ディアボロがトリッシュの父親となった経緯をドナテラとの関係から考察してみた

ジョジョコラム
記事内に広告が含まれています。

ジョジョの奇妙な冒険5部のディアボロは、娘トリッシュの存在を抹殺しようとしていました。

でもあれだけ慎重派な性格で、過去を邪魔者扱いしていたディアボロは、なぜトリッシュの父親となったのでしょうか。その経緯をドナテラとの関係から考察してみました。


1. ディアボロとしては避妊したつもりだった説

まずはディアボロとしては避妊したつもりだった説です。万全を期したつもりが、実は失敗していたパターンね。この説であれば、ディアボロが子供の存在を追跡していなかったことも説明がつきます。だってボスとしては、絶対に成功した!って思ってるんだもんね~!避妊したけれど失敗したのでは…?子供ができたのでは…?と逐一神経質になる人の方が、現実的にも少ないんじゃないかな…

あとは行為の際にドッピオ人格が表れていたとかね。「どんくさい」と評されたドッピオなので、ディアボロ人格も気づかないミスで避妊が失敗した可能性はありそうなところ。アニメ版では、ドナテラと付き合っていたのはドッピオらしき人物だったしね。

ただ入念にキャラ作りをする荒木先生が、あれだけ「トリッシュが生まれたのはボスがうっかりが原因」なんてあっさりした設定にするか?という気はしますよね~…しかもディアボロ先生曰く「成長は未熟な過去に打ち勝つこと」でしょ~!?今のディアボロには許しがたいアマちゃんな過去がありそうなんだよな~…

ドッピオはなぜ電話をかけるのか、真実との関係などから理由を考察してみた
ドッピオが着信音からリアルに再現する意味は?本物の電話を持ったドッピオは真実に到達したのか?名前の由来「酢」とキリスト教から見えるディアボロの悲しみなど、ドッピオが電話をかける理由を考察してみました。

2. ディアボロがカトリック信者だった説

次にディアボロが敬虔なカトリック信者だった説についてです。ディアボロの故郷サルディニア島の主な宗教はキリスト教カトリック教会だそうで、ボスの育ての親もカトリックの司祭である「神父」。そんな環境で育っていれば、カトリックの教えを受けていた可能性も十分にあります。

で、もしディアボロが敬虔な信者だったとすれば…カトリックでは婚前交渉も避妊も禁止されることがほとんどだそうなので、ドナテラと結婚した上で授かったのがトリッシュということになります。えっ、ボス既婚者なの…?と言いたくなりますが、原作では死の直前のドナテラ曰く、ディアボロは「昔、短い間付き合った男」とのこと。「結婚した」ではないんですよね~…

一方でアニメ版では「付き合った」「結婚した」といった明確な表現はありません。ドナテラとの関係性なんて超重要ファクターですが、「付き合った」という表現をわざわざ削ったとすれば、話の中で矛盾が生じた、明言を避けたいなど何らかの理由があったはず。つまりボス既婚者説が再浮上することになります。

いずれにせよキリスト教と深い関係のある5部なので、ディアボロは敬虔なカトリック信者だったという設定はあり得そうなところ。実は既婚者で、今や寡夫だったのかもしれません。あるいはボスの中でだけ、結婚したことになっていたのかもしれないよね。ドナテラ置いてきぼりでウキウキになっちゃったっていうね!浮かれてんじゃんよ、ボス~~~~~!!!!

ジョジョのキリスト教の元ネタ一覧をまとめて考察してみた
ジョースター家の星はキリスト教由来!?ジョルノはキリストが元ネタ?虹村家の苗字の由来は?7部のイルカの意味は?などジョジョのキリスト教関連の元ネタをまとめました。

3. ディアボロが家族がいても良いと考えていた説

3つ目はドナテラと家族になっても良いと考えていた説です。実の家族がいないディアボロなので、家族への憧れがあっても不思議ではないよね。養子としても神父と平穏な生活を送っていたところを見るに、形はどうあれ家族っていいよな~!なんて思っていたのかもしれません。

そんなディアボロがドナテラと真剣交際をして、互いに愛し合っていたとすれば…結婚を視野に入れていたり、子供ができたらそれも運命と考えていたなんて想像もできそうです。避妊にも積極的ではなかった可能性があるよね。アニメ版では初対面のドナテラを前に唾を飲む描写があったので、純粋に恋に落ちたみたいだし…

そしてドナテラはドナテラでボスを愛していたことも伺えます。なんせ彼が撮影した写真をずっと飾っていたんだもんね~!トリッシュにも撮影者は父親であること、とても大切な思い出であること、ボスのことを愛していたことなど、ポジティブな話を伝えていたのかな~という気がするよね。

トリッシュのこともボスとの子供ゆえに、シングルマザーとして苦労しつつ大事に育て上げたんでしょうね~!トリッシュがちょっとワガママでも芯の強い素敵な女性となったこと、彼女が困らないよう父親探しをしていたことからも、ドナテラの心からの愛情が伝わってきます。本当に純愛だったんだろうな、ボスとドナテラ。

【ジョジョ5部】ディアボロのボス親衛隊はなぜ数が少ないのか理由を考察してみた
ディアボロのボス親衛隊の数は少ないほどいい!?ポルナレフが返り討ちにした説は本当?リゾットはなぜメンバー入りしない?登場順にも理由があった!?などボス親衛隊の数の少なさの理由を考察しました。

ディアボロの演じた「ソリッド・ナーゾ」は何者だったのか

ここで注目したいのが、ボスが「ソリッド・ナーゾ」と偽名を使っていたことです。ペリーコロさん曰く「ボスは若い頃から正体を決して明かさない男だった」とのことですが、それはあくまでもペリーコロさんが聞いている話。ディアボロからその意図が直接語られることはなく、本心は不明です。

で、アニメ版ではドナテラと付き合っていたのは、ドッピオらしき人物として描かれていました。ただ交際中のボスには「どんくさい」と評されたドッピオ人格だけでなく、実母を床下に埋めたであろうディアボロ人格が出現していたはずです。穏やかなドッピオと冷酷なディアボロという相反する人格を持っていたら「本当の自分は何者なのか」「どう生きるべきなのか」と、誰しもがとまどい、悩むよね…

そこで登場させたのがソリッド・ナーゾなのではないでしょうか。ドナテラの前ではどんくさくも残酷でもない、一貫性のある普通の人間としてまっとうに生きたい!と願った末に、偽名を使うことにしたのかもしれません。ディアボロでもドッピオとも違う、凡な彼氏ナーゾさんとして過ごしたかったのだろうか…切ない…

だとすれば、ボスはやっぱりドナテラのことを愛していたはずで、家族になりたいな~なんて考えていたかもしれないよね。それでも火事を引き起こしたであろう時にはディアボロ人格が隠し切れないほどに力を持ち始めており、もはや愛しのドナテラの前にはいられないと思って行方をくらましたんじゃないかな~…

そんな別れ方をしているからこそ、子供を授かったとしてもまさかドナテラが育て上げているなんて思わなかったのかもしれないよね。トリッシュの存在に気づかなかったのも仕方ないのかな~…

ディアボロの生い立ち、出生シーンの謎から人物像を考察してみた
超真逆!?ディアボロとジョルノの比較、ドッピオの人格の意味と運命との関係、2年以上の妊娠期間の謎など、ディアボロの生い立ちや出生シーンから人物像を考察してみました。

4. ディアボロはなぜトリッシュを殺害しようとしたのか

最後にディアボロがトリッシュを抹殺しようとした理由を考えてみます。どうやらドナテラのことはマジに考えていそうだったボス。写真まで撮るなんて相当だもんね~!なおこれが「未熟な過去」となった模様。純愛が仇となるなんて…

そんな愛しい人との間に生まれた娘の殺害を試みたのは、パッショーネのドンとしての絶頂を脅かされたくないから、姿を現さない人物として動いていたいからというビジネス的な理由がまず思い浮かびます。組織内で正体を探り出している者もいた状況では、抹殺するのが手っ取り早いしね。

そして何より冷酷なディアボロ人格が主権を握っていたことが大きいのではないでしょうか。もし心優しいドッピオ人格が力を持っていたら、殺しはしなかったんじゃないかな~という気がします。ナーゾさんとして生きていられれば、溺愛したかもしれないよね。

ちなみにドナテラ・ウナは直訳すると「神の贈り物・1つ」の意味。もしボスが信心深いクリスチャンで名前に意味を見出すタイプだったなら、無下に扱うことができなかったのかもしれません。むしろ神様からの唯一無二のプレゼントに違いない!なんて運命すら感じたかもしれないよね。ロマンチストだな、ボス。

しかし愛していたであろうドナテラとの間の娘に手をかけるなんて、あらためてディアボロの冷酷さがわかりますよね~…加えてキリスト教では神が創造した人間に手をかけることは、神を踏みにじること。クリスチャンの可能性があるディアボロでしたが、彼もまた神の運命にさえ反旗を翻すギャングスターだったのかも…?

【ジョジョ5部】なぜ私たちはディアボロに共感してしまうのか
ディアボロはHSS型HSP!?名言が現代に刺さるリアルさ!?誰もが抱える孤独と不安を持つボスだった?など、悪役であるディアボロになぜ共感してしまうのか、考察してみました。

まとめ:ディアボロがトリッシュの父親となったはドナテラへの愛、クリスチャンなどの理由からでは

ディアボロがトリッシュの父親となった経緯を考察してみました。家族への憧れ、クリスチャンなど色々な説が考えられそうでしたね~!

ただどの説であれ、少なくともボスはドナテラを心から愛していたように思います。ドッピオ人格が優勢であれば、あるいはナーゾさんとして生きていられれば、トリッシュとも一緒に過ごせていたのかもしれないよね…ボスなりに平穏な未来に憧れていたのかもしれませんが、それを捨ててボスをやっているのもまたすごいところ。なんだかんだでカリスマなんだよな~!

当ブログはディアボロ先生を応援しております。本当味わい深くて好き。

【ジョジョ5部】ディアボロの最期は本当にかわいそうなのか考察してみた
ディアボロの最期は麻薬を扱っていたからこそ?キリスト教的には納得の最期!?ポルナレフの行動原理との比較など、ディアボロの最期は本当にかわいそうなのか考察してみました。
5部ポルナレフはなぜディアボロへのリベンジに燃えていたのか
『ジョジョの奇妙な冒険』の5部「黄金の風」に登場したポルナレフ。ディアボロにより体の一部を奪われたポルナレフは、ブチャラティチームと共に、リベンジを果たそうとします。ところでポルナレフは、なぜリベンジに燃えていたのでしょうか。考察してみました。
パッショーネの構成員の名前の元ネタからイタリア料理の歴史を学んでみた
ディアボロの出身地サルディニアの独特な食文化とは?チョコラータとセッコは名前から相性最悪!?ポルポのタコとマフィアの関係とは?などパッショーネの名前からイタリア料理の歴史を学んでみました。




参考文献
池端祐一朗「カトリックの教説から見る中絶問題──中絶に関わる諸事項の関連」立命館大学生存学研究所https://www.ritsumei-arsvi.org/publication/center_report/publication-center10/publication-68/#:~:text=%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%80%81%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%95%99,%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E3%81%AB%E7%95%99%E3%82%81%E3%82%8B%E3%80%82(2025年7月16日確認)
sardinian PLACES「Culture, Language & Religion」https://www.sardinianplaces.co.uk/guide/culture-language-and-religion(2025年7月16日確認)

タイトルとURLをコピーしました