ジョジョの奇妙な冒険第3部に登場したポルナレフ。女好きでナンパもお手の物な明るいキャラクターです。
そんなポルナレフですが、本当にただの女好きなのでしょうか。今回はポルナレフのモテ度を勝手に検証です!
ポルナレフの記事はこちらもどうぞ~!
1. ポルナレフは「正直」で「融通がきかない」のか
まずはポルナレフの公式プロフィールの性格を確認してみます。気になったのは「思ったことは正直に話す」「自惚れの強く融通のきかない奴と思われることがある」の2点です。
「思ったことは正直に話す」と言えば、ポルナレフが仲間入りした直後に観光客の女の子の足を褒めていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(78頁)
このポルナレフのすげーなと思ったのが、一歩間違えればセクハラなことを言えちゃうところ。ノリのいいお兄ちゃん感が「スタイルいいね!」と軽く言う感じ。際どいところもサラッと褒められる、絶妙なキャラクターです。ポルナレフくらいしか許されんよな…
しかもポルナレフは、ストレートな誉め言葉を使い慣れてそうですよね。女教皇戦でも承太郎に「おれの好みのタイプかも」「恋に落ちるかも」と言うようにアドバイスして、ミドラーを喜ばせていたし。
たとえお世辞だとしても、褒めてもらえるのはいつになっても嬉しいもの。ポルナレフの正直さは、人を喜ばせる術にもなりそうです。
正直者すぎて周りが見えなくなるポルナレフ
では「自惚れの強く融通のきかない奴と思われることがある」の方はどうでしょうか。確かに自信家で頑固な一面があるポルナレフ。インド到着時も「カルチャーギャップが不安」と言っており、何でも柔軟に対応できるタイプではなさそうです。
ちなみに真逆なのがアヴドゥルさん。この記事でも触れましたが、香港でもお粥食べようとしてたし。
そしてこの性格が最も強く出たのが、吊られた男戦前のこと。アヴドゥルが1人で戦いに行こうとするポルナレフを止めようとするも、この反応です。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(168頁)
アヴドゥルが銃撃された後も、花京院が止めたにも関わらず、J・ガイルの挑発に乗ってしまいます。敵を目の前にして怒り狂っていたんでしょうね…いつもの何倍も「融通がきかない奴」になってしまいました。
ポルナレフが冷静さを取り戻したのは、花京院にトラックで助けられた後です。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(24頁)
あ、すごく反省してる…そりゃそうか…
ポルナレフって「正直」だから心のままに突っ走りがちなんでしょうね。腹立たしい時は感情に飲まれて行動するし、戦闘中でもすぐ泣くし。ただパニックに弱いのか、審判戦ではシェリーとアヴドゥルの土人形にビビり、ンドゥール戦では花京院の目の負傷に焦って、スタンドを出し忘れていました。
と考えると、「融通のきかない奴」というより「周りが見えなくなりがち」というのが正確な気がします。
正直者だからこそ人を喜ばせられる、だけど周りが見えなくなるほど感情をむき出しにしてしまう。この感情の起伏をコントロールしたり、上手く流せる人と付き合えるかが恋のカギなのかも…!?
2. ポルナレフは家族が大事!?
恋人にするなら家族への態度も大事だよねということで、次はポルナレフの家族に対する考え方を見てみます。ポルナレフは母と妹を亡くしており、父親もいないようです。
そんなポルナレフが家族の大切さや憧れを語る場面がこちら。正義戦の一場面です。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(94頁)
シェリーと2人きりだったり、独りの時期もあることから、賑やかな家族に憧れているのかもしれません。子供も好きそうですね~!
さらにこの後も家族愛が大爆発。エンヤ婆に優しいんですよね、ポルナレフは。独り暮らしを心配したり、肩もみをした挙句「おれを息子と思って甘えてくれ」とまで言っています。
まあ結果的に盛大な煽りだった訳ですが。この辺がポルナレフなんだよなぁ…
自分と同じ独り身のお婆ちゃんにまで、とっても優しい兄ちゃんなポルナレフなのでした。
子供は好き、ただし赤ちゃんは…
子供が好きといえば、ポルナレフと子供の関わり方も注目したいところです。
ポルナレフはアレッシー戦前に、おままごとをしている子供たちを「子供は無邪気でいい」と微笑ましく見ています。しかしデス13戦では、マニッシュボーイの汚れたおむつを見ては「不潔な生きもの」と言い放ち、いないいないばあで笑う姿に「なにがおかしいのか」としらけていました。
シェリーちゃんが赤ちゃんの頃は、あまり世話をした経験がないのかもしれませんね。この辺は慣れだよな…
とは言え、賑やかな家庭に憧れていそうなポルナレフ。家族となった時には家庭を大事にしてくれそうです。
3. 女好きなポルナレフの恋は真面目!?
最後にポルナレフの恋模様を見てみます。ポルナレフの恋と言えば、まずは女帝戦の最中のネーナ。バスではネーナにお説教を始めます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(97頁)
なるほど、仰る通りです。
さらにジョセフがピンチの中、呑気にネーナとデート。散々ホル・ホースの悪口を言い、自分の方がいい男だとアピールしました。やることが小さいな~!!!
そして突然の告白にはこの反応。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(137頁)
「冷静に広く見ろ」って自分で言ってたのに…。
でもここでのポルナレフは「恋に落ちちゃうよ」なので、まだ本格的に恋に落ちていないようです。美人ちゃんとデートしていて、うっかり両想いになれたらラッキーくらいのノリ。遊びっぽいですね~。
成り行きの恋ではいつも通りの明るいテンションだったポルナレフ。では本気の恋ではどうなるのでしょうか。
本気の恋では優しく純粋
ポルナレフが本気で恋をしていたようなのが、アレッシー戦での出来事です。体が元に戻った後には親切にしてくれたマレーナの無事を案じ、彼女の姿を確認できた時には嬉しそうな顔をしています。終始頬も赤いし。明らかにネーナへのテンションと違うじゃないか…!
そんなマレーナには、自分が救ったことも姿を明かすこともしません。ただマレーナに男の子の行方を聞かれた時には、即答せずに答えに迷っているようでした。
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』22巻 集英社(166頁)
アニメ版ではより照れと葛藤が伝わるシーンです。作画最高か。
そしてDIOを倒すためにマレーナへの思いを断ち切り、次の町へ進むのでした。切ない恋の終わり…
でもこれがポルナレフの優しさなんですよね。危険な旅にマレーナを同行させる訳には行かないし、スタンドも見えないから自分が子供だったことを説明しても混乱させるだけかもしれない。だから何も言わずに立ち去ることを選びます。
チャラついてるかと思いきや、本気の恋の時はいつもの積極性は影を潜め、相手のための優しさを発揮できるポルナレフ。本命には純粋で真面目な一面を存分に見せてくれそうです。
最後に…ポルナレフのモテ度判定!
色々な恋模様を見せてくれたポルナレフでしたが、最後にモテ度を判定です!
家族を大事にする度 ★★★★★
恋に真面目度 ★★★★☆
ただの女好きかと思いきや、意外と真面目でピュアなんだな…。
ポルナレフの正直すぎる感情表現を許容できるかどうか…が恋の行方を左右しそうです。
家族を次々と失い、家庭に憧れを持っていそうなポルナレフ。
女の子に声かけまくっているのも、本当は寂しがり屋だからだったりして…ちょっと泣けるぜ…
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