ジョジョの奇妙な冒険7部以降では、6部前から転生したようなキャラクターや設定が多くみられます。
今回は6部までから7部以降においての転生らしきキャラクター、設定についてまとめてみました。多少無理矢理のところもありますが、ご参考までにどうぞ…!
部ごとの転生はこちらもどうぞ…!


- 【1部】ジョナサン・ジョースターからジョニィ・ジョースターへの転生
- 【1、3部】ディオ・ブランドー、DIOからディエゴ・ブランドーへの転生
- 【1部】エリナ・ペンドルトンからルーシー・スティールへの転生
- 【2、3部】ジョセフ・ジョースターからジョセフ・ジョースター(文くん)への転生
- 【2部】シーザー・A・ツェペリからジャイロ・ツェペリへの転生
- 【2、4部】リサリサ、宮本輝之輔のエニグマから東方花都への転生
- 【2部】ルドル・フォン・シュトロハイムからF・V・シュトロハイムへの転生
- 【2部】ドノヴァンからミセス・ロビンスンへの転生
- 【2部】ワムウの神砂嵐から大年寺山愛唱のドゥービー・ワゥ!への転生
- 【2、5部】タルカス、重ちーからSBRレースへの参加者
- 【2、3部】カーズ、アヌビス神とマジェント・マジェントへの転生
- 【2部】柱の男(闇の種族)から岩人間への転生
- 【3部】空条承太郎から虹村京、空条仗世文への転生
- 【3部】モハメド・アヴドゥルからウルムド・アブドゥルへの転生
- 【3部】空条ホリィから吉良・ホリー・ジョースターへの転生
- 【3部】エンヤ婆からポコロコを占った占い師への転生
- 【3部】ネーナのエンプレスからジョニィへの転生
- 【3部】花京院典明の転生設定
- 【3部】イギーのザ・フールからサンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイへの転生
- 【3部】マニッシュ・ボーイからプアー・トムへの転生
- 【3部】ホル・ホースからボビー・ジーン、マウンテン・ティムへの転生
- 【3部】スティーリー・ダンのラバーズからルルのバグス・グルーヴへの転生
- 【3、6部】ンドゥール、ジョンガリ・A、プッチなどから東方大弥とへの転生
- 【4部】東方仗助から空条仗世文、東方定助への転生
- 【4部】虹村億泰から虹村京などへの転生
- 【4部】広瀬康一から広瀬康穂への転生
- 【4部】岸辺露伴から9部の岸辺露伴への転生
- 【4部】山岸由花子から作並カレラへの転生
- 【4部】鋼田一豊大、トニオから豆銑礼への転生
- 【4部】噴上裕也と東方憲助のキング・ナッシング、東方常敏のスピードキングへの転生
- 【4部】吉良吉影から8部吉良吉影、東方定助への転生
- 【4部】「振り返ってはいけない小道」からカツアゲロードへの転生
- 【4部】OWSONの転生
- 【5部】ジョルノ・ジョバァーナからジョディオ・ジョースターへの転生
- 【5部】ブチャラティ、スコリッピのローリング・ストーンズから八木山夜露への転生
- 【5部、スピンオフ】フーゴのパープル・ヘイズ、ソリョラ・ロペスのジョイ・ディヴィジョンからエイ・フェックス兄弟への転生
- 【5部】ブチャラティチームからジョディオチームへの転生
- 【5部】ディアボロからメリル・メイ・チーへの転生
- 【5部】イルーゾォ、ポルポから笹目桜二郎への転生
- 【5部】ペッシのビーチ・ボーイからポーク・パイ・ハット小僧のワイアードへの転生
- 【5部】サーレーのクラフト・ワークからブラックモアのキャッチ・ザ・レインボーへの転生
- 【5部】メローネのベイビィ・フェイスからヴァレンタイン大統領のD4Cへの転生
- 【5部】ポルポから田最環への転生
- 【5部】チョコラータから羽伴毅への転生
- 【5部】チョコラータとセッコからアーバン・ゲリラとドレミファソラティ・ドへの転生
- 【5部】スコリッピの過去からスティーブン・スティールの過去への転生
- 【6部】空条徐倫の転生設定
- 【6部】フー・ファイターズから明負悟のオブラディ・オブラダへの転生
- まとめ:ジョジョは7部以降で数多くの転生キャラクターや設定が見られるのでは?
【1部】ジョナサン・ジョースターからジョニィ・ジョースターへの転生
1部の主人公ジョナサン・ジョースターの転生らしき人物が、7部主人公のジョニィ。本名はジョナサン・ジョースターでした。どちらも貴族の家系であり、ペットも犬とネズミと違いはあれど名前は同じダニーです。
ただジョナサンは紳士、人間賛歌、黄金の精神を感じさせる言動だったのに対し、ジョニィは漆黒の意思の持ち主。映画の列に割り込んだ過去など、傲慢さも描かれていましたね~!とはいえ気高く生きることを目指していたところは、ジョースター家らしい精神を感じるところです。
家族関係としては父親を愛していたジョナサンに対し、ジョニィはちょっと複雑。兄弟はそれぞれ養子に入ったディオ、兄ニコラスがいるなど微妙に違います。結婚相手はエリナ、理那とリナ繋がり!ジョナサンの息子ジョージ二世の結婚相手はリサリサでしたが、ジョニィの息子はジョージ三世、結婚相手はエリザベスとリサリサの本名と同じ人物です。ジョニィの孫夫婦がジョセフとスージーQ、ひ孫はホリーというのもオマージュではないでしょうか。
両者の最期は首繋がり。ジョナサンは首を切断され、首より下がDIOのものとなりましたが、ジョニィは岩で首より上が潰れています。

ジョナサンがハートを彫った木から杜王町の木への転生
ジョナサンはエリナとのデートの最中に、木に2人の名前とハートマークを彫っていました。こちらと似ていたのが8部で登場した木です。
荒木飛呂彦(2013年)『ジョジョリオン』5巻 集英社
恋人同士の名前だけではなく、露伴や承太郎を連想させる「岸辺」「ショータロー」の文字、後ろの枝には鈴美の飼い犬だったアーノルドの名前も…!まあ常秀ったらいけないひと!なんて初心な恋心の描写はありませんが、こんなところも転生設定ではないでしょうか。

【1、3部】ディオ・ブランドー、DIOからディエゴ・ブランドーへの転生
ディオ・ブランドーとDIOの転生といえば、ディエゴ・ブランドー(通称Dio)。名前と外見はもちろん、上昇志向の性格や金への執着までそっくりでした。平行世界から来たディエゴにいたっては、ザ・ワールドの外見と能力、掛け声の「無駄無駄」、時を止めたままナイフを投げる戦法までDIOと同じです。効果音も3部での「ビタァッ」と似た「ビタァァァッ」でしたね~!
荒木飛呂彦(2011年)『STEEL BALL RUN』23巻 集英社
承太郎と同じく全ては避けきれずダメージを食らうジョニィ。その後も「単純にテクニックやスピードじゃない」とポルナレフのような台詞を述べたり、運命の車輪戦のようにガソリンの雨を降らせてジョニィを火だるまにしようとしたり…と3部のオマージュだらけなのも面白いところでは…!?
下層階級出身でありながら、ディオはイギリス貴族の家に引き取られ、ディエゴは「イギリス競馬界の貴公子」と評されるほど成り上がっていった2人。両者とも母親が早世したところは共通していますが、ディオが父親と共に生活していたのに対し、ディエゴは父親と幼い時に離別し、母親と暮らしています。

その他ディオ・ブランドー、DIOからの転生設定
そしてディオといえばエリナへの「ズキュウウウン」ですが、ディエゴもやっていましたね~!
荒木飛呂彦(2009年)『STEEL BALL RUN』19巻 集英社
「ズキュウウウン」が「ズギュウウウン」というゴリゴリの効果音に…野次馬はいませんが、オレたちだけの時間だぜと言わんばかりに肉スプレーの道連れにしようとしています。
またディオ時代には戦闘中にワイルドすぎる壁歩きも披露していましたね~!
荒木飛呂彦(1988年)『ジョジョの奇妙な冒険』2巻 集英社(138頁)
同じような歩き方が見られたのが東方鳩。ウォーキング・ハートで踵で壁を突き刺しながら垂直に歩いていました。
荒木飛呂彦(2016年)『ジョジョリオン』14巻 集英社
他にも「WRYYYYY」の発声はディエゴに受け継がれただけではなく、8部吉良吉影の「WRYYYYYEEEEAッ!!」、常敏のラッシュ時の掛け声「SPEEEEEEYIYYYYYー」などにも似ています。常敏は上昇志向でちょっとDIOっぽさもあるよね。

【1部】エリナ・ペンドルトンからルーシー・スティールへの転生
エリナとルーシーはどちらも旧姓がペンドルトン。エリナはディオのズキュウウウンに泥水で口をすすぎ、ジョナサンの遺言で赤子を守り抜くなど、精神的な強さがありました。2部ではスモーキーを侮辱した人間に、こらしめてやりなさい!と水戸黄門ばりの正義感を見せていましたね~!
ルーシーも物語前半では泣き顔を見せていたものの、大統領の下に忍び込んだり、遺体を切断したり、単独ディエゴのところにやってきたり…と半端ではない覚悟を見せるようになります。ここまで行動できたのは両者とも夫を愛していたからこそ。そんなところも転生らしいのではないでしょうか。

【2、3部】ジョセフ・ジョースターからジョセフ・ジョースター(文くん)への転生
ジョセフ・ジョースターと同じ名前で登場したのが、文くんことジョセフ・ジョースター。2人とも星のアザがあり、どこか人懐っこくお婆さんにも優しい性格でした。仗世文がカジノホテルに就職したのも、ギャンブラー気質を受け継いでいそうなところです。
ラヂオ・ガガ事件ではハーミットパープルのような茨も登場。クラッカーはポイ捨てしていましたが、ソフト&ウェット・ゴー・ビヨンドの無限大に細くなった糸の回転という原理は、糸による技を持つジョセフ由来なのかもしれません。
家族関係としては、エリナと理那という祖母と暮らしていたこと、結婚相手はそれぞれスージーQ、子供はホリィとホリーの一人娘…と思いきや、実はもうひとり仗助とバーバラがいたところも同じです。スージーQの怒りの頂点、再び…
またジョセフ由来の名を持つ空条仗世文の携帯電話には、「JOSEPHMI」と名前にJOSEPHのスペルが入っています。

【2部】シーザー・A・ツェペリからジャイロ・ツェペリへの転生
2部シーザーとほぼ同名の人物だったのがジャイロ。本名はユリウス・カエサル・ツェペリで、カエサルは英語読みでシーザーでした。兄、主人公の相棒的な存在、ジョースター家に技術を教える設定も近いですね~!
シーザーはシャボンレンズで太陽光の屈折を用いていましたが、ジャイロもディ・ス・コ戦での攻撃時に「鉄球を用いて光線を屈折させている」と説明しています。遺体の右目により発動したスキャンの能力では、回転の振動波による透視について「まるで『波紋』だ」と話しており、こちらもシーザーの転生設定ではないでしょうか。
同じくシャボン玉の能力としては、東方定助、空条仗世文のソフト&ウェットの能力にも受け継がれていそうです。

【2、4部】リサリサ、宮本輝之輔のエニグマから東方花都への転生
ジョセフに「たかが20歳前の小僧からいたわられるほどやわな人生は送っていない!」と言い放ったリサリサ先生。夫を失ったことをきっかけに殺人を犯し、息子の元を離れています。これらと共通点があるのが花都さん。常敏に気合いのビンタをかましたり、殺人により家族から離れて刑務所暮らしでした。ジョジョの母ちゃん、パワフルすぎんか…?
花都さんのスタンドと似ていそうなのは、宮本輝之輔のエニグマ。対象を紙にして閉じ込めてしまう能力でしたが、スペース・トラッキングはカードとカードの間に物を挟んで隠すことができます。
また転生ではありませんが挟む能力はヴァレンタイン大統領のD4C、息子にシチューを与えようとしたシーンはジョディオママを思い出すところ。愛情の形がシチューという設定、なんだかグッときますよね…!

【2部】ルドル・フォン・シュトロハイムからF・V・シュトロハイムへの転生
2部のシュトロハイムの転生間違いなしだったのが、7部のF・V・シュトロハイム。名前、見た目、ドイツ人という共通点のほか、ま~~~~た改造人間になっていましたね~!
荒木飛呂彦(2005年)『STEEL BALL RUN』5巻 集英社
ドイツの技術は世界一ィィィ!!!!
…といううるささはありませんでしたが、メカっぽさのある外見は健在。あっという間に退場してしまいましたが、とにかくお元気そうでなによりです。

【2部】ドノヴァンからミセス・ロビンスンへの転生
ドノヴァンはジョセフとの一戦でサボテンの針を食らった上に、右目に方位磁針を埋められていました。悲惨すぎる…サボテンと目といえば、ミセス・ロビンスンが左目で虫を飼い、チョヤッの針を飛ばして攻撃していましたね~!
ジョセフと戦った場所はメキシコで、ミセス・ロビンスンはメキシコ出身と、メキシコ繋がりもあります。あとすぐ退場したところも似てる。共通点がいっぱいだ~!

【2部】ワムウの神砂嵐から大年寺山愛唱のドゥービー・ワゥ!への転生
ワムウの神砂嵐は屈強な体から竜巻と真空状態を作り出す必殺技でした。竜巻を扱う能力といえば、大年寺山愛唱のドゥービー・ワゥ!。ポップな響きのスタンド名ですが、対象者の呼吸を感知すると竜巻が出現し、殺害するまで自動追跡する能力です。怖ぇ~~~~!!!
呼吸を感知するという点は、ナランチャのエアロスミスとも共通しているところ。転生ではなさそうですが、恋愛に一途、彼女に浮気されてしまう点はアナスイに近そうです。

【2、5部】タルカス、重ちーからSBRレースへの参加者
SBRでは他にも転生キャラクターもいたようで…例えば順位表には「タルカス」「シゲチー」と、2部のタルカスや4部の重ちーそっくりの選手名が!ノリスケ・ヒガシカタ一族の苗字も4部の東方家と同じで、8部では東方家が中心的なキャラクターにとなりました。
しかしタルカスとシゲチーはどんな外見の人物だったのか、気になるよね…旧世界線の体格を見るに、かなり重量級だったのでは…?

【2、3部】カーズ、アヌビス神とマジェント・マジェントへの転生
カーズの最期は「そして死にたいと思っても死ねないのでそのうちカーズは考えるのをやめた。」の台詞でしめられていました。こちらと似たような言葉が登場するのが、マジェント・マジェントの最期です。
荒木飛呂彦(2007年)『STEEL BALL RUN』12巻 集英社
ジョジョ恒例の無限地獄に落とされたマジェント・マジェント。川に沈んだという点では、アヌビス神とも似ています。もうカニさんとかと仲良くするしか…

【2部】柱の男(闇の種族)から岩人間への転生
柱の男と岩人間には共通点、真逆の点がいくつもありました。共通点は長期の睡眠をとることで、柱の男は二千年周期、岩人間は睡眠の時期がランダムに訪れて30~90日の眠りにつきます。
柱の男は食物連鎖の頂点で食料は吸血鬼。生殖の必要性が低い種族で、太陽光を浴びると活動を停止してしまうため、地底で暮らしています。岩人間は炭素系の生物が絶滅した際の保険として誕生した存在で、戸籍を奪う、職業に就くなど人間社会に寄生して生きており、生殖も可能でした。食料はマンゴー以外の野菜や果物、魚肉類とで太陽光の下でも生活できると、柱の男に比べてかなり人間に近い印象です。
また柱の男は自身の肉体で戦い、死亡時には灰化するのに対し、岩人間はスタンドを使い、死亡時には崩壊していました。似ているようでかなり正反対な部分も多い両者ですが、人間以外の種族が転生したイメージで描かれたのではないでしょうか。

【3部】空条承太郎から虹村京、空条仗世文への転生
承太郎の転生はアイリンの父親だと思われますが、他にも承太郎らしい設定はチラホラ見られましたね~!
3部では学帽に長ランを着こなし、6部ではキラキラお星さまルックで登場した承太郎ですが、この見かけは虹村京の星柄の服装、学帽に受け継がれていそうなところ。ポーカーフェイスでクールな性格に星型のアザ、家系図上では母親はホリーとホリィさん似の名前な上に、祖父はジョセフ、そのまた祖父はジョニィ(ジョナサン)にたどり着くところも承太郎に近そうです。かわいいよね、京ちゃん。
また同じ空条姓である空条仗世文の両親は貞文と聖美。こちらも承太郎の両親である貞夫、聖子さんことホリィからの転生のような設定なのかもしれません。

空条承太郎のその他転生設定
DIO戦でマンホールで待ち伏せしていた承太郎が発した台詞は「ここは満員だ…逃げることは…できねーぜ…」。こちらと似た台詞はジョニィも使っています。
荒木飛呂彦(2005年)『STEEL BALL RUN』5巻 集英社
承太郎や徐倫のラッシュ時の掛け声の「オラオラ」はジョニィやジャイロ、定助、空条仗世文など、似た台詞としては常敏の「メラァリャリャアアアア」、ジョセフの「ウリャアアアアーッ」も登場しました。定助とはソフト&ウェット・ゴー・ビヨンドの細い線が爆発的な回転でゼロになる原理がスタープラチナが超高速で動くことで時を止めたこと、基本スタンドからの進化という点ではスタープラチナ・ザ・ワールドとも似ていそうです。
そして承太郎といえば豪快なビールの飲み方も印象的でしたが、同じやり方を見せたのがヴァレンタイン大統領。
荒木飛呂彦(2005年)『STEEL BALL RUN』6巻 集英社
ウキウキ大統領!でも承太郎のが飲むの上手!
「イエスッイエスッ」は、テレンス・T・ダービー戦での承太郎の返答「YES!YES!」っぽいですね~!
また承太郎はタグ・ホイヤーを愛用し、アクアレーサーらしき腕時計を身につけていました。
荒木飛呂彦(1998年)『ジョジョの奇妙な冒険 第6部ストーンオーシャン』17巻 集英社(98頁)
こちらはミラグロマン戦で常秀が腕時計を買おうとするシーンを思い出します。
荒木飛呂彦(2016年)『ジョジョリオン』14巻 集英社
お高~~~い時計でしたが、こんなブランドを高校時代からサラッとつけている承太郎ってやっぱりすごいよな…

【3部】モハメド・アヴドゥルからウルムド・アブドゥルへの転生
お次はみんな大好き!ウルムド・アブドゥルさん!名前、エジプト出身、首元の装飾品などの共通点があるアヴドゥルのそっくりさんです。特に見せ場もなく退場したというところも強烈でしたね~~~!
荒木飛呂彦(2004年)『STEEL BALL RUN』1巻 集英社
これで終わりだもんね~…ある意味、ガオンされて消えたアヴドゥルくらい衝撃的では…???
ところでアブドゥルはラクダに乗って登場しましたが、アヴドゥルさんもラクダを乗りこなせたんですかね…?実は3部の太陽戦の砂漠越えのあたりで大活躍できる人材だったりして…

【3部】空条ホリィから吉良・ホリー・ジョースターへの転生
ホリィさんの名前と共通点があったのが、吉良・ホリー・ジョースター。吉良吉影と同じ吉良姓ですが、ホリィさんの旧姓ジョースターの名前も使われています。父がジョセフ・ジョースターというのも旧世界線との繋がりを感じるところです。
DIOの影響で床に伏せていたホリィさんでしたが、ホリーさんもまた病で入院していました。承太郎は花京院を、吉影は仗世文を…と息子が他人の命を救う点も似てるかな~!

【3部】エンヤ婆からポコロコを占った占い師への転生
エンヤ婆の転生らしき人物が、ポコロコの運勢を占った占い師です。
荒木飛呂彦(2004年)『STEEL BALL RUN』1巻 集英社
そっくり~~~~!ただこちらの婆ちゃんの左手はちゃんと左手のようで、左手が右手のエンヤ婆とは違うようです。占いの内容がドンピシャで当たるという点では、5部でドッピオを占った占い師っぽさもあるのではないでしょうか。
またエンヤ婆の死体をゾンビのように動かした能力は、ドロミテのブルー・ハワイの体液に触れた人間がゾンビ状になり、標的に向かって直進させ続ける能力にも近そうです。複数体を自在に操れるエンヤ婆のがだいぶ器用だけど。
ちなみにドロミテが康穂ちゃんの鉄パイプで敗北したのは、トリッシュがノトーリアス・B・I・Gを鉄パイプでグリグリやっていたのと似ているところ。ドロミテが恋人と行くことを夢見ていた「青い珊瑚礁」は、3部アニメ版でホリィが松田聖子の同名の曲を口ずさんでいました。恋人を救おうと高圧電線に触れて感電した点は、億泰をかばって感電死した形兆を思い出します。

【3部】ネーナのエンプレスからジョニィへの転生
「チュミミ~ン」の鳴き声でお馴染みのネーナのエンプレスは、対象の肌に取りついて成長しながらパワーアップしていくスタンド。取りつかれた部分は虫刺されのような描写となっていました。
こちらと似た設定なのがジョニィ。虫刺されフェチであり、タスクの鳴き声も「チュミミ~ン」とエンプレスそっくり!7部主人公の転生設定に抜擢されるなんて、大出世だな…!

【3部】花京院典明の転生設定
新世界線では出てきてないっぽいですよね~~~ああいう動く前髪の人。体を紐のように解く花京院のハイエロファントグリーンは、豆銑礼のドギー・スタイルが体をワイヤー状に解けるところに近そうかな~…
ただ花京院らしき小ネタは散見されるようで…例えばチェリーが好物という設定は、チェリーコークを好んだ八木山夜露やミスさくらんぼだった東方密葉を彷彿とさせます。
名言(?)のレロレロも各所で登場していましたね~!ジャイロが馬糞を舐めるシーンでは…
荒木飛呂彦(2009年)『STEEL BALL RUN』17巻 集英社
レロレロに「チーズの歌」を彷彿とさせるレラも登場!ジャイロは「ニョホホ」と花京院の「ノホホ」そっくりの笑い声でもあります。
レロレロは常敏がクワガタ勝負に勝利した時には「お前の『目玉』をなめさせろ」「レロレロ『目玉』だよ」、常秀は康穂はオレの女でキスを許されていると述べた直後に「レロレロレロレロレロレロレロ」、東方密葉は学生時代はミスさくらんぼだったと話しながら「レロ♡」と東方家で大活躍!もはや花京院の転生というより、ジョジョの舌芸の擬音はレロになったんでしょうね~…

【3部】イギーのザ・フールからサンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイへの転生
イギーのザ・フールは頭部にネイティブアメリカンの羽飾りがついたスタンドデザインでした。同じような羽を持つのが、サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイです。
荒木飛呂彦(2006年)『STEEL BALL RUN』10巻 集英社
どちらもオサレ~~~~~!!!イギーとサンドマンはアメリカ出身、我が道を行くタイプの性格も似ています。サンドマンと砂を意味する単語が入っているところもイギーっぽいですよね~!まあサウンドマンらしいんだけど。

【3部】マニッシュ・ボーイからプアー・トムへの転生
マニッシュ・ボーイはイレブンマンスにしてペラペラしゃべる天才児。戦闘中には喫煙したりと、幼児らしからぬ行動が印象的です。そんなアンバランスさが表れた人物といえばプアー・トム。幼児らしさが残る体形と顔つきながらも、シワや喋りはおじいちゃんでした。口に入れたものはプアー・トムが猛毒のイチイの実だったのに対し、マニッシュ・ボーイはう○こね。これはこれで劇物…
スタンド能力として似ているのはラング・ラングラーのジャンピン・ジャック・フラッシュ。射程範囲内を無重力にする点は、オゾン・ベイビーの加圧と減圧により減圧症を引き起こす能力とも似ているのではないでしょうか。能力発動中に現れた人型は、車輪や機械のような手が組み合わされており、ザ・フールっぽくもあります。

【3部】ホル・ホースからボビー・ジーン、マウンテン・ティムへの転生
ホル・ホースの転生先として挙がりそうなのは、ボビー・ジーン捜査官。帽子をかぶった銃のスタンド使い、コンビで登場、女性を虜にさせるなど、何かと共通点があります。外見や女性への優しい言葉ではマウンテン・ティムも思い浮かびそうです。
ただしボビー・ジーンとマウンテン・ティムは死亡したのに対し、ホル・ホースは生き残った挙句、スピンオフ作品にまで登場することに…!自分1人じゃ不利と思えばちゃんと逃げる男だからな~生き延びたのも納得…!

【3部】スティーリー・ダンのラバーズからルルのバグス・グルーヴへの転生
ラバーズは相手の体内から脳にとりつくスタンドで、侵入された相手には本体のダンが受けたダメージがフィードバックされます。こちらの転生かもしれないのが、ルルちゃんのバグス・グルーヴ。対象の体内に侵入して、病気を引き起こす能力でした。
本体のスティーリー・ダンはねちっこく承太郎を傷つけていましたが、ルルちゃんは別の意味で粘着質でしたね…見た目は似ていないので転生と言うほどではなさそうですが、クセ者同士というところがなんとも…

【3、6部】ンドゥール、ジョンガリ・A、プッチなどから東方大弥とへの転生
弱視かつそれを補う能力を持っていたのが、音を探知するンドゥールと、空気の動きが読めるジョンガリ・A。この2人のようなキャラクターだったのが、弱視で物体の位置を記憶する能力に優れた東方大弥です。スタンドのカリフォルニア・キング・ベッドちゃんに近いのは、プッチのホワイトスネイク。記憶を奪い、返すことができる点で似ています。罪悪感を利用するところは小林玉美のザ・ロックにも近そう…
見かけがシュガー・マウンテンそっくりの東方大弥ちゃん。6部以前からの明らかな転生はなさそうですが、数人のキャラクターの特徴を併せ持ったような人物ではないでしょうか。

【4部】東方仗助から空条仗世文、東方定助への転生
仗助の転生先としてまず思い浮かぶのが東方定助。名前の読み、星形のアザの共通点がありました。仗助の錨のような装飾品は、服やソフト&ウェットの胸元に描かれています。
また空条仗世文も転生先として挙げられそうなところ。名前には仗助の「仗」の字が使われ、胸元にはハートとピースマークのような飾りをつけていました。髪型は前方と上部は仗助、サイドは億泰をモデルにしたかのようなリーゼントです。君たち、壁の目に埋もれたんか…?

【4部】虹村億泰から虹村京などへの転生
億泰と同じ虹村姓なのが虹村京。名前も数字の単位同士で、億泰の億、形兆の形の次が京になります。億泰はバイクに乗っていましたが、京はバイク型のスタンドを扱っていました。
億泰が元ネタであろうシーンもいくつか登場しましたね~!例えば「オレはくれるっつーもんは病気以外なら何でももらうかんなー」と似た台詞として、ジャイロが「もらえるものは病気以外ならなんでもイタダくぜ」と述べています。
そして億泰といえば「ゥンまああ〜いっ」ですが、豆銑礼のロマノフを食べた康穂も同じように絶叫していましたね~!
荒木飛呂彦(2017年)『ジョジョリオン』16巻 集英社
勢いがいいですね~~~~!隣で無言で泣いている定助も、ごま蜜団子を食べた時には「ンマイなぁあぁぁぁーッ」と億泰ばりの感動の声を挙げていました。杜王町、美味しいものがたくさんあるな…!

【4部】広瀬康一から広瀬康穂への転生
康一くんの転生であろう人物が、名前に共通点のある広瀬康穂ちゃん。それぞれ仗助、定助を手助けする友人というところも似ていますよね~!あと厄介な人に付きまとわれているところも。エヘヘヘヘヘヘヘ康穂ォ~!

広瀬康一のエコーズからジョニィのタスク、サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイへの転生
エコーズはACT1から3の種類を持つスタンドで、ACT2では音を文字にして形にすることができました。この成長過程に近いのがACT4まであったジョニィのタスク。音を使った能力としては、サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイに似ています。
荒木飛呂彦(2006年)『STEEL BALL RUN』10巻 集英社
ただエコーズACT2は音により感覚を刺激して攻撃していたのに対し、イン・ア・サイレント・ウェイは音で物質を破壊したり、形になった音に乗ることもできます。康一くんよりも戦闘意欲の高いサンドマンらしい能力といえるのかもしれません。
またエコーズACT3の重力を操る能力は、東方密葉のアウェイキング・Ⅲリーブスにも近いところがありそうです。

【4部】岸辺露伴から9部の岸辺露伴への転生
4部の岸辺露伴と同姓同名、外見もそっくりだったのが9部の岸辺露伴。『ピンクダークの少年』を描く漫画家、スタンドがヘブンズ・ドアーという点も同じと、転生らしいキャラクターですね~!
ただし犬の飼育、「ホットサマー・マーサ」の4つの円の話が登場するなど、9部露伴は4部よりも『岸辺露伴は動かない』などスピンオフの露伴に近そう…超~~~~~上から目線で大人げない言動ではなく、ジョディオにアドバイスを送るなどどこか大人っぽいところも、こちらの露伴と似ているようです。

岸辺露伴の「だが断る」からシュガー・マウンテン戦の農夫の「でも断る」への転生
そして台詞ではシュガー・マウンテン戦で登場した農夫に注目!
荒木飛呂彦(2007年)『STEEL BALL RUN』12巻 集英社
もう絶対「だが断る」のパロディーじゃんね~!自分に有利な条件を断るという流れも同じです。露伴先生は富豪村で「だが帰る」と使っていたりと、「だが断る」の派生形はいくつかありそうなところ。短いながらもパンチのある台詞ですが、この辺はちょっとした読者サービスかな~…

【4部】山岸由花子から作並カレラへの転生
由花子ちゃんといえば強烈な恋心と行動力を持った恋する乙女。ラブ・デラックスは自身の髪の毛を操作したり、伸ばしたりできる能力。相手の頭皮に自分の髪を植えつけることも可能です。
そんな由花子ちゃんのそっくりさんといえば作並カレラ。空条仗世文に恋をしてストーカーまがいの行動をとる女性で、スタンドのラブラブデラックスは他人が触れた場所にその人の髪の毛を生やす能力でした。由花子ちゃんのように本体と一体化はしていませんが、これは転生で間違いなさそうですよね~!
ただしカレラちゃんは他人のカードの暗証番号を盗んだり、焼き鳥屋で髪の毛が入っていた!といちゃもんをつけたり…と金銭関係のトラブルを引き起こしがち。由花子ちゃんとは違ったインパクトのあるキャラクターではないでしょうか。
また一目ぼれして献身的で時に大胆な行動をとる嫉妬深いキャラクターとしては、東方大弥も思い浮かぶところ。好きな相手に対してスタンド攻撃を仕掛けていたところも近そうです。8部の女性陣、パワフルすぎんか…?

【4部】鋼田一豊大、トニオから豆銑礼への転生
鋼田一豊大は鉄塔に住むキャラクターでした。鉄塔内では野菜を育てたり、しょうゆを作ったりと自給自足の生活をしています。この設定を受け継いでいそうなのが豆銑礼。冬以外はスキーリフトの上で暮らしており、リフトの下の果樹園で果物を育てていました。
豆銑さんはお菓子作りが得意なようで、手作りロマノフは定助と康穂を感激させるほど…そんな腕前は、億泰を絶叫させたトニオさんにも通じるところではないでしょうか。ただしトラサルディーは8部では東方フルーツパーラーの果物の卸先として挙げられていたので、こちらのレストランオーナーこそトニオさんの真の転生なのかもしれません。

【4部】噴上裕也と東方憲助のキング・ナッシング、東方常敏のスピードキングへの転生
噴上裕也の特技は猟犬以上と評された嗅覚で、ハイウェイ・スターも足形となって匂いを追跡できる能力を持っていました。こちらと似ているのが東方憲助のキング・ナッシング。匂いを追跡したり、匂いの元となる物体をピースで表現できる能力です。
胸元のリボンには「SPEED★KING」の文字が書かれていますが、こちらは常敏のスタンドであるスピード・キングに転生しているようです。

【4部】吉良吉影から8部吉良吉影、東方定助への転生
8部では4部の吉良吉影と同姓同名の人物が登場しています。父親の名前も4部は吉廣で8部は吉輝、部屋に飾られたモナリザの絵、切った爪の瓶の保管、手への執着など何かと似ているキャラクターでしたね~!
スタンドの名前は両者ともキラークイーンで、姿かたちもそっくり!シアーハートアタックも登場しましたが、8部では複数出現したり、自分の意志で操作できるなどパワーアップしています。爆発する能力は後に定助にも引き継がれたようです。
また定助との関連として挙がるのが、4部吉良が手の大きさから長さを推測する技術。こちらは定助の目測で距離や全長を正確に測る特技に転生したのではないでしょうか。
荒木飛呂彦(1996年)『ジョジョの奇妙な冒険』47巻 集英社(49頁)
サマーキャンプで習ったそうですが、サマーキャンプには康穂ちゃんも行かされていましたね…2人とも楽しくなさそうだったな…

その他吉良吉影の転生設定
他にも吉良吉影のような設定はいくつか見られるようで…まず透龍くんは凡人に見えるラスボスで、「無事が何より」と平穏を求めるような台詞は吉良吉影に通ずるものがあります。吉良の名言には「質問を質問で返すな」がありますが、こちらに似ていたのはマウンテン・ティムの「おっと会話が成り立たないアホがひとり登場〜~~」という煽り。アホ扱いされたオエコモバのスタンドであるボクのリズムを聴いてくれは、爆弾という点で吉良と共通点があります。
また虹村京のスタンドのヘルメットにも、キラークイーンやシアーハートアタックに似た姿が…!
荒木飛呂彦(2012年)『ジョジョリオン』3巻 集英社
兄のスタンドがデザインされているところが兄弟っぽいですよね~!

【4部】「振り返ってはいけない小道」からカツアゲロードへの転生
杉本鈴美がいた「振り返ってはいけない小道」は、時折OWSON横に出現し、振り返ると無数の手に引きずり込まれるという不思議な場所でした。杜王町の変わった小道という点で似ていたのがカツアゲロード。こちらではスタンドのオータム・リーブスにより、落ち葉を踏むと滑って元の位置に戻ってきてしまいます。引きずり込まれる、戻されると効果が真逆なところが面白いですね~!
オータム・リーブスやミラグロマンは8部の本体不在のスタンドで、アヌビス神やノトーリアス・B・I・G、シルバー・チャリオッツ・レクイエムのようなイメージにも近そうなところ。ただし元々本体のいない自然現象と考えられている点が、今までにはない設定ではないでしょうか。

【4部】OWSONの転生
振り返ってはいけない小道の入口にあったのがOWSON。こちらは8部でも登場していました。
荒木飛呂彦(2017年)『ジョジョリオン』16巻 集英社
隣にはドラッグのキサラも小道もなさそうですが、店舗はそのまま転生してきたようです。他にもアンジェロ岩とジョースター地蔵の石繋がりなど、どこか似たような名所も多い杜王町。こんな小ネタを探してみるのも、8部の面白いところでは…!?

【5部】ジョルノ・ジョバァーナからジョディオ・ジョースターへの転生
ジョースター家とブランドー家の血筋を引くジョルノ・ジョバァーナ。転生先として思い浮かぶのは、ジョースターとディオのハイブリットな名前を持つジョディオ・ジョースターですよね~!両者ともに15歳の学生で、ジョルノには異母兄弟、ジョディオには兄ドラゴナがいます。
ただしジョルノが麻薬ダメ絶対!だったのに対し、ジョディオは麻薬の売買に加担。ジョルノのような爽やかな風が感じられるタイプでもなさそうですが、強い上昇志向は似ているのではないでしょうか。
そしてジョルノは髪色、ポージングなどにDIOらしさが描かれていましたが、ジョディオのDIOに通ずる要素といえばサイコパスと診断されたこと。ジョディオとのDIOとの関連は不明ではあるものの、診断テストで「罪悪感の欠如」などの項目にチェックが入っていたので、内面は近いのかもしれません。(参考:「DIOはなぜかっこいいのか、理由や性格について考察してみた」)
でもジョディオが岸辺露伴の犬を「かわいい」と評していたのは、ジョースター家の血筋なんでしょうね~!ディオはダニーを殺害してるもんな…

ジョルノからブンブーン一家のアンドレの特技への転生
ジョルノは耳の中に耳を入れる特技を持っていましたが、ブンブーン一家のアンドレも同じことをしています。
荒木飛呂彦(2004年)『STEEL BALL RUN』3巻 集英社
戦闘中に突然披露し始めるお兄ちゃん。鼻の穴もペッタンコにしていましたね~!
ちなみにブンブーン一家のトゥーム・オブ・ザ・ブームが鉄や磁力を操るところは、マライアやリゾットとも共通するところ。鉄関係の能力ってけっこう厄介ですよね…!

【5部】ブチャラティ、スコリッピのローリング・ストーンズから八木山夜露への転生
ブチャラティと外見がそっくりだったのが八木山夜露。ブチャラティは汗を舐めて嘘を見破るのに対し、夜露は目からラップを出すという技を持っていました。なんなんだこの2人…
また夜露の頭に植物の王冠のような飾りが描かれていたのは、スコリッピの頭にいばらのような飾りの転生らしいところ。スタンド名はそれぞれローリング・ストーンズとアイ・アム・ア・ロックで、石に関するものです。ローリング・ストーンズはブチャラティが岩の姿で出現していましたが、これ夜露が肌を硬質化した描写にそっくりなんですよね~!
荒木飛呂彦(2014年)『ジョジョリオン』8巻 集英社
もう絶対転生じゃんよ…
吉良吉影、空条仗世文戦で田最環と船に乗っていたシーンでは、ウミネコの存在を気にしていたりと、ズッケェロ戦でのブチャラティを思い出します。
ちなみにブチャラティのスティッキィ・フィンガーズの物体を接続、分解する能力に近いのは、東方常秀のナット・キング・コール。ブチャラティはジッパー、常秀はナットやネジと、金属やパーツ系といった繋がりもありそうです。

【5部、スピンオフ】フーゴのパープル・ヘイズ、ソリョラ・ロペスのジョイ・ディヴィジョンからエイ・フェックス兄弟への転生
エイ・フェニックス兄弟のスタンドはショット・キー。No.1は左手にあるものを瞬時に右手に移し替える能力でした。こちらと共通点がありそうなのが、5部の小説版「ゴールデンハート・ゴールデンリング」に登場するソリョラ・ロペスのジョイ・ディヴィジョンで、右手と左手のものを入れ替えることができます。
No.2はサッカーボールの中に毒ガスが詰まっており、皮膚のただれや呼吸器官へのダメージを引き起こします。こちらは両手のカプセルに殺人ウイルスを入れていたフーゴのパープル・ヘイズに近いですよね~!
外見的には一卵性双生児のようにそっくりな兄弟で、こんなところはプッチとウェザー・リポートらしさもありそうです。

【5部】ブチャラティチームからジョディオチームへの転生
9部は5部のセルフオマージュ的な展開がいくつか見られますが、ブチャラティチームの転生にあたりそうなのがジョディオチーム。年齢はジョルノとジョディオが15歳、ナランチャとウサギが17歳、ミスタとドラゴナが18歳、アバッキオとチャーミング・マンが21歳と共通しています。ブチャラティは20歳、パコは19歳なので誕生日次第では同年齢の可能性も…!
さらにキャラ的にも似た設定となっているようで…ミスタとドラゴナはセックス・ピストルズ、スムース・オペレーターズと群体型スタンドの使い手、ナランチャは母親が死亡していましたが、ウサギは父親が死亡。ピンクちゃん呼ばわりして怒られたり遅刻するなどどこかマイペースで抜けているところも、涙目のルカを嫌い!と正直に話してブチャラティに注意されたナランチャを思い出します。
賄賂がきっかけで警察の職を追われたアバッキオは、軍役経験があるも不名誉除隊を受けたパコと公的機関から追われた点で似ています。育児放棄をされたジョルノの虐待を受けた過去も、DVの被害者であるパコに受け継がれているのかもしれません。

【5部】ディアボロからメリル・メイ・チーへの転生
ディアボロの転生にあたりそうなのが、メリル・メイ・チー。ジョディオ曰く「オレたちの『ボス』」で、職業にも「ボス」と表記されるなど、ディアボロと同じ呼び名です。裏では違法薬物を扱い、仕事の証拠を残さず、ジョディオらがメールアドレスさえ知らないところも、姿を隠すディアボロっぽいですよね~!
ただ超~~~慎重派でスタイルの良いディアボロに対して、メリルはより大胆で大迫力!2人ともキレ者ではありますが、体形はポルポの転生といった方が近そうです。

【5部】イルーゾォ、ポルポから笹目桜二郎への転生
イルーゾォ戦ではジョルノがパープル・ヘイズに対抗するため、ヘビの血液を注してワクチン(アニメ版では血清)のように使用していました。似たような戦いが見られるのが笹目桜二郎戦。定助がヘビの解毒剤を使っています。
また笹目桜二郎も吉良に「サーファーは陸の人間の人間なのか?海の人間なのか?」と散々なじられた挙句、自分の指を食べていましたが、こちらはポルポが監獄内で自分の指を食べるシーンを思い出します。そうえいば指はホリーさんも食べていましたね…!

【5部】ペッシのビーチ・ボーイからポーク・パイ・ハット小僧のワイアードへの転生
ペッシのスタンドであるビーチ・ボーイは釣り竿で相手を引き上げる能力でした。これに近いのがポーク・パイ・ハット小僧のワイアードです。
荒木飛呂彦(2005年)『STEEL BALL RUN』5巻 集英社
口から2本の釣り針を出して対象を引き上げており、釣り竿使いのペッシとはちょっと違うものの、能力的には同じ系統です。
しかしポーク・パイ・ハット小僧って、よく見るとアヴドゥルっぽさもありますね…額に巻いた布や海苔巻きヘアーが似てる…

【5部】サーレーのクラフト・ワークからブラックモアのキャッチ・ザ・レインボーへの転生
サーレーのクラフト・ワークの触れた物を固定できる能力ですが、これに近いのがブラックモアのキャッチ・ザ・レインボー。触れた雨粒を空中に固定することができます。
荒木飛呂彦(2006年)『STEEL BALL RUN』8巻 集英社
スイませェん…ちょっと下位互換かもしれないですゥ…
天気に左右されてしまうので、使い勝手としてはサーレーの方が良さそうです。ただブラックモアは本体が厄介なんですよね~…サーレーの能力だったら超強敵だろうな…
サーレー戦のミスタの話もあります。

【5部】メローネのベイビィ・フェイスからヴァレンタイン大統領のD4Cへの転生
メローネのベイビィ・フェイスは食らった相手をキューブ状にして、別の物体に変えてしまう能力です。こちらと似た描写だったのが、ヴァレンタイン大統領のD4C。別次元からやってきた同一の物や人が出会うとスポンジ状の破片となり、消滅させられてしまいます。
荒木飛呂彦(2009年)『STEEL BALL RUN』18巻 集英社
キューブの形状などが微妙に違うものの、描写的には似ているかな~…
またヴァレンタイン大統領の最期は永遠に生き埋めにされ続けていましたが、いつまでも死にたどり着けないディアボロやカーズに近いのではないでしょうか。ジョジョのラスボス、無限地獄に落ちがち。

【5部】ポルポから田最環への転生
大迫力の肥満体形で「侮辱はダメ!」と言いながら他人の命を粗末に扱い、味方になるはずだったジョルノに始末されたポルポ。スタンドのブラック・サバスはイタリアのヴェネツィアカーニバルの衣装のデザインで、入団試験の条件が破られた際に登場する自動操縦型の能力でした。
田最環もまた肥満体形で、味方だったはずの鳩ちゃんに始末されています。スタンドのビタミンCは仕掛けた指紋に触れた相手がトロトロになってしまう能力。ポルポのように自動操縦型ではないですが、トラップのように仕掛けておくと勝手に相手がやられていくという点ではそう遠くはないかな…それよりも共通していそうなのが、スタンドデザインね!
荒木飛呂彦(2016年)『ジョジョリオン』13巻 集英社
こちらもまたヴェネツィアカーニバルのマスクっぽいですよね~!
トロトロに柔らかくするという能力はトリッシュやズッケェロ、セッコあたりにも近そうでもあり、いずれにせよ5部との関連が伺えるダモカン。まさかのあんなオシャレな部からの転生とは…!

【5部】チョコラータから羽伴毅への転生
元医者でボスにまでゲス呼ばわりされていたチョコラータ。戦闘中は体をバラバラにしたりと何かと衝撃的な人物でしたが、似た設定なのが羽伴毅です。ロカカカ研究を進める医者で「ロカカカの等価交換は公益で、公益ならゲス行為も許される」と考えていた上に、密葉に宿った命が等価交換の対象となったことには「14週目は合法だから」という血も涙もない発言も…
ドクター・ウーの体を粒子レベルに細かくできる能力もチョコラータとの共通点が見られるところ。体内へ侵入して操作するところは、アンジェロのアクア・ネックレスらしさもありそうです。

【5部】チョコラータとセッコからアーバン・ゲリラとドレミファソラティ・ドへの転生
小指が赤い糸で結ばれてるコンビでお馴染みのチョコラータとセッコ。8部では似たような2人として、アーバン・ゲリラとドレミファソラティ・ドが登場します。チョコラータは羽伴毅よりこちらの方が転生っぽいですよね~!
チョコラータは元医者で、スタンドは殺傷能力のあるカビを生やして肉体を崩すグリーン・ディ。アーバン・ゲリラは表向きは医者で、ブレイン・ストームは接触した生物の細胞を破壊して、相手を崩壊させる細菌のようなスタンドとなんだか似ています。
セッコはオアシスで地面を泥化させて進むことができますが、こちらに近いのがドレミファソラティ・ドが地中を素早く移動できる能力。さらにセッコはチョコラータに角砂糖を投げてもらい、「良お〜〜〜〜し よしよしよし」と言われながらなでなでされたり…と飼い主と犬のような関係を彷彿とさせましたが、ドレミファソラティ・ドはアーバン・ゲリラのペットという設定に引き継がれているようです。

【5部】スコリッピの過去からスティーブン・スティールの過去への転生
スコリッピは自殺した花屋の娘のボーイフレンドだった過去がありましたが、似たような人物が登場するのがスティールさんの経歴。過去の恋人が花屋の娘で、馬車の事故で死亡していました。
ただスコリッピが彫刻家という職人気質な職業だったのに対し、スティールさんはサーカスのアルバイト、プロデュース業、ボクサーなど、何でも屋さんタイプと超真逆!口から飲んだ金魚を鼻から出す特技もあるしな。なんなんだそれ…

【6部】空条徐倫の転生設定
徐倫の転生は6部ラストシーンに登場したアイリンでしたが、徐倫を彷彿とさせる設定は7部以降にも見ることができます。口癖の「やれやれだわ」は1巻で康穂が使っていたり、ストーン・フリーは、豆銑礼のドギー・スタイルの体をワイヤー状に解き、伸ばすほどに体が欠けていく能力とも似ていたりとかね。ミューミュー戦では体中にメモを書いていましたが、吉良・ホリー・ジョースターも同じ行動をとっています。
また徐倫が着用していた囚人ジャケットには「STONE OCEAN」の文字が書かれていましたが、東方花都がそっくりの服を着ていました。
荒木飛呂彦(2016年)『ジョジョリオン』14巻 集英社
ちなみに花都さんの財布についていたのは、承太郎のトレードマークの手そっくりの装飾です。
徐倫の転生キャラはもう出てこなくとも、徐倫っぽい小ネタはけっこう出てきそうなところ。探してみるともっと見つかるかも…!?

【6部】フー・ファイターズから明負悟のオブラディ・オブラダへの転生
オブラディ・オブラダは明負悟が使用していた岩昆虫。生物の血液や体液を吸って増殖し、取りついた相手を行動不能にすることができます。この性質は水によって無限に増殖できるプランクトンのフー・ファイターズっぽいのでは…!?
それぞれプランクトン、岩昆虫と人間とは違う生物として描かれたこと、そしてF・Fが「思い出を作ることが生きること」と思い出を大切にしていたところは、本体の透龍とも類似性も感じられそうです。

まとめ:ジョジョは7部以降で数多くの転生キャラクターや設定が見られるのでは?
7部前後の転生キャラクターや設定についてまとめてみました。
由花子ちゃんのような明らかなキャラクターだけではなく、台詞や擬音などの小ネタにも転生がみられる新世界線。特に8部は杜王町が舞台ということもあり、4部との繋がりが感じられるのも面白いところではないでしょうか。
家系図も旧世界線と同じ名前の結婚相手など、なかなか見ごたえがありそうです。親子関係も共通点があるなど見るほどに色々な発見があるのではないでしょうか。特にジョセフね。また浮気したんか…?
元ネタ系の話はこちらもどうぞ~!


