ジョジョの奇妙な冒険に登場した空条承太郎。6部では離婚歴があることが判明しました。
時に優しくも怒鳴ったりと、女性と独特な距離感を築いていた承太郎。今回はなぜ結婚したのか理由を考察してみました。
1. なぜ家族を守るために距離を置いた承太郎は結婚したのか
家庭が大事ゆえに距離をとるも、家族関係がギクシャクしてしまった承太郎。もはやシングルのが良かったのでは…?という気もしますが、それでも結婚した理由を考えてみます。
これ、結婚当初はDIOや残党の被害の大きさを予想できていなかったのかもしれないですよね~…3部終了と徐倫の誕生の年的に、承太郎の結婚は恐らく1989~1992年のどこか。矢の調査を始めたのは1990年代初頭なので、あり得る話ではないでしょうか。
結婚後にDIOの影響を懸念したのであれば、調査をやめる選択もできたはずです。が、簡単には手を引けなかったんでしょうね~…行動を共にしたポルナレフの走馬灯が3部の景色だったように、承太郎もまた死んだ仲間たちの思いを胸に戦っていたはず。だからどれだけ危険でもやり遂げたかったんじゃないかな…
そして何より家族の良さを知っているため、結婚したのではないでしょうか。悪霊が出ればアメリカから駆けつけてくれるジョセフ、明るく気丈で息子を愛するホリィなど、承太郎の家族は互いを信頼し助け合える存在でした。そんな家族の素晴らしさを感じていたからこそ、危険を承知で結婚を決めたのかもしれません。本当、いい家に育ってるよな~!
そばにいるとホッとする気持ちになるホリィさんの話。うむ。
承太郎が結婚した理由はジョースター家ゆえ!?
ジョースター家との関連についても考えてみます。ジョースター家男子の特徴に「生涯ひとりの異性しか愛さない」というのがありますが、これを聞かされ、信じていたのなら…初恋が実った相手を運命の人と考え、結婚まで視野に入れていたのかもしれません。伝えたとすればホリィかスージーQでしょうね~ジョセフではない。説得力ゼロすぎる。
あと早婚自体、ジョースター家男子あるあるっぽいですよね~!ジョナサンは20歳、ジョセフは18歳だし。承太郎も20歳前後での結婚が、その血の運命だったのかもしれません。
娘がプロポーズされたのも早かったよね。
2. 承太郎の理想の女性像と結婚相手のタイプが違う理由
次に承太郎の理想の女性像と結婚相手との違いを見ていきます。3部承太郎のプロフィールによると「いわゆる日本人的な女性が好き」「ウットーしい女は大キライ」だそう。「ウットーしい」なんてだいぶざっくりしていますが、仗助をぶん殴ったシーンを見てみると…
荒木飛呂彦(2001年)『ジョジョの奇妙な冒険』29巻 集英社(50頁)
そりゃ女の子はびっくりするよ…怒らないであげよ???
女性が騒ぐのが地雷のようです。が、徐倫曰く「ママは泣き虫」らしいので、ちょっとタイプとはズレている気もするよね…とはいえギアッチョよろしく「静かに泣く」タイプかもしれないし、日本人女性的とまではいかなくても、アメリカ人の中ではかなり大人しい女性なのかもしれません。まあ結婚って性格だけでするものじゃないからな~~~ヒトデに理解があったのかもしれないよね。承太郎ウキウキ!
でもね、承太郎の好みドンピシャではなかったとしても、徐倫ママのことを嫌ってはいなかったはず。徐倫に託したペンダントの中を見てみると…
荒木飛呂彦(2000年)『ジョジョの奇妙な冒険 第6部ストーンオーシャン』1巻 集英社(26頁)
季節感がメチャクチャな2人だな。暑いんだか寒いんだか…
帽子にイルカが登場する服装は4部途中のラット戦のあたりです。アメリカに一時帰国してたんか…?という疑問はさておき、娘が高熱なんだから帰ってこい!と奥さんはお怒りだったはず。でもこんな写真を撮っていたところを見るに、不仲という訳ではなさそうです。
そうならなかったのはきっと、奥さんがたくさん折れていたからではないでしょうか。だってどうせ文句言っても出かけちゃうし、なんだかんだで博士号という結果も残すし…不満はあれど、どうにか夫の行動に譲歩していたのかもしれません。だとすれば、好みど真ん中でなくとも承太郎は結婚を視野に入れるだろうし、パートナーとして感謝の気持ちだって持っていたのかもしれません。無口だから伝えてはなさそうだけど。そういうとこだぞ承太郎。
承太郎との結婚当初から徐倫の母親の性格が変わった説
もうひとつ考えられるのが、徐倫の母親の性格が変わったことです。結婚当初は承太郎のドストライクだったけど、徐倫が生まれて性格が変化したという説ね。だってひとりで子育てなんてキツいでしょ…?かなりの負担だったんじゃないかな~…
しかも承太郎が多くを語らずに家から離れてばかりなら、精神的に不安定になり、泣き虫になる可能性だってあるよね。ワンオペ育児のストレスで性格に変化があったのなら、承太郎の理想の女性像とは差異があるように見えるのではないでしょうか。でもそりゃ~泣きたくもなるよな~…そういうとこだぞ承太郎!!!
3. 承太郎のデキ婚説は本当か?
次にデキ婚説についてです。よく言われる一説ですが、んま~~~~なくはないよね~…年齢も若いし、奥さんの性格が承太郎の好みと違ったとすれば、消去法的にあり得る話です。
ただ、メタ的にはデキ婚って考えにくい気がするんですよね~…デキ婚は一般的に「おめでたい!」だけではなく、「だらしない」のようにネガティブに捉える人が一定数いるからな~…デキ婚の良し悪しではなく、イメージ的に承太郎とはズレるんですよね~…
荒木先生はキャラクター作成の際、生年月日、好き嫌いなどを細かく設定した身上調査書を作るそうです。承太郎は子供の時からやる時はやる性格で、スタープラチナという鉄壁の精密さを誇るスタンドが発現したので、きっちりした言動の人物のはず。そこにデキ婚というイベントが加わるか…と聞かれるとかなり微妙な気がします。
とはいえ子供が欲しいと望んだ上でのデキ婚の可能性もあるよね。だから承太郎はデキ婚の可能性がないとは言えないけれど、あってもあまりネガティブな理由ではないんじゃないかな~…
4. なぜポルナレフは結婚していなかったのか
最後に承太郎との関連として、ポルナレフの結婚についても触れてみます。5部では既婚者らしき描写がなく、シングルっぽかったですよね~…承太郎同様、3部の仲間の思いを引き継いだことは大きいと思いますが、仮に未婚だとしてその理由を家族という視点から考えてみます。
家族っていいよな~!とニコニコしながら激重な台詞を残したくらいなので、ポルナレフも温かな家庭で育っているはずです。母親を懐かしみながら肩もみしたり(なお相手はエンヤ婆)、シェリーとの再会を喜んだりしてたしね(なお泥人形)
だから結婚に憧れていても不思議ではないのですが、同時に失う悲しさも知っている男だからな~…承太郎が家族を守ろうと思い悩んだり、奮闘する姿を見ていたとすれば…結婚しない方がいいかも、なんて躊躇するのではないでしょうか。
あとは結婚したくなるほどのお相手と出会えていないとか、もっと単純な理由の可能性もあるよね。なんせ好きな女の子のタイプは「その時の気分」だからな~!ストライクゾーンが広いんだか雑なだけなのか…
まとめ:承太郎が結婚したのはジョースター家に生まれ育ったからこそ!?
承太郎の結婚の理由について考察してみました。
色々考えられそうですが、ジョースター家ゆえというのはありそう…あの血筋と温かな家庭で育ったことが、承太郎の結婚観に影響しているのではないでしょうか。
しかし3部生存メンバーの恋愛面は、全員まさかの展開でしたよね~シングルらしき女好きポルナレフに、バツイチ承太郎に、浮気したジョセフか。しかも静も連れてきちゃうからな~!んも~~~~おじいちゃんったら~!
承太郎の話はこんなのもあります