ジョジョの奇妙な冒険4部に登場する東方仗助と岸辺露伴。そりの合わない相手同士ですが、仗助は露伴相手にチンチロリンの勝負を仕掛けています。
今回はなぜ仗助が露伴にチンチロリンで勝負したのか、理由を考察してみました。
1. なぜ仗助は嫌いな岸辺露伴とチンチロリンをしたのか
まずは仗助が露伴にチンチロリンを仕掛けた理由についてです。未起隆の能力を使ってチンチロリンの勝負を挑もうと決めた仗助クン。目的は小遣い稼ぎとのことでしたが、ただお小遣いが欲しいだけならジョセフに頼むでも、アルバイトに励むでも、他の手段だってあったはずです。
それでもチンチロリンを選んだのは、嫌いな露伴から金を巻き上げる快感があるからなんでしょうね~!上から目線で自分を嫌う露伴が、イカサマを見抜けず怒り困惑する中、金を吸い取られていく…相手が億泰や康一くんのような友人であれば、もっとブレーキが効いたはずですが、犬猿の仲の相手だからこそ罪悪感が存在せず、勝負にワクワクできたのではないでしょうか。プライドの高い露伴なら、嫌いな俺に仕掛けられたら絶対に逃げないだろうと読んでいただろうしね。
また露伴は一度は康一くんを傷つけているわけで。終盤での億泰復活に涙するなど、友人への情の熱い仗助なので「大事な康一を攻撃したんだから、優しくしてやる理由はねえよな?」と他人との過去の因縁すら、罪悪感をかき消す動機にしていたのかもしれないよね。
重ちーの宝くじの話といい、金のことになるととんでもない行動力を発揮する仗助クン。チンチロリンの件も、相手が嫌いな露伴だからこそますますやる気が出てしまったのかもしれません。本当理性仕事しないよな…

2. 金持ちだからこそ!?定助が岸辺露伴から金を巻き上げられる理由
次に金銭的な面から考えてみます。ブランド物がお好きな仗助クンですが、重ちーと協力(?)して手に入れた金は、朋子ママによりボッシュート。露伴に「全財産は3万円で、2回ほど遊園地に行って飯食ったら終わり」と話していたとおり、ちょっと金欠の様子でした。
とはいえイカサマをして相手から巻き上げることは、多少なりともの後ろめたさが伴うはず。それでもチンチロリンを挑むことができたのは、露伴が金持ちという点も大きいのではないでしょうか。仮に露伴が売れない漫画家だったとすれば、いくら仗助でも賭け事に巻き込むことはしないよね。懐に余裕がある露伴だからこそ狙ったんじゃないかな~!
そんな仗助クンは最終回でも金を巻き上げていましたよね~!ほら…
荒木飛呂彦(1996年)『ジョジョの奇妙な冒険』47巻 集英社(63頁)
これだってジョセフが不動産王だからこそできることだよね~!財布ごと丸っと取られたって、金に物を言わせてどうにかするだろうという気持ちが働くからこそ、ここまで大胆なことができたわけで。相手が露伴にしろジョセフにしろ、仗助の中では「金を巻き上げてもノーダメージでしょ」という免罪符が働いていたのではないでしょうか。

3. 仗助がチンチロリンで岸辺露伴に敗北した理由
仗助の敗北理由についても考えてみます。完敗ではなくとも露伴に散々追い詰められ、精神的にはほぼ敗北で間違いないであろう勝負でしたよね~!一体なぜこんなことに…?
まず考えられるのが仗助の甘すぎた見通しね。露伴の本気をナメていましたよね〜!きっと仗助の中では「露伴がムキになるかもな~」くらいのざっくりしたイメージで勝負を挑んでいたはず。もしかしたらそれすらなく「露伴からのお小遣い楽しみだぜ~!」というスリルだけで動いていたかもしれないよね。
ところが露伴は小指を自ら傷つけたり、玉美を呼び出したりと、予想を超えた動きをしてきたわけで。イカサマを少しでも疑われた瞬間、露伴の異常なまでのストイックさが牙をむくという想像力が、決定的に欠けていたんですよね~…だからこそ未起隆と入念な作戦会議もしなかったんでしょうね~…ほら見てよ…
荒木飛呂彦(1995年)『ジョジョの奇妙な冒険』41巻 集英社(25頁)
ゾロ目出して満足していらっしゃる。そりゃ~疑われるだろ…
結果、露伴を攻めに来たはずの仗助は、執念の鬼と化した露伴に攻撃され、防戦一方に回ってしまったんですよね~…「ウ○コの後に手を洗うの忘れた」だの「気合いの雄叫び」だの、イカサマを見抜かれないよう、その場しのぎの防御しかしてないもんね。もうこんなのほぼ負けよ…
露伴からのお金稼ぎという好奇心が大きすぎたあまり、露伴の性格もリスクヘッジも何もかも抜けてしまった仗助。お金とスリルに目がくらんだあまり、準備が足りなすぎましたよね~…勝てるわけないよな~…

もしジョセフが岸辺露伴とチンチロリンをしたら?
最後にもし生粋のギャンブラーである父親・ジョセフが参戦したら…というパターンを考えながら、ジョセフと仗助の違いについて考えてみます。未起隆サイコロがバレかけようが、玉美を召喚されようが、ジョセフは仗助ほどパニックにはならないのではないでしょうか。
というのも仗助は「バレませんように~!」という守りの気持ちで勝負していましたが、ジョセフは「疑われてるな?じゃあかき乱してやろう!」と攻めるのが得意なはず。ダービー兄戦でも結果的には敗北したものの、ティッシュに酒を含ませたり、「オービーくん」とわざと名前を間違えるなど、その場に応じて多彩な攻めを展開し、自分の土俵に相手を乗せて勝負できる力を見せたもんね~!
その多彩さはジョセフの十八番「次に~という!」の言葉のように、相手の行動や表情、心理を素早く読み取れるつぶさな観察力と、的確に先回りできる判断力があるからこそ。たとえ露伴に疑われても、仗助がバレずに終われるよう祈り続けるだけなのに対し、ジョセフは臨機応変に対応し、自分が有利な状況にアップデートし続けることができるのではないでしょうか。やはりジジイ、ギャンブラー気質だよな~!

まとめ:仗助が嫌いな岸辺露伴とチンチロリンをしたのは罪悪感の少なさ、見通しの甘さゆえ
仗助と露伴のチンチロリンについて考察しました。仗助は露伴を嫌いだからこそわざわざ勝負を仕掛け、容赦なく金をとろうとしていたのではないでしょうか。でも仗助にとって、露伴の強い覚悟は予想外すぎたんでしょうね~…
一方でジョセフが相手ならかなりいい線に持って行けそうですよね~!露伴の執念か、トリックスターのジョセフの戦略か、どちらが勝利するのか気になる…!









