ジョジョの奇妙な冒険3部に登場したポルナレフ。フランスの田舎町出身という設定でした。
今回はポルナレフの故郷はフランスのどの場所なのか、考察しながら特定してみました。
ポルナレフのプロフィールから推測できる出身地
まずはポルナレフのプロフィールや外見から推測してみます。銀髪、ブルーの目、色白の肌など淡い色彩が特徴的でしたよね~!歴史的に移民の多かったフランスでは北部は東欧やロシアなどの血によりメラニン色素が少なく、南仏はイタリアやスペインなどの血が混じった褐色肌、濃い目の色などの傾向があるので、北フランス方面にルーツがあるのかもしれないよね。
またロシア方面の寒い地域では、体温を維持するために白筋と呼ばれる筋肉が発達し、全体的にがっしりとした体つきになる傾向があるそう。白筋は収縮するスピードが速く、瞬間的に熱を生み出す力に優れている筋肉。シルバーチャリオッツのスピードも、白筋に由来していたりして…!
そしてポルナレフという苗字はロシア系なので、やはり南部より北部出身の可能性が高そうですよね~!シェリーちゃんは黒髪でしたが、黒髪は地中海方面からの遺伝のほか、ケルト系あるいは古来のフランス人の髪色が現れたなんてパターンもあるそう。いずれにせよプロフィール上の特徴では、北フランス出身という線が有力なようです。

ポルナレフのフランスの故郷:ノルマンディー説
ここからはポルナレフの出身地をより細かく特定していきます。アニメ版で描かれたポルナレフの故郷の風景はこちら。
津田尚克監督.ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント,2014(Blu-ray)
雨、小高い丘にある村、塔のような高い建物、高低差のある地形が印象的でした。
この条件でまず挙がりそうなのが、北フランスのノルマンディー。雨の多い場所で、ボカージュと呼ばれる畑や牧草地が木々などの生け垣によって区切られている地形がみられます。歴史的にはノルマンディー上陸作戦時に、このボカージュによる見通しの悪さで連合軍が苦戦したのだとか。J・ガイルが人知れず犯行に至るにはうってつけの場所なんですよね~…
実際のノルマンディーの風景はこんな感じ。ドンピシャではありませんが遠くに見える塔、村への高低差、牧歌的な雰囲気が近いのでは…?もっと探せばよりイメージどおりの場所が見つかりそうです。
シェリー生前の回想シーンでは道端の風景まで詳細に描かれていましたよね~!
津田尚克監督.ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol6. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント,2014(Blu-ray)
道端には紫色の花が咲き、歩道の端はレンガで舗装されています。花は恐らく原作で登場してたこれじゃないかな~…
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(72頁)
形と色的にフランス国花でもあるアイリスっぽいですよね~!ノルマンディーでは茅葺屋根の強度を保つためにアイリスを植えたり、建築資材としてレンガを用いることがあるので、この土地の特徴が現れたシーンなのかもしれないよね。
木は晴れと雨の日のシーンでは形が違うように見えますが、前者はノルマンディーでも見られるプラタナス、後者はポプラや糸杉に近いかな~…ポプラはノルマンディーで風よけとして植えられます。
また荒木先生はできる限り現地に足を運んで取材をされるそうですが、ノルマンディー地方の観光地にはモン・サン=ミシェルがあります。3部に直接登場した場所ではありませんが、海の上に立つ建物で思い出すのが、2部のエア・サプレーナ島。なんとな~~~く似てるっちゃ似てるよね…
Par Lynx1211 — Travail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien
モナリザなどフランス関連の話はジョジョを通して何度か登場しますが、もし荒木先生がモン・サン=ミシェルに訪れており、その際に見た光景をポルナレフの故郷のモデルとしていたとすれば、ノルマンディー地方は有力な候補のひとつとなるのではないでしょうか。
ちゃんと生活感のあった5部ポルナレフの隠れ家の話

ポルナレフのフランスの故郷:プロヴァンス説
お次は南フランスのプロヴァンス説です。プロヴァンスはゴルドやエズなど「鷹の巣村」と呼ばれる、敵から身を守るために切り立った崖や丘の上に作られた村が点在しています。村には時計台や教会などがそびえ立っているので、少し離れた場所から塔のように見える可能性は高そうです。が、なんとな~く違うんですよね~…これはエズね。
あとはルールマランとかね。少し高低差は小さくなりますが、イメージ的にはこちらの方が近そうかな~…
ただね~Google Mapsでウロウロしてみると、南仏はノルマンディーに比べて車通りが多いんですよね~…さすがにJ・ガイルの悪事もバレるんじゃないかな~という気がします。
プロヴァンスは晴れの日が多く温かい地中海気候の地域ですが、少量の霧雨やまれに犠牲者が出るほど激しい集中豪雨が襲うこともあるそう。ただ回想シーンで描かれた雨は豪雨でも霧雨でもありません。メタ的な視点でも、悲惨な事件が起きた地として暖かな南仏を選ぶか?と言われたら、ちょっと考えちゃうよね。ノルマンディーのような少し曇りがかった寒い地域の方がしっくりくる気がします。
シェリーちゃんが描かれたシーンも見ていくと…プロヴァンスの家は漆喰壁と瓦屋根が多いので、レンガの描写はあくまでも道路の舗装の飾りというイメージになりそうです。植物については、先述したプラタナスや糸杉は南仏でよくみられる木々。アイリスは画家ゴッホがプロヴァンス地方で静養していた際に描いた絵画で有名です。
By Vincent van Gogh - DgFVFAJo_30MeQ at Google Cultural Institute maximum zoom level, Public Domain, Link
プロヴァンスとの共通点も多いポルナレフの故郷。ただ気候や人通りなど総合的に見ると、ノルマンディーの方がより自然ではないでしょうか。

その他ポルナレフのフランスの故郷の候補
最後にその他候補に挙がりそうな場所についてです。まずはブルターニュ地方。ノルマンディーのお隣の雨と霧が多い地域で、田舎道の風景も見ることができます。が、雨はしとしと降るというより、嵐が来るなどもう少し強いイメージ。建築資材はレンガではなく強風に耐えうる石材で、ボカージュのように緑ではなく石垣が土地の区切りに使われています。
お次はネラック説。これはね~名前の元ネタであろうミシェル・ポルナレフの故郷が、フランス南西部のロット=エ=ガロンヌ県ネラックなんですよね~!かつてアンリ4世が過ごした城や橋があるなど、ザ・田舎というより歴史を感じる町なのでちょっと違うかな…家は石造り、雨は短時間でサッと降るイメージです。
小さな田舎町としてアルザス地方のコルマールなども挙げられますが、こちらも雨が少ない場所。他にも色々な候補がありそうですが、ノルマンディーが最も近いような気がします。

まとめ:ポルナレフの出身地は故郷フランスのノルマンディーでは
ポルナレフの出身地を考察してみました。苗字、外見、回想シーンなどを見るにノルマンディーが有力のようですよね~!プロヴァンスなども候補にはなりますが、ノルマンディーがしっくりくる印象ではないでしょうか。
でもJ・ガイルは一体ノルマンディーまで何をしに来ていたんでしょうね~…ましてや観光地でもなく田舎町に訪れるなんて、意図的なものが感じられるよね、気になる…




参考文献
地球の歩き方編集室(2025年)『地球の歩き方 フランス 2025~2026』Gakken
在マルセイユ日本国総領事館「生活情報」https://www.marseille.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/seikatsu.html(2026年2月3日確認)
ティエリー「絶景!Èze エズ 美しい村」地球の歩き方https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/250415/(2026年2月3日確認)
平塚徹「フランス人の姓(苗字)」京都産業大学https://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~hiratuka/noms_de_famille/noms_de_famille.html(2026年2月3日確認)
Robins Japan「地中海の風を感じる家「南欧プロヴァンス・スタイル」の魅力」https://arch-p.com/column/7949/(2026年2月3日確認)







