ジョジョの奇妙な冒険5部に登場したミスタ。トリッシュと体が入れ替わった際には「ワキガくさい」と言われるなど散々な目にあっていました。
でもミスタは本当にワキガだったのでしょうか。今回は、ミスタのワキガ疑惑について考察です!
1. ミスタは本当にワキガだったのか
まずミスタは本当にワキガなのか、考えてみます。まず日本人と違い、欧米人は7~8割がワキガ体質。そしてミスタはトリッシュに「くさい」とまで言われているので、ワキガではあることは間違いなさそうです。
割合的に見れば、トリッシュもワキガ体質である可能性は高いんですよね~!とはいえあくまでも体質なだけであって、匂いの強さは人それぞれ。ミスタはトリッシュからすれば気になるニオイだったのではないかな~と思います。
ただトリッシュは入れ替わった時点で、初めてミスタのワキガについて言及しているため、今まではあまり気にしていなかったことも考えられそうです。あるいは気になってはいたけれど、臭いを指摘するのは失礼と思って言わなかっただけで、入れ替わったパニックで思わず言ってしまったのだったりして…どんまいミスタ…
ミスタの身だしなみからワキガを考える
次にミスタの身だしなみからワキガ説を考察してみます。ミスタは短めのセーターを着用していますが、その素材は暖かさに定評のあるカシミヤなのだそう。いくら蒸れにくい素材とはいえ、暑いだろうな~~~!
しかもブチャラティチームの服装を見てみると、ミスタだけ胸部が開いておらず、ワキの風通しも悪そうです。
荒木飛呂彦(1996年)『ジョジョの奇妙な冒険』49巻 集英社(50-51頁)
これはワキ汗かくよな…しかも5部の季節は春ですが、ここによるとイタリアの3月下旬~4月上旬は約15~20度だそう。さすがに暑い。
服装的にメンバーで最もワキに汗をかきやすそうなミスタ。香水もつけていないそうなので、トリッシュには匂いがダイレクトに伝わってきたのかもしれません。
ミスタとトリッシュの遺伝子は近い?
またミスタとトリッシュの遺伝子的な距離にも注目してみます。人間の他人の匂いへの感じ方は、遺伝子の近さが関係しているというのは有名な話ですが、遺伝子同士が近いとこんな匂いの感じ方になるそうです。
逆に、自分の遺伝子タイプと似通ったにおいは、「嫌なにおい」と感じてしまうようだ。遺伝子タイプが合えば、たとえ汗臭かろうが、その汗を「良いにおい」と感じて、女性はうっとりするはずだ。
うっとりどころかパニックになってるんだよな…
ミスタのワキのにおいを嗅ぎ、即座に「くさい!」と断定したトリッシュ。これは2人の遺伝子が近いから、なんてことも考えられそうです。
ただトリッシュはディアボロ戦後にこんなことも言っていました。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(224頁)
手のひらクルー!!!!良かったねミスタ…
なぜあれだけくさ~い!と騒いだミスタのにおいを「懐かしい」と感じたのか。戦いの思い出がよみがえったからというのはもちろんですが、こちらも遺伝子的な観点で考えてみます。
さて人間のにおいの感じ方には、こんな性質もあるそうな。
ただ、人間の場合は、先ほど言ったように経験や学習があるので、そういう本能だけでは判断しません。遺伝型が離れている人の体臭を好む場合もあるし、逆にお父さんやお兄さんの匂いを嗅いで安心感を得る場合もあります。ずっと一緒に暮らし、その人たちといる空間が安心であることを経験しているからです。
生命科学DOKIDOKI研究室『中高校生が第一線の研究者を訪問「これから研究の話をしよう」第12回 匂いは生きていくための大切な情報源」』
ほぉ~~~~!!!遺伝子が近いとくさいと感じるどころか、ほっとすることもあるんですね~!
これをトリッシュのケースで考えると、ミスタの匂いを懐かしいと感じられたのは、トリッシュの家族の匂いと近かったからでは…?なんてことも考えられます。
つまりディアボロとミスタの遺伝子が近い可能性があると。ひぃ~~~~!!!!
「くさい」という嫌悪感、「懐かしい」という安心感という、全く別の感情を生み出したミスタのにおい。どちらにせよ遺伝子的な側面から見ると、ミスタとトリッシュの遺伝子は近いものがあるのかもしれません。
2. ミスタだからこそ「ワキガくさい」と言えたトリッシュ
次にミスタの人柄とトリッシュのワキガ発言の関係について、考えてみます。プロフィールには潔癖症で、嫌いなものは「くさい男」とまで書かれているトリッシュ。そりゃ~体が入れ替わった先が、ワキガ体質の男だったら絶叫してもおかしくありません。
でもミスタとトリッシュの間柄だからこそ、言えたことでもあったはず。ということで、ここでは2人の関係性とトリッシュの「ワキガくさい」発言ついて考察してみます。
トリッシュはミスタをどう思っていたのか
まずトリッシュがミスタをどのように思っていたのか、考えてみます。体が入れ替わった時に、トリッシュはこんなことを言っていました。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(30頁)
この「どーしてあたしがミスタなのよ」はどういう意味なのか。
まず「よりにもよってなぜ私とミスタなのか」の意味です。ミスタと入れ替わるのは罰ゲームみたいなもんなのよ~!的なニュアンスになります。もう一つは「なぜ他の人ではなく、ミスタと入れ替わってしまったのか」の意味。ジョルノやナランチャならマシだったのに~!というニュアンスです。
どちらの意味かは分かりませんが、とにかくブチャラティチームの中でミスタと入れ替わるのが1番嫌だったんでしょうね~!確かに男くさいもんな~…
爪の形やカスが溜まっていることまで散々言われていたミスタですが、トリッシュの美的センスから最も遠いのであれば、発狂されるのも仕方ないことなのかもしれません。潔癖症だしね…
ミスタだからこそ言えたワキガの文句
最後にトリッシュはミスタだからこそ、「ワキガくさい」と発言できた可能性について考えてみます。トリッシュは自分がミスタの姿であることを鏡で確認した上で「ワキガくさい!」と言っていましたが、ブチャラティチームの他の人と入れ替わっていたら、こうはならなかったよね~という話です。
例えばブチャラティはトリッシュの気になる存在だったことから、どれだけくさくても言わないでしょうね…ナランチャも女心に理解があると思われていたのか、体が入れ替わった後にすがっていたくらいなので、恐らくボロクソには言われないはず。
で、問題のミスタですが、トリッシュとミスタが同席しているシーンって少ないんですよね~…たまに同じシーンにいると思ったら、この言動。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(31頁)
ミスタ、それはアカン。
いくらトリッシュがワキガくさいと言ったからって、そこまで言わなくても…と男には絶対知られたくない補正下着事情を暴露しちゃうミスタ。ここでも触れましたが、他にも「フーゴがおっぱいや覗いたり太もも触ろうとしたのは出来心」だの、全体的に男同士のノリのまま、トリッシュに発言しているんですよね~!
こういう言動をしていたのなら、トリッシュも女心の分からない人と認識していても不思議ではないはず。そんなガサツなミスタが相手だったからこそ、「ワキガくさい」という言葉が遠慮なしに出てきたのかもしれません。
ということで、トリッシュがミスタをワキガと言えたのは、ミスタとトリッシュの関係性だったからと言えそうです。
まとめ:ミスタはワキガだとしても、騒がれたのはトリッシュとミスタが入れ替わったからこそ
ミスタのワキガ疑惑について考察してみました。
人種的にワキガ体質の可能性が高く、潔癖症のトリッシュには気になるニオイだったであろうミスタ。しかし遺伝子学的にも性格的にも、ミスタだからあそこまで騒ぎ立てられた部分も大きかったのではないでしょうか。
とは言え、戦いが終われば「懐かしいにおい」「でも変な指」なんて言いながら、仲良く騒いでいたトリッシュとミスタ。コロッセオ到着前はイマイチ関係性が見えなかった2人ですが、ディアボロ戦を通じて遠慮なく言い合える間柄になったのかもしれません。香水買いに行くのもトリッシュが付き添ってくれるんじゃないかな…!
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