なぜ5部ポルナレフは3部から性格が変わったのか理由を考察してみた

ジョジョコラム
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ジョジョの奇妙な冒険5部に登場したポルナレフ。3部の時に比べて落ち着いた性格に変わっていました。

今回はなぜポルナレフの性格が3部から5部で変わったのか、考察しました。


のびのび生きられなかった5部までのポルナレフ

まずはポルナレフが歩んできた道のりを考えてみます。明るいキャラは影を潜め、ジョルノたちより一回り大人っぽく、良きアドバイザー的な役割として再登場したポルナレフ。3部とは別人かのような変化を遂げていましたよね~~~~!

この変化は苛酷すぎる隠遁生活の影響が大きいはずですが、それがよくわかるのが3部のプロフィールの「性格」の欄です。

彼は 退屈でコツコツやることは時間の無駄と考えている
たとえ危険を冒してでも 近道を選び夢はどこまでも追求する
なにごともズバッと率直に行動し 思ったことは正直に話す
だから 自惚れが強く融通のきかない奴と他人に思われることがある
しかし 彼と目的が一致した場合 これほど心強い味方はいない
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(27頁)

アカン、真逆の生活させられてる。そりゃ~~~~性格も変わるよね~~~~!

打倒ディアボロには退屈な作業をコツコツやるしかないし、危険を冒せる近道もない…そんな自分らしくのびのびできない生活を強いられたら、明るいままではいられないのかもしれません。3部終了時には「みんながいたから楽しかった」なんて語っていたのに、外部から遮断されて思ったことを正直に話せる相手もいないしね…

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趣味さえ不可能だった5部ポルナレフ

もうひとつ気になるのが、プロフィールの趣味の「スポーツならなんでも」の記載です。体を動かすのが好きらしく、考えるより先に行動してしまうポルナレフらしいですよね~!でもディアボロ戦後には体の一部を失い、動き回るのはもちろん、大好きなスポーツも思うようにできなかったはず。そりゃ~~~へこむわ…

また人間は歩行機能の喪失と筋肉や体力の低下には大きな関係があるのだそう。スポーツ大好きマンとしても、いちスタンド使いとしても、自分の体の弱体化や不自由さは辛かったのではないでしょうか。「自分は戦闘者として再起不能」と語っていましたが、その事実を受け入れるまでにはかなり落ち込んだ日もあったはず。

のびのび生きられず、趣味も奪われ、スタンド使いとしての自信も失ったであろうポルナレフ。いくら明るい男でも同じ性格でいられるか?と問われると、きっと難しかったんだろうな~…むしろそれでも「誰かに矢を託そう!」と意気込んでいたことがすごいのでは…!?

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5部ポルナレフの性格が変わった理由はインターネット!?

そんな孤立した生活でポルナレフが駆使していたのがパソコンです。インターネットに接続しながら、膨大な情報量に接してきたはずですよね~!回線を張って待つという作戦とその方法、多重人格や「24人のビリー・ミリガン」の話だって、ネット上から仕入れた情報だろうしな~…

そんな知識があるからこそ、冷静でいられるようになったのかもしれないよね。ナランチャの死亡時だって、3部のポルナレフであればディアボロの正体を見抜けないどころか、大パニックに陥りそうですよね~!「恐ろしいものの片鱗を味わった」とか言い出しかねん。

DIO戦前にはジョセフの制止を振り切るなど、行動してこそ意味がある!と考えていたポルナレフ。「何かわからんがくらえッ!」タイプの無計画な男でしたが、その性格が変わったのはインターネットから莫大な知識を得たことも要因なのかもしれません。パソコン、けっこう面白かったのかもしれんよね。

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3部の旅が5部ポルナレフの性格に与えた影響

次に5部開始前の出来事について考えてみます。ディアボロ戦での敗北が性格に大きな影響を与えたであろうポルナレフ。でも3部の旅後には、既に性格が変わりつつあったのかもしれないよね。

その原因のひとつと言えそうなのが矢の調査です。DIOと一戦を交えた者だからこそという責任感、散った仲間のためにもという強いモチベーションが承太郎とポルナレフを突き動かしていたのだと思います。が、その使命感ゆえに自分のための人生を生きることができなくなってしまったのではないでしょうか。

なんせ2人とも家族を思って戦っていたはずが、街を守り、祖国の若者を守り、世界を守り…といつの間にか背負うものが大きくなりすぎてしまったんですよね~…家族っていいよな~宣言をしていたポルナレフだって、3部後には家庭を築き、矢の調査から降りる選択肢だってあったはず。でも正義感のあるナイスガイすぎてできなかったんでしょうね~…

思えば4部以降の承太郎もツケの領収書を書いたり、煙草に火をつけてジュースなんてお茶目さは消え、どことなく影があったようにも見えますよね~…それはただ年を重ねたからだけではなく、優しく強い2人が多くのものを守ろうとしたからなのかもしれません。

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5部ポルナレフが3部から変わらなかった性格

今度はポルナレフの変わらなかった性格についてです。コツコツやるのは嫌いなのに、ず~~~~っとジョルノたちを待ち続けるしかなかったポルナレフ。近道したがるタイプなら途中で諦めるのでは?と思うところですが、彼は待てる性格の人でもあったようで…なんせプロフィールには「夢はどこまでも追求する」と書いてあるもんな~!

思えばポルナレフにはしぶといところがありました。シェリーの敵討ちだって、犯人について知っていたのは「両手が右手の男」「雨がドーム状によけて通っていた」という情報くらい。ほぼノーヒントですがそれでも故郷を飛び出したのは、絶対に探し出してやる!という不屈の精神があったからではないでしょうか。

また復讐心を持つというのも変わっていないのかもしれないよね。3部の復讐の動機には家族を失った怒りや悲しみはもちろん、孤独にされた苦しみも含まれていたはず。その気持ちを昇華するために、敵討ちという行動を選ぶタイプのようでしたが、5部でも自分が受けた苦しみ、愛する祖国でシェリーと同世代の若者が犠牲となったことに心を痛めたからこそ、絶対にディアボロを倒す!という強烈な意志を持っていたのではないでしょうか。

一人称は主に「わたし」でも戦闘中は「オレ」を多用するなど、3部時のような熱い性格も見え隠れしていたポルナレフ。ジョルノたちの前では正しく導く者として、冷静な態度を見せてはいるものの、本来のパワフルな性格は健在なのかもしれません。

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まとめ:5部ポルナレフの性格を変えたのは自由のない生活、3部の旅などでは

5部ポルナレフの性格の変化について考察してみました。落ち着いた人物として描かれていましたが、それは本来の性格に合った生活ができなかったこと、3部の旅がもたらした使命感などが理由ではないでしょうか。

でもメタ的な話をすれば、5部はギャングの抗争というシリアスな物語なので、ポルナレフの性格も変える必要がありますよね~…ラスボス戦で「おお…ブラボー!」とか「君のハートも押しまくりたい」とか言われてもねぇ。雰囲気ぶち壊し。

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荒木飛呂彦 関島眞頼 山口宏




参考文献
Hisamitsu Wellness Online「歩行能力低下の原因から予防方法までを徹底解説!」https://www.e-hisamitsu.jp/health/special/walking-ability/?srsltid=AfmBOoquTC2Ps9Mc2jnUGCbKAS7DVLxhHm8MAL8dVmKAJ0h7JKvwt9fl(2025年12月3日確認)

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