暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)は共闘、協力できるのか考察してみた

ジョジョコラム
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ジョジョの奇妙な冒険5部に登場したブチャラティチームと暗殺チーム。敵として戦った相手でした。

ボスに歯向かうという方向性は一致していた両チームですが、共闘することはできたのでしょうか。考察してみました。


1. 暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)の現状とボスへの反抗動機の違い

最初に暗殺チームとブチャラティチームの現状とボスに歯向かった動機を比較してみます。

まず暗殺チームの動機は薄給と待遇の悪さで、ボスの縄張りである麻薬ルートとトリッシュの奪取を目指していました。お金は大事だもんね…仲間思いの描写もあったチームなので、ソルベとジェラートの敵討ちも含まれていたのかもしれません。

一方でブチャラティチームが反旗を翻した理由はこれ。


荒木飛呂彦(1998年)『ジョジョの奇妙な冒険』56巻 集英社(113頁)

これは天使がお迎えに来ますわ。ギャングに向いてないほど清らかな心。

父親の件はもちろん、注射痕のある子供にも心痛めていたからね~…仲間となったジョルノも薬物を売りさばくような今のパッショーネを乗っ取ろうとしたりと、麻薬ダメ、絶対だったブチャラティチーム。暗殺チームとは協力できなさそうだよね…

さらにブチャラティチームは、金や待遇に困る様子もありませんでした。それどころかボスからはトリッシュ護衛の命令をされ、ポルポには隠し財産の管理を任されと信頼感グンバツ!おかげで幹部昇格への上納金もすぐに入手していましたね~!でもこんなの暗殺チームにしてみれば面白くないし、待遇改善という目的では共闘できない気がします。

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2. 倫理観の違いゆえに共闘、協力できない暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)

次に両チームの倫理観を比較してみます。暗殺チームは一般人を巻き込んでも、トリッシュを奪取しようとしていました。列車の乗客を犠牲にすることを厭わなかったプロシュート、列車内の女性にオカン役をさせたメローネとかね。目的のためなら手段は問わずに行動していたのが印象的です。

そんな暗殺チームなのでトリッシュを確保した後の扱いもかなりエグかったんじゃないかな~…取引用の人質、ボスの情報を吐かせるといった使い方だと思いますが、いくらトリッシュが戦いに巻き込まれただけとはいえ、人道的な待遇は保障されないよね。ソルベとジェラートの件でボスの正体を暴くのはタブーと知った上での反抗なので、生半可な気持ちでは接しないはずです。

一方でブチャラティチームは、無関係な人々を巻き込まない、踏み台にしないというのが基本姿勢でした。なんせリーダーが組織を裏切った時に「助けは欲しいが一緒に来いと命令はしない」と明言したくらいだからね~!

トリッシュにも「君は好き好んでここにいるわけではない」と述べ、その身を気にかけてミッションに臨んでいます。護衛なので当たり前ではあるのですが、ディアボロに引き渡そうとする際なんて手繋いでくれるもんな~!


荒木飛呂彦(1998年)『ジョジョの奇妙な冒険』55巻 集英社(113頁)

ブチャラティ、それ護衛やない。無償の愛や。

数コマ前でトリッシュが差し出していた手をしっかりと握っています。ただの護衛のターゲットではなく、ひとりの人間として扱う優しさが伺えますよね~…さらにローマでのディアボロ戦直前にも自分の持ち家に住むようにと、最後までトリッシュのことを気遣っていました。相手はドッピオだったけど…

だから両チームの共闘は、倫理観、思いやりなどの違いゆえに厳しいのではないでしょうか。ただここまで言動に差が出るのは、暗殺チームとブチャラティチームの辿ってきた経緯が違うからでもあるはず。暗殺を生業にしており、もう後がないからこそ、暗殺チームはトリッシュに優しくしてはいられないよね…

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3. その他暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)共闘、協力できない理由

その他両チームが共闘できなさそうな理由を挙げてみます。

まず両チームが目指す未来の違いが壁になりそうですよね~!ブチャラティチームは麻薬を扱わず、よりクリーンなパッショーネを目指そう!と組織の在り方を変えようとしています。でも暗殺チームは組織ではなくチームの立場、待遇を変えたい訳で。パッショーネ全体のことなんて考えてすらいないのではないでしょうか。

さらに協力を申し込むタイミングも難しそうで…仲間のリベンジだ!と意気込んでやってくるほど絆の強い暗殺チームなので、共闘可能なのはホルマジオ戦の前までのはず。ただその頃のブチャラティチームは護衛ミッションを淡々とこなしているだけなので、麻薬ルートを使おうとする暗殺チームと協力する理由はないよね…

あとね~共闘する時に互いのスタンドを披露するというのもハードルが高いですよね~!アバッキオなんてジョルノにも拒否してたからな~!暗殺チームはブチャラティらの能力をある程度把握していたようですが、協力するならより詳細に暴露しないといけない可能性もあるし…できればお互い手の内は明かしたくないよな~…

どう考えても共闘は難しそうな両チーム。特に麻薬ルートの存続に目をつぶり、トリッシュを利用することになるブチャラティチームにメリットが少ないんですよね~…ボスに歯向かうチームとしては強力になるけれど、やっぱり無理だよね。

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4. 暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)が共闘、協力できる条件

最後に両チームが共闘するためには、どのような条件が揃えば可能か考えてみます。一時的に協力して後に潰すという選択肢もありますが、ここでは両チームが共存する道を探ってみます。んま~~~~~あまりに異なる両チームなので、とにかく共感や納得できるポイントを増やして譲歩しなくてはいけないですよね~…

特に両チームの歩み寄りに重要そうなのが、リーダーの過去ではないでしょうか。親族を傷つけられたことで殺人を犯したことはもちろん、その根底には大切な人を思う気持ちがあることも共通しているはず。そんな他人思いのリーダーが率いる両チームなので、暗殺チーム員の不満、輪切りのソルベの仕打ちなどを上手く説明できれば、ブチャラティも同情して協力の姿勢を見せ得るのではないでしょうか。

そして意外と重要かもしれないのが、プライドの問題ね。プロシュートが「俺たちはブッ殺すと大口叩く負け犬とは違う」と述べたように、チームとしての誇りや結束力のある暗殺チーム。一方のブチャラティチームも「信じられる道を歩いていたい」に始まりこれよ…


荒木飛呂彦(1996年)『ジョジョの奇妙な冒険』49巻 集英社(85頁)

何言ってんだおまえ?(様式美)

革命児ジョルノにアバ茶もいるあたり簡単には折れてくれなさそうですが、共闘となれば妥協する姿勢自体が必要になるはず。意外とここが1番の難関かも…

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ボス撃破後の暗殺チームとブチャラティチーム(護衛チーム)の未来

最後にボスを撃破後の未来を見据えた上での共闘の条件を考えてみます。組織を乗っ取るぞ!クリーンにするぞ!と意気込むジョルノがいるブチャラティチームが仕切ることになりそうなので、ブチャラティ側から麻薬ルートの乗っ取り以外で暗殺チームが納得できる好待遇を約束しなくてはいけません。

例えばボス親衛隊のようなボス直属の組織という地位と待遇、衣食住の保証は重要ですよね~!給与と福利厚生は大事だからね…ブチャラティらとしてもスタンド能力や性格を互いにある程度わかっているからこそ、目の届く範囲に置いていた方が安全のはずです。

あとは飲酒運転の罰則強化を図るなんてのもいいかもしれないですよね。政治関係にどこまで手を回せるのかは不明ですが、せめて努力義務を約束することはリゾットの心に寄り添うことになるはず。暗殺チームの過去や困りごとに耳を傾けて世の中を変えようとすることは、両チームの距離感を縮め、世間的にも善い行いとなるのではないでしょうか。やっぱり最後は情に訴えるのがカギなのかも…

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まとめ:暗殺チームとブチャラティチームが共闘、協力するのはかなり難しいのでは

暗殺チームとブチャラティチームの共闘について考察してみました。

んま~~~~難しいよね!目的、倫理観、麻薬への考え方など、何もかもが違う両チームなので、協力や共闘のハードルはかなり高いのではないでしょうか。

ただ共闘してディアボロを倒していたとすれば、その後のパッショーネの在り方はかなり大きく変化しそうですよね~!ブチャラティチームが光なら、影のように描かれた暗殺チームにも日があたるのか、やっぱり暗殺を生業とするダークなチームだったのか、その後の活躍についても色んな想像が膨らむのではないでしょうか。

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