ジョジョの奇妙な冒険3部前期のオープニングは、スタンドバトルからジョースター家の系譜など様々な描写が見られました。
今回はオープニングに見られる小ネタをまとめながら考察してみます。
前期ED、エジプト編の小ネタはこちら
歴代ジョジョ～タイトルの小ネタ
オープニングは星の中に吸い込まれ、星のアザが見えているジョナサンが振り返るポーズからスタートします。背景には石仮面や初めての出会いのシーンなどディオと関係の深いコマが流れていきました。「地獄からもどって来たぞ」もありましたね～！
津田尚克監督．ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント，2014（Blu-ray）
続いて右手に波紋が流れているジョセフが登場。承太郎に切り替わる直前には、「うけとってくれーッ」の顔を彷彿とさせるシーザーの姿が映し出されます。
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承太郎は14巻表紙などでおなじみの指をさすポーズで、後ろからはスタープラチナが出現しました。
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ラッシュを繰り出すとしぶきが上がり、大量の「ジョ」の文字とともにタイトルへ。周囲の6つの星はジョースター御一行の人数と一致しています。
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夜空～DIOの館到着までの小ネタ
次に現れるのは、DIOの象徴的なイメージでもある月です。
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月夜にディオが現れたほか、荒木先生の原画展でも月とDIOを組み合わせた作品が描かれましたよね～！
夜空に流れる5つの流れ星は承太郎たち、後からもうひとつ流れてくるのはイギーを連想させるところ。消えることなく尾を引いて行く星々の様子は、DIOが得意とする夜を承太郎たちがぶった切っていくようにも見えます。
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場面が切り替わり、DIOの館の階段へ。左下にはアスワン・ツェツェ・バエがいますね～！
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こちらはポルナレフとDIOが再会した階段と同じデザインです。
登り切った先にいるのは影DIO。周囲には花京院、ポルナレフを除いた前期の敵の数と同じ15個の星が順々に現れていきます。
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スタッフさんのお名前がところどころ「オラ」などの擬音に！ジョジョアニメおなじみの小ネタですが、こちらのオープニングの間にも色々な文字に変化が現れています。
DIOの居場所の特定～3部の旅路の小ネタ
承太郎、ジョセフ、アヴドゥルと1枚の写真を持っているのは、DIOの居場所を特定したシーンですよね～！
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場面が切り替わると、横並びの承太郎たちが各国を背景に歩いていきます。すべて元ネタのあるシーンで、左上からインドが2枚、ミャンマー、インド、パキスタンへの入国時、運命の車輪戦の山道、エンヤ婆のホテルがあった墓、審判戦の島、エジプト上陸時の紅海でした。
津田尚克監督．ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント，2014（Blu-ray）
1枚目のインド、ミャンマー、パキスタンだけ少しわかりにくいかな～…元ネタはこんな感じ。
左上、右：荒木飛呂彦（1990年）『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社（141、171頁）
左下：荒木飛呂彦（1990年）『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社（135頁）
この横並びで歩くのは、前期エンディングの最終シーンでも見られましたよね～！5人の前にはカイロの街並みが描かれていましたが、「カイロに向かって歩いている」「ついにDIOの近くまで到着した」といったような表現なんだろうな～！
承太郎の足元を挟み、太陽戦の砂漠も登場しました。
津田尚克監督．ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント，2014（Blu-ray）
色々な場面が一気に流れるこのシーン。本当、3部は旅の物語という感じがするよね…！
3部名物！横顔並びの小ネタ
お次は3部の名物、横顔並びです。後期オープニングでも似た描写がありますが、順番がちょっと違います。
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手前がジョースター家、奥がその仲間たちといった並びかな～…それかホル・ホース、J・ガイル戦の参戦組と、アヴドゥルを埋葬していた人たちね。
しかしアヴドゥルさんの飾り、厚みがありますね～！重量すごそう…
砂漠の夜空での小ネタ
砂漠ではしゃぐポルナレフを挟み、夜空の下で5人が焚火をするシーンへ。
津田尚克監督．ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント，2014（Blu-ray）
アヴドゥルがいるため原作とは少し違いますが、右に墜落した飛行機が描かれているので死神13戦の砂漠が舞台のようです。この後天の川のような満天の星空と朝日を眺めるシーンへ切り替わりますが、死神13戦が行われたサウジアラビアでは、天の川を綺麗に見ることができるのだとか。
ジョースター家の茨～DIOの体の小ネタ
歴代のジョースター家関係の人物が映し出される場面は、苦しむホリィさんから茨が伸びており、長きにわたるディオとの因縁の系譜を彷彿とさせます。後ろでは石仮面も目を光らせていますね～！ジョナサンはディオの首を抱えており、彼もまたジョースター家の関係者となっているようです。
津田尚克監督．ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol2. ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント，2014（Blu-ray）
周囲の10個の星は、承太郎にいたるまでのディオを除くジョースター家関連の人々の数（ジョースター卿、メアリー、ジョナサン、エリナ、ジョージII世、リサリサ、ジョセフ、スージーQ、ホリィ、空条貞夫）と一致していました。
茨の先にいる承太郎が立ち上がると現れる星6つは、3部のパーティーの人数と同じです。
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ディレクレロ、CGディレクレロレロ。数秒前には「ピシガシグッグッ」「グッパオン」「メギャン」なんかもあるよ！
画面が切り替わると、DIOの肉体が目と同じ赤色で描写されながら高速で流れていきます。首の骨が映るシーンでは、ジョナサンのボディと完全に繋がっていない様子が伺えますね～！
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まだ血が馴染んでないと話していましたが、骨レベルで馴染んでいなかったのね。そりゃ～一大事だよな～！
承太郎たちが必殺技を繰り出すシーンの小ネタ
次のシーンでは「STAND UP！」の歌詞に合わせて、ジョセフから順番に各キャラクターがスタンドを繰り出します。アヴドゥルは手を十字型にしてスタンドを出すことが多いですが、ここでは指を立てていました。
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こちらは承太郎戦でのポーズにそっくり！なお原作ではまだブ男顔。
荒木飛呂彦（1989年）『ジョジョの奇妙な冒険』13巻 集英社（25頁）
花京院は「ズアッ」のポーズを決めて、ハイエロファントグリーンを召喚します。
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ポルナレフは「おお…ブラボー！」に続いてもうひとポーズ。
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アヴドゥル戦での甲冑外しのコマと同じでした。
荒木飛呂彦（1990年）『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社（52頁）
背景には承太郎の実家→飛行機～香港→ダークブルームーンの船→ストレングス…とエジプトまでの道のりが順番に描かれていましたが、承太郎が登場するとバックが擬音に変化。ヴァニラ・アイス戦での「ガオン」、花京院とジョセフが乗ったトラック激突時の「バグォォン」なんて文字も見られます。
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「All right now」～「誇りのBullet」の歌詞では、ラッシュやエメラルドスプラッシュなど各スタンドが技を披露。まさに曲名の「STAND PROUD」にぴったりの流れではないでしょうか。
歴代ジョジョ～スタープラチナのラッシュの小ネタ
続いて承太郎までの歴代ジョジョが現れるシーンです。ジョナサンは最期を迎え、ジョセフはシーザーのバンダナを巻いていました。
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ジョナサンはエリナに子供を預けて死亡し、ジョセフはシーザーが後を託したので、歴代のジョジョが向き合ってきた悲しみ、そして承太郎までの継承の歴史が描かれているようです。
番号順に並んだタロットカードが回る中でDIOの館を上昇するシーンでは、着いた先で承太郎とDIOが対峙中。スタープラチナのパンチで画面が切り替わると、承太郎が「俺が裁く」のポーズを決めます。
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承太郎の周囲には大きな星が3つが。後ろからは小さな星が2つ、さらにシーンを進めると左からも小さな星が近づいてきました。この近づいてくる３つの星は仲間になる花京院、ポルナレフ、イギーの象徴なのかもしれません。
スタープラチナがパンチを繰り出す先には、影DIOの姿。ちょっとノイズががっているところは「きさま！見ているなッ！」のシーンのようですよね～！
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前期ではパンチをしてもDIOの姿は遠ざかってしまうだけでしたが、エジプト編オープニングではパンチで破片が飛び散った先にDIOが姿を現す演出があり、対になっているようです。
そしてスタープラチナのラッシュの中、最後のスタッフロールが現れます。左下に星が見えるのがジョジョらしいところですが、右上見てよ。
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唐突なつけの領収書のサイン。最後に笑かしにくる神風動画さん。んも～～～遊び心がすごいんだから～～～！！！
まとめ：ジョジョ3部前期のオープニングはバトルから遊び心のある小ネタまであった
ジョジョ3部前期のオープニングの小ネタをまとめてみました。スピード感のある曲調と合いまった迫力あるバトルシーンや、各国を旅した3部らしい光景が織り交ぜられていたのではないでしょうか。
そしてスタッフロールの文字の変化や擬音といった遊び心があるのも、毎回面白いところ。そして何といってもつけの領収書ね！笑わせに来ているとしか思えない演出でしたが、まだストーリーが明るい前期だからこそできたネタですよね～！エジプト編では無理だよな～…
3部の元ネタ系の話いろいろ
