ジョジョの奇妙な冒険4部に登場した東方仗助。高校生らしい若さと優しさを併せ持つ主人公でした。
女性にも人気のありそうな仗助でしたが、本当にモテるのでしょうか。今回は仗助のモテ度を勝手に検証です!
1. 仗助はやっぱり優しい!
まず仗助の内面について見ていきます。学校の女の子からも承太郎ばりに声をかけられており、人気の高さが伺えた仗助。髪型を褒められたりと外見を評価されていましたが、内面にはどのような良さがあるのでしょうか。今回は仗助のキーワードでもある優しさについて考察してみます。
自分より他人のことを気にする仗助
1つ目は他人の気持ちを優先してしまう優しさについてです。注目したいのは、承太郎がジョセフの家族内でのゴタゴタについて説明するこの場面。
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』29巻 集英社(36-37頁)
自分のせいでお騒がせしていると思い、謝り始める高校生。責任感が強すぎるぜ…!
そして何がすごいって、お金のことより他人の迷惑を考えていること。ブランド物を買ったり海外旅行に行きたがったりと、金欠になるほどお金を遣ってしまう仗助が、ジョセフの遺産に心を動かされないところなんですよね~!
自分のことより他人の気持ちを優先してしまう優しさを持つ仗助。恋愛面で相手のことを思いやれるのはもちろんですが、一人の人間として精神性の高さが伺えます。こんな人間性、モテるに決まってるよな…
苦手な相手にも手を差し伸べてしまう仗助
もう一つはどんな相手でも見捨てられずに、手を差し伸べてしまう優しさについてです。
例えば父・ジョセフとの初対面直前には、「会いたいと思わない」「気まずいだけでは」など、イマイチ乗り気ではなかった仗助。しかしジョセフが下船する際によろけそうになると、手を貸してあげていました。
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』34巻 集英社(44頁)
相手は父親だからね~!と言いたいところですが、次の話では「おやじと呼ぶ気になれないからジョースターさんと呼ばせろ」「素直に打ち解けられない」と、やっぱりジョセフのことを受け入れられていない様子。そんな人にでも、さっと手を貸してしまうのが仗助なのです。
さらにハイウェイスター戦では、口喧嘩して別れた岸辺露伴が1人で入っていったトンネルに戻って来ていました。いくら苦手な相手でも、困っている人を放っておけないんでしょうね~!
他にも敵だった億泰を助けたりとどんな相手でも手を差し伸べるなんて、大人でもなかなか真似できないところ。それを16歳でやってしまうなんて、出来た人間過ぎるんだよな~…そして康一くんや承太郎のように、そんな仗助の性格を周りも分かっていたからこそモテていたのかもしれません。
2. 良くも悪くもジョースター家!?
次に仗助とジョースター家の血筋について考えてみます。ジョセフの血を引き、承太郎とも親戚関係の仗助ですが、ジョースター家らしい要素は受け継がれているのでしょうか。
他人のことになると本気になる仗助
まずジョースター家らしく、仗助の黄金の精神が垣間見えるシーンを振り返ってみます。スピードワゴンの身を心配していたジョセフや、DIOにジョセフの血を吸われて怒っていた承太郎など、ジョースター家は他人のことになると本気になるフシがありました。
その血を仗助も継いでいるのか、仗助も周りの人が巻き込まれると怒りが倍増。例えばエニグマ戦では、母が狙われたことに怒り狂っていました。
荒木飛呂彦(1995年)『ジョジョの奇妙な冒険』43巻 集英社(129頁)
さらに広瀬康一と書かれた紙が罠と分かっていながら、「少しでも康一の可能性があるなら」と、危険を冒してまで助けようとしたり…序盤では祖父が殺された時も「おれがこの町をおふくろを守る」と決意を胸にしていましたね~!
自分よりも周りの大切な人のために、体を張ってしまう仗助。危機に陥ることはあるものの、大事な人のことは本気で守ってくれる、ジョースター家らしい気質の持ち主なのでした!これだからこの一族はモテるんだよな…
仗助のガラの悪さもジョースター家譲り!?
さて紳士的な一面を持つジョースター家ですが、その一方でガラの悪さが目立つこともしばしば…仗助の場合は、外見のせいでパチンコ屋の入店に苦労しているだの、パチンコ屋のおやじには「おとくいさん」呼ばわりされているだの、とにかくパチンコ屋が好きな様子。ギャンブラーめ!
さらに露伴先生には小遣い稼ぎという理由で、イカサマのチンチロリンを仕掛けていました。金稼ぎの手段としてギャンブルを思いついてしまう辺り、ジョセフの血が強すぎるな~~~~!
しかも露伴をだますことに罪悪感を感じていないところがもう…
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』41巻 集英社(21頁)
誰もハッピーにならなかった件。
露伴のことを騙しきれず失敗に終わった辺り、ジョセフほどのイカサマの才能はないのかもしれません。どんまい…
もうひとつ、注目したいのはこの台詞。
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』33巻 集英社(18頁)
なんだろうこの既視感…
なんと3部承太郎の「マズイ飯を食わせるレストランに金を払わない」というのにそっくり。ここでも触れましたが承太郎の場合、食い逃げすら正義感ゆえという可能性もあるとは言え、良いことではないんだよな~…
これ、2人ともジョセフの血が流れていることから「逃げるんだよォ!」から発展した精神だったりして…
良くも悪くもジョースター家らしさ(というか主にジョセフ)が伺える仗助。食い逃げは実戦していたのなら論外だとして、ギャンブルだってモテとは程遠い趣味です。しかも詰めが甘いのがなんとも…これに懲りて手を切ってくれる方がモテそうですが、ギャンブル好きは簡単に治らないからな~…
3. 仗助は女心がわかる!?
最後に仗助と女心について見ていきます。間田のサーフィスの仗助は女の子たちから挨拶されたり、ラブレターをもらうなど普段から人気がありそうだった仗助ですが、女心にはどのように向き合っていたのでしょうか。
女性の嫌いなものをドンピシャで当てる仗助
まず仗助の女心への理解が伺えるのが、女性の嫌いなものを熟知していたところです。注目したいのは、由花子ちゃんの束縛から逃れたい康一くんの相談にのるシーン。はっきりイヤというのは火に油を注ぐだの、幻滅させればいいだの実用的なアドバイスをしていますが、特筆すべきはこの台詞です。
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』32巻 集英社(54頁)
大正解。Exactlyすぎる…!
ドンピシャで女性が嫌いなものをご存知の仗助。さらに万引きのようなセコイことをすれば嫌われると、これまた正解をたたき出しています。女心をよく分かってるよな…
そして嫌いなものが分かっているからこそ、自分はそうならないように意識していたのかもしれません。母親は大事でもマザコンにならないように気をつけるとか、清潔感も大事にしていたりとか…その辺りの理解度もモテる一因と言えそうです。
仗助は女性の気持ちに寄り添える!?
次に仗助の異性への寄り添い方を見てみます。例えば康一くんとの恋に悩んでいる由花子ちゃんを見かけた際には、こんな風に声をかけていました。
荒木飛呂彦(1994年)『ジョジョの奇妙な冒険』37巻 集英社(129頁)
そういうところだよ、仗助ェ~~~~!!!!やっぱり分かってるな…!
「いつもと違うじゃ~ん」と元気がないところに声をかけられるなんて、きっと男女問わず嬉しいはず。ましてやモテ男の仗助だったらますます喜ぶ人も多そうなところです。由花子ちゃんは康一くん一筋だけど…
しかもこの直後に由花子ちゃんのことを「異常でスゲー怖い」と言っていましたが、それでも話しかけてあげる辺りやっぱり優しいんですよね~!
結局由花子ちゃんには塩対応されてしまったものの、落ち込む相手に手を差し伸べる優しさを見せた仗助。相手のことを気にかけて、気持ちに寄り添ってあげようとする思いやりが伺えます。これはモテるよな~!
なぜ仗助は女心が分かるのか
ところでなぜ仗助はこんなにも女心が分かっているのでしょうか。校内でモテている描写から付き合ってきた人がいることも想像できますが、やっぱり母・朋子の存在が大きいのかな~という気がします。
だって絶賛恋する乙女が傍にいるってことだもん。
恋すると女性はどんな気持ちになるのか、間近で見てきたからこそ女心が分かるのかもしれません。しかもこの台詞からは、朋子さんが恋する様子はよく知っているのが伺えるし…
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』29巻 集英社(87頁)
優しい仗助のことだから、未だに泣いてしまうという母の姿を見てきたとなると、「女性には寄り添ってあげるべき」という気持ちが生まれても不思議ではありません。最愛の家族の涙は堪えるものがあるもんね…
そういえばBlu-ray版初回特典だったドラマCDでも、仗助は「困っている女性を放っておくやつは男じゃないと、母に厳しく言われている」なんてことを言っていました。ガタイの良さを生かして、女性を自然にエスコートする言葉を披露するなどスマートさも伺えましたが、この辺りも朋子さんの教育の賜物だったりして…やっぱり仗助の女心の理解は、朋子さんが母だったからこそなのかもしれません。
最後に…仗助のモテ判定!
最後に仗助のモテ度を判定です!
ジョースター家的な紳士度 ★★★☆☆
女心の理解度 ★★★★★
これはモテますわ。歴代ジョジョの中でもトップクラスにモテそうだ…
スタンドの能力通り優しく、そして女心に理解のある仗助。多少ガラの悪さが見えつつも、どこか育ちの良さを感じさせる人柄です。ハンカチ持ち歩いているとかね~!
見かけは不良でも中身は好青年な仗助。そりゃ~モテるよな~と言いたくなる人物でした!あの1点を除いては。意外!それは「髪の毛」ッ!
モテ判定の記事はこちらもどうぞ~!