浮世絵好きが選ぶ!東京で浮世絵が見られる美術館

美術の話

日本を代表する美術品である浮世絵。近年では数多くの展覧会も開かれています。
美しい色合いの浮世絵ですが、本物を見ると感動もひとしおです!

そこで今回は東京都内で浮世絵が見られる美術館をまとめてみました。
GWのお出かけにもオススメです!

コロナの影響で、美術館の開館時間やチケット販売方法が変更になる可能性があります。
お出かけの前に、必ず公式ホームページをご確認ください。

 

1. 豊富な浮世絵コレクション!「太田記念美術館」

まずは東京都・原宿の太田記念美術館です。
太田清藏氏のコレクションを基に設立された美術館になります。

展示品全てが、浮世絵関連のものですので、浮世絵好きにはぜひ訪れて欲しい美術館です。

展覧会の図録も毎回充実しています!ついつい、いつも買ってしまいます…

切り口が面白い企画展

企画展のみの美術館ですが、その内容はとてもユニーク!
描かれた色・服装・悪人など、一味違う切り口で浮世絵を紹介する企画展を開催しています。
2023年2月には「広重おじさん図譜」と題し、歌川広重の浮世絵に登場する、おじさん達に焦点を当てた展覧会も開催予定です。

もちろん、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳など、正統派な展覧会も随時開催していますので、気になる方は年間スケジュールをチェックしてみてください。

オンライン展覧会が充実

現在、太田記念美術館ではnoteでのオンライン展覧会を開催しています。
こちらは通常の入館料と同じ料金を払うと、noteの記事上で企画展で展示された浮世絵の画像・解説を楽しめるシステムです。
家でゆっくり浮世絵を鑑賞したい!家族みんなで見てみたい!など、様々な楽しみ方が出来そうです。

しかも一度入館料を払うと、無期限でいつでも記事を見ることが出来ます!
解説文を読みながら何度も鑑賞できるので、自然と浮世絵に詳しくなります。
浮世絵を勉強したい人には、とってもオススメしたいです。

年間パスポートにも注目

太田記念美術館の展示をたくさん見たい!という方には、年間パスポートもオススメです!
年会費6000円で、1年間有効なパスポート5枚が進呈されます。

私も何度か買ったことがありますが、家族と共に全ての企画展に行きました。
年間パスポートなしでは、総額3万円以上かかっていたと思います。コストパフォーマンスが高すぎます…!

残念ながら、2022年は募集がありませんでしたが、再開された際は要チェックです。

料金 展示によって異なります(「空也上人と六波羅蜜寺」展は一般:1600円、大学生900円、高校生600円)
開館時間 10時30分~17時30分、月曜日・年末年始・展示替え期間は休館。その他臨時休館日あり。
アクセス JR原宿駅 表参道口より徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅 5番出口より徒歩3分
公式HP http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

 

2. 規模の大きさがスゴイ!「東京国立博物館」

次にご紹介したいのが、東京都・上野の「東京国立博物館」。

12万件の所蔵品と6つの展示館からなる国内最大級の美術館です。
浮世絵は本館の常設展に展示されてあり、いつでも必ず見ることが出来ます。
頻繁に展示替えが行われていますので、何度足を運んでも新しい発見があるのも嬉しいところです。

国内最大級の特別展

東京国立博物館で開催される特別展の規模は、国内最大級。
もちろん浮世絵を用いた展覧会も開催されています。
浮世絵だけというより、展覧会の中で何枚か浮世絵が展示されることが多いです。

浮世絵だけの展覧会で、私が足を運んだのは2011年に行われた「写楽展」。
平成館の2階を使った広大な展示スペースに、写楽の浮世絵が数多く飾られました。

特に印象的だったのは、同じ浮世絵でも、摺りの違う作品が何枚も展示されていたこと。
背景の違い、後刷り、初刷りなど、細かな違いを比較して、楽しむことが出来ました!
広いスペースと膨大な展示品を確保した東京国立博物館でこそ、可能であった展示の仕方です。

2022年は10月より開催の「国宝 東京国立博物館のすべて」で、写楽の「三世大谷鬼次の江戸兵衛」が展示される予定です。
こちらも楽しみですね~!

料金 常設展:一般1000円、学生500円
特別展:展示によって異なります
開館時間 9時30分~17時00分、月曜日・年末年始は休館。その他臨時休館日あり。
アクセス JR上野駅公園口、あるいは鶯谷駅南口より徒歩10分
公式HP https://www.tnm.jp/

3. 豊富な浮世絵コレクション!「町田市立国際版画美術館」

「町田市立国際版画美術館」は、東京都・町田市芹ヶ谷公園内にあります。
こちらは版画専門の美術館であることから、浮世絵にとどまらず、ヨーロッパ各国や現代の作品まで収集しているのが特徴です。

館長はNHK日曜美術館などにもご出演された、大久保純一先生。2019年より、就任されています。
大久保先生は著書も面白いので、これからの美術館の動向にも期待が高まります!

大久保先生の著書についての記事です。

【美術本】『カラー版 北斎』は北斎初心者からマニアまで超オススメ!
葛飾北斎についての本『カラー版 北斎』を読んだレビューをご紹介しています。北斎の人生と画業をさらうだけではなく、かなり細かく解説された本でした。1冊読めば北斎通になれること間違いなし!?北斎初心者から、マニアの方までオススメです!

版画専門美術館ならではの展覧会

町田市立国際版画美術館は、「版画専門」という特徴を生かした展覧会を開催しています。

その展覧会のテーマの幅は、非常に多彩です。
葛飾北斎・歌川広重・喜多川歌麿といった浮世絵、ルオーなどの西洋美術などの版画にもスポットを当てています。
2021年には草間彌生や奈良美智のような、現代美術作家の版画作品も展示されました。

シャトルバスを利用しよう!

町田市立国際版画美術館は、最寄りの町田駅から徒歩15分ほどかかります。
さらに階段を降りなくてはいけないので、歩くとなかなか疲れます…。

そこでオススメしたいのが、シャトルバスの利用です。
企画展開催中の土曜日・日曜日・祝日・シルバーデーに、約1時間に1本間隔で運行されています。
町田駅近くの大通りから出発しており、車体には喜多川歌麿の美人画が描かれているので、分かりやすく便利です!

料金 ミニ企画展:無料
企画展:展示によって異なります
開館時間 平日:10時00分~17時00分、土日祝日:10時00分~17時30分
月曜日(祝日・振り替え休日の時は翌日休館)・年末年始は休館。
アクセス JR町田駅ターミナル口より徒歩12分・小田急線町田駅より徒歩15分
公式HP http://hanga-museum.jp/

 

4. 北斎の生涯が分かる「すみだ北斎美術館」

「すみだ北斎美術館」は東京都・墨田区の美術館です。その名の通り、葛飾北斎を専門にした美術館です。
北斎が生涯、墨田区で生活していたことにちなんで、この地に建設されました。

企画展も北斎関連のものを開催しています。
近年は北斎の浮世絵と、しりあがり寿さんによる「冨嶽三十六景」のパロディ作品の同時展示も行われました。
ユニークな切り口の展覧会ですね~!

北斎が絵を描く様子を再現!

すみだ北斎美術館は、常設展も見逃せません。

特に注目したいのが、北斎が絵を描く様子が分かる再現模型
北斎の門人であった露木為一による「北斎仮宅之図」を基に、再現されています。
床の紙に向かって腰を丸めながら筆をとる北斎。その横には娘の阿栄の姿もあります。

とてもリアルな模型で、家の中が片付いていない様子も再現されています。
時々北斎の手元が動くので、最初はちょっとびっくりしました…。

料金 常設展:400円、高校生・大学生・専門学生・65歳以上:300円
企画展:展示によって異なります
開館時間 平日:9時30分~17時30分、月曜日(祝日・振り替え休日の時は翌日休館)・年末年始は休館。その他臨時休館日あり。
アクセス JR総武線 両国駅西口より徒歩7分、都営地下鉄大江戸線 両国駅A1出口より徒歩5分
公式HP https://hokusai-museum.jp/

まとめ

東京都で浮世絵が鑑賞できる美術館をご紹介しました。
どれも個性豊かな展示がされており、浮世絵を堪能できますので、ぜひ足を運んでみてくださいね~!

東京都のオススメ美術館はこちら。

東京都のおすすめ美術館5選
東京都で1度は行って欲しい、おすすめの美術館をご紹介します。2022年度ゴールデンウィーク期間の展覧会情報も載せています。今回は西洋美術から日本美術まで、幅広く選びました。お出かけの際にご活用ください。



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