ジョジョの奇妙な冒険5部に登場する、グイード・ミスタ。明るく前向きで、ブチャラティチームのムードメーカーでもありました。
そんなミスタですが、恋愛面でも明るく前向きでモテるのでしょうか。今回はミスタのモテ度を勝手に検証です!
1. ミスタにデリカシーはあるのか
まずはミスタのデリカシーについて見ていきます。いつも明るいものの、食事中に人の肉の話をしてフーゴたちに怒られたり…と神経が細やかなタイプではなさそうなミスタ。果たしてデリカシーはあるのでしょうか。
トリッシュへのミスタのデリカシー
さてここではミスタとトリッシュの関わり方を見ながら、デリカシーについて検証していきます。
まずプロシュート戦前の車内で、出会ったばかりのトリッシュを観察するフーゴに、ミスタが話しかけるシーンです。お前も胸元が気になるのか~!と勝手に決めつけていましたが、車のブレーキでフーゴがラッキースケベしてしまった後には…
荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』52巻 集英社(92頁)
フーゴに悪気はなくてもミスタに悪気がありすぎる件。そして滝汗のフーゴ。ナンテコッタ…
被害を拡大させた上に、会ったばかりの異性にオッパイとか太モモとか言いだすミスタ。デリカシーが行方不明すぎる…
またディアボロ戦で人格が入れ替わった時には、こんなことまで言っていました。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(31頁)
異性の下着事情を暴露。呪い殺してやる~!(鳥海ボイスで)
その後もトリッシュの体で地面に唾を吐くなどやりたい放題でしたが、ディアボロ戦終了後には、自分の体臭が気になったようで…
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(223頁)
いきなり他人のうなじを嗅ぐミスタ。そりゃ~トリッシュもびっくりするわい!
出会って1週間で許可なしクンクンするのも微妙ですが、これに限っては、ボスを倒して全てが終わった後の高揚したテンションで許されるかもしれません。が、他のがなぁ~…特に下着暴露がなぁ~~~~!!!トリッシュ相手に、デリカシーに欠けた行動が散見されるミスタなのでした。
なぜミスタはデリカシーがないのか
トリッシュじゃなくても怒られそうなミスタの言動でしたが、なぜこんな行動に出たのか。これはミスタの性格の問題なのかな~という気がします。「単純に生きる」がモットーなので、行動基準が「場に適しているか」より「やりたいからどうか」なのではないでしょうか。
人肉の話だって「自分がしたい話だった」から喋り出しちゃったんでしょうね~!「相手が言われたくないって思うかな~」なんてことはあんまり考えていないのかもしれません。
この単純さはミスタの魅力ではあるものの、女性相手にもう少し気遣ってあげても…と思うのも事実。この辺りは経験値がモノを言いますが、女性との関わりがない訳でもなさそうですよね~アニメ版では女性2人組を遊びに誘うなど仲の良い異性もいる様子でしたが、気を遣わずにオープンに話せる女友達が多いのかもしれません。デートではなく飲みに行こ!くらいのノリっぽかったしな…
他にも女兄弟がいないなど、色々な理由が想像出来そうところですが、いずれにせよミスタはデリカシーがあるタイプではなさそうです。そんな豪快さもミスタらしいんだけどね…
2. ミスタといると幸せに暮らせるのか
次にミスタと一緒にいることによる幸福について考えてみます。女の子に気軽に声をかけたりとフットワークが軽く、人生を楽しんでいるミスタですが、一緒にいる楽しさはあるのでしょうか。
飯を楽しめるミスタ
一緒にいるなら食事の時間は大切にしたいよね!ということで、まずミスタとご飯事情について考えてみます。
食に関するシーンが人一倍多いミスタですが、食に対して「食べることを深く考えることは『幸せに生活しているか』どうかにつながる」と持論をこのように述べていました。一理あるよな~…確かに元気のない時は、食について深く考えている余裕はありません。食に関することの謎の説得力よ…
またサン・ジョルジョ・マジョーレ島に上陸時には、ヴェネツィア料理について話す場面も。
荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』55巻 集英社(155頁)
早く護衛終えて飯食いて~って、トリッシュ目の前にして言っちゃうミスタ。ま~~~~たデリカシーがないんだから!
それはさておき、ミスタは食についての知識もありそうです。人肉の件で登場した鮎だって、イタリアではなくアジア圏に生息する魚だし…さらに菜食主義を話題にするなど食への興味が尽きません。ここでも触れましたが、セックス・ピストルズだって、スタンドでは珍しく食べるしな…
心から食を楽しみ、時にみんなを巻き込みながら話題にする。食欲は人間の三大欲の中でも最上位に位置しているからこそ、それを楽しめる人といればきっと人生は楽しくなるのではないかな~と思います。
ミスタの幸せの感度の高さ
食から楽しみを見出していたミスタですが、幸せの感度の高さにも目を見張るものがありました。例えば過去の話ではこんな一コマが。
荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』54巻 集英社(172頁)
何のことない日常に幸せを見つけられるんですよね~!ザ・ポジティブ思考だ…!
そのせいかジョルノの入団を、人一倍明るく考えていたのがミスタでした。初見では「仲間になりたくないんじゃ?」なんて言ったのに、アバ茶を飲み干せば「おまえ面白いな~」と即手のひら返し。さらにブチャラティが幹部になれば「ジョルノ入団後から事が動き出したからラッキーボーイだ」なんて喜んでいます。
で、ポジティブ思考の極めつけがこれ。サーレー戦でのケガを治してもらうシーンです。
荒木飛呂彦(1996年)『ジョジョの奇妙な冒険』50巻 集英社(93頁)
ホッチキスも楽しめる出来るミスタ。アンタ本当すごいよ…
普通の人なら見逃すような小さな幸せをたくさん見つけられるミスタは、きっとたくさんの楽しいことを教えてくれるはず。一緒にいれば人生明るくなりそうな人柄です。これはモテそうだよな~~~~~!!!
3. ミスタは優しく頼れる男なのか
最後にミスタの内面を見ていきます。精神力の強さに定評があるミスタですが、意外とパニックになることが多い人物でもあります。
例えば嫌いな4が絡んだこのシーン。ケーキの残りの個数に不満タラタラな訳ですが…
荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』54巻 集英社(172頁)
クレーマーやないか。年下も呆れる文句…
んも~~~店員さんに優しくない男はモテないって言うでしょ~~~~!と言いたくなりますが、ミスタはプロフィールの略歴にも「街のチンピラ」って書かれてるからな…未だにチンピラ気質なところはあるのかもしれません。
他にもポルナレフに「矢を持ってきたお前が悪い」と当たったり、ギアッチョ戦でヤケになったり…ナランチャの死にも動揺していました。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(104-105頁)
周りがミスタを止めるほどの動揺っぷりですが、これらのシーンに共通するのが「予想外の出来事」で焦っていたこと。こんな状況なんて誰しも焦りますが、ミスタの場合は冷静さも光る人物なだけにますますパニックが際立ちます。
とは言えギアッチョ戦の「覚悟」や、「眠れる奴隷」でブチャラティとの石と飛び降りなど、一度決断してしまえば、後ろを振り返ることなく行動を起こせる強さを持つのがミスタのすごいところ。焦る状況に置かれない限りは、頼れる男だと言えそうです。
それでも本当は優しいミスタ
焦るとクレーマーっぽさまで見せたミスタですが、優しい一面だってもちろんあります。例えばプロシュート戦では、ナランチャにこんな声かけをしていました。
荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』52巻 集英社(135頁)
優しいお気遣い…まあ前日にラジカセ壊してるんですけど。また散々やらかしたトリッシュ相手にだって、こんな心遣いが出来るのです。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(104-105頁)
すっと手が出る辺り、素人じゃないな?と言いたくなるこなれ感。結構ジェントルマンなのかもしれません。デリカシーはないけど。
頼りになるだけではなく、優しさもしっかりと持ち合わせているミスタ。配慮がなさそうに見えて、意外と気配りが出来る一面もありそうでした!
フーゴのラッキースケベの暴言について、もう一度考えてみる
さてパニックにならない限りは冷静で強く、優しい一面も見えたミスタでしたが、パニックといえば先程のフーゴのラッキースケベの場面でもなんだか焦っていた様子。このシーンをもう一度考察してみます。
「ボスには内密に~」なんて言っていたように、ミスタがパニックになったのは、ボスの目が怖かったからです。あまりに怖いのか、別のシーンでも「ボスに言わないで」と懇願していたり。
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(104-105頁)
よっぽど怖いんでしょうね~…と考えると、フーゴのラッキースケベに、本当はめちゃくちゃパニックになっていたはずです。だから「フーゴは太モモさんに指をはわせようとしていた訳じゃない」なんて、焦ったあまり、意味不明な言い訳を言いだしたのかもしれません。
だからトリッシュの下着事情を暴露したのも、体が入れ替わってパニックだったことが一因なんてことも考えられそうです。逆にディアボロを倒してホッとしている中では、トリッシュを気遣って手を差し伸べていたし…
本当は素敵な内面を持つのに、パニックになるとそれが顔を隠してしまうミスタ。でも焦らせず4からも遠ざければ、きっと優しく頼れる男でいてくれるのではないでしょうか。
最後に…ミスタのモテ度を判定!
最後にミスタのモテ度を判定です!
周りを幸せに出来る度 ★★★★★
頼れるナイスガイ度 ★★★★☆
デリカシーは怪しいんだよな…とは言え、パニックにならなければ明るく優しい兄ちゃんでした!
何のことない日常に幸せを見出せるミスタ。食事や散歩はもちろん、カシミアのセーターを愛用するお洒落さんなので、ショッピングなんかも楽しいタイプかもしれません。ワインにチーズなどの食料品に、洋服…あと香水もな。
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