

まとめ:ザ・ジョジョランズ8巻からはルルちゃんと家族の関係、悪役の基準が予想、考察できそう
ザ・ジョジョランズ8巻から今後の展開の予想と考察をしてみました。レムチャバンにしろルルちゃんにしろ、過去が切ないですよね~…胸が締めつけられるような不条理というか…
レムチャバンのように担任と同じ不条理を行うことが悪役と判定されるのであれば、ルルちゃんはどうなるのかも気になるところ。自己都合で身近な他人すらも見捨てるのか、過去の傷を胸に道を切り開くのか…後者であってほしいな~!愛あるルルちゃんとなる姿、見てみたいよな~!
参考文献
ユーロ・エクスプレス「不思議な世界遺産:レガレイラ宮殿」https://www.euro-ex.com/blog/item/12625.html(2026年3月19日)
VELTRA「レガレイラ宮殿」https://www.veltra.com/jp/europe/portugal/ctg/170144:%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A9%E5%AE%AE%E6%AE%BF/(2026年3月19日)
Quinta da Regaleira「QUINTA DA REGALEIRA」https://www.regaleira.pt/en/quinta-da-regaleira(2026年3月19日)








