パープル・ヘイズはフーゴ自身なのか?過去、性格とスタンド能力を比較してみた

ジョジョコラム
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ジョジョの奇妙な冒険5部に登場したフーゴ。殺傷能力の高いパープル・ヘイズの使い手でした。

今回はパープル・ヘイズの能力、クセ、外見などについて、フーゴと比較しながら考察してみました。


1. パープル・ヘイズの能力とフーゴの過去、性格の比較

まずはスタンドとフーゴの過去や性格を比較してみます。パープル・ヘイズの攻撃は自分の意志でカプセルを破壊し、殺人ウイルスをばらまく能力です。一見かなり危険に見えますが、フーゴ自身もダメージを食らうあたり、自分の攻撃に責任を持っているという見方もできるよね。ヘビー・ウェザーのように無差別、かつ本体も制御不可能な能力とは明らかな違いがあります。

またヘビー・ウェザーは強い破壊衝動ゆえの射程距離の長さを誇りますが、パープル・ヘイズの射程距離は約5mと短め。意図的なカプセルの破壊が必要で、全てを蝕む能力ではないというあたり、他人を信じることを諦めていない気持ちも想像できそうですよね~!ナランチャのためにスパゲティ直訴したり世話を焼いたりとけっこう優しいもんね、フォークで刺すけど。

一方でウイルスに感染した相手は、腐るように死亡します。原型をとどめない残虐性は、相手への強い拒絶の意志のようでもあり、父親への殺傷衝動や大学教授を激しく殴打したシーンを思い出すところです。フーゴにも感染する点は、怒りの衝動性に悩み苦しむ自分への拒絶なのかもしれないよね。アニメ版で「自分は怒りの強い衝動があるから独りで生きていくと決めた」って言ってたもんな~…

一見シンプルで暴力的な能力に見えるパープル・ヘイズ。でも本当はフーゴの優しさや愛、激しい怒りという反発する感情が反映された複雑なスタンドではないでしょうか。

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2. パープル・ヘイズとフーゴの過去の比較

次にフーゴの過去とパープル・ヘイズを比較してみます。フーゴといえば、突然スイッチが入ったかのようにブチギレていたのが印象的でしたよね~!アニメ版では父親を後ろから刃物で襲おうとした過去が明かされましたが、あの爆発の仕方はアダルトチルドレン的な感情の揺れ方なのかもしれないよね。

アダルトチルドレンとは機能不全の家庭で育ち、心の傷を抱えている大人のこと。機能不全の家庭とは虐待、両親の依存症、過干渉など様々な種類がありますが、ざっくりいえば「子供らしくのびのびと生きることができない環境」を指します。フーゴも大きすぎた周囲からのプレッシャーや家族に拒絶された過去を見るに、アダルトチルドレンであっても不思議ではないよね。

でもね、フーゴはその怒りの衝動を放っておくタイプではなくてね。先述した「自分は怒りの強い衝動があるから~…」という言葉など、他人に迷惑をかけたくないという責任感や優しさが見えるんですよね~…こんなフーゴの過去と怒りも、パープル・ヘイズのどう猛さはもちろん、射程の短さ、攻撃は自分も食らうというところに繋がっているのではないでしょうか。

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3. なぜパープル・ヘイズはよだれをふき続けるのか

今度はパープル・ヘイズのよだれをふく理由をフーゴと比較して考えてみます。これね。


荒木飛呂彦(1997年)『ジョジョの奇妙な冒険』51巻 集英社(174頁)

よだれをせっせと拭いては汚れてまたふいて…ジョルノが「知的さはなさそう」と述べていたように、なんだか赤ちゃんを見ているかのようですよね~!少なくともフーゴの知性は反映されていないようです。

でもねスタンドは本体の精神を反映するので、どう猛だけど無邪気で純粋というのはフーゴ自身に当てはまるはずで。それは親からの期待に応え続け、優等生という仮面をかぶり続けるしかなく、ブチギレてしまうほど苦しんだフーゴがどこかに置いてきてしまった、のびのび生きる子供の姿が現れているのではないでしょうか。

どこかに置いてきた子供というので思い出すのが、心理学のインナーチャイルドという言葉です。「大人の自分の内面に存在する、幼い頃の感情(=「愛されたい」など)」のことを指し、フーゴのように機能不全の家庭で育つと「幼い頃の感情」が満たされず、未消化のまま心の奥に残ってしまうのだそう。パープル・ヘイズはそんなフーゴの隠れていた純粋な感情が具現化したのかもしれないよね。

ふくのがよだれというのもエグいですよね〜!敬語を使うなどどこか品があり、アニメ版では裕福な家庭出身とされたフーゴだからこそ、よだれという汚れは彼のドロドロとした感情や辛い過去に由来しているようにも感じられるのではないでしょうか。それを異常なほどにふき続ける執着は、傷ついた自分の悲しみや苦しみを必死に消し去ろうとしているようにも見えるよね。

さらにパープル・ヘイズの外見と比較してみると…フーゴは黄緑色に丸い穴があいたデザインの服に対し、パープル・ヘイズはダイヤ柄。色は黄緑色に対し、補色にあたる紫色。対になるような関係性。対になるようなイメージは、頭脳が高くのびのび生きることができなかった本体と、知性がなくどこかピュアなスタンドとの対比を表しているようにも見えます。

考えるほどになんだか切なく感じられるパープル・ヘイズのよだれの話。ただのスタンドのクセと割り切れないように見えてきますよね~…

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まとめ:パープル・ヘイズの能力はフーゴの性格、過去の苦しみが表現されていたのでは

フーゴは何を思ったんでしょうね~…自身のどう猛さがもろに出たスタンドに絶望したのか、よだれをふくという自分の知性と似つかなくもあまりに純粋な行動を見て、自分が叶えられなかった子供らしさへの欲求に気づいてしまったのか…色々な意味でショックを受けたんじゃないかな~という気がするよね。本当、この男は深い。

優秀な成績をたたき出すフーゴの頭脳とは似ても似つかないパープル・ヘイズの知性。でもね、フーゴはパープルヘイズを見て、自分の満たされなかった部分を見たのかもしれないよね。初めて自分のスタンドを見た時、怖いというよりちょっとだけ寂しさを感じたんじゃないかな~という気がします。

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