【ジョジョ英語】5部ポルナレフの名言は英語で何という?

ジョジョ英語

ジョジョの奇妙な冒険の第5部「黄金の風」の主人公・ジャン=ピエール・ポルナレフ。変わり果てた姿と性格が、衝撃的な登場でした。

そんな5部でのポルナレフの名言は、英語吹替版アニメではどのように訳されたのでしょうか。聞き取りに挑戦です!

ポルナレフの名言の英語訳はこちらもどうぞ~!

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彼らが来なくては終わる事はない

12年前エジプトでの闘争のあと手に入れたこの「矢」のもたらす「恐怖」は…「彼ら」が来なくては終わる事はない!
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』61巻 集英社(67頁)

Twelve years ago, it entered my possession after the battle in Egypt, the horrors this artifact has wrought will continue to rage on until they stop it!
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

artifact=工芸品、芸術品、骨董、古物
wrought=精製した
rage on=猛威を振るう

 

5部でポルナレフが姿を現した時の名言です。まさかの再登場に驚いた読者も多かったのではないでしょうか。

え、私ですか…?

あの姿がショック過ぎて、立ち直るのに2か月かかりました。あんなの辛すぎるぜ…

それはともかく、訳はこんな感じです。「12年前、エジプトでの戦いの後、私の元にやってきたこの古物がもたらした恐怖は、彼らがそれを止めるまで、猛威を振るい続けるだろう」

ほぼ同じ意味ですが、ちょっと違うのが「矢」の表現。日本語ではストレートに「矢」と表現されていますが、英語版ではartifactとちょっとボカしているんですね~!とはいえ、なかなか精巧な古物や芸術品と言えばそうかもしれません。矢じりのデザインも凝っているし…

スカートをまくるようにゆっくり動くんだ

スカートをまくるようにゆっくり動くんだ
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』61巻 集英社(141頁)

Shouldn't be too hard, think of it like lifting up your skirt nice and slow!
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

shouldn't be~=~にならないはず
lifting up your skirt=あなたのスカートをまくる
nice and slow=とてもゆっくりと

 

ブチャラティと会うシーンで、隣にいたドッピオの存在を怪しんだポルナレフの名言。例え方にポルナレフの嗜好が見えるような気もしますが…訳としては「スカートをとてもゆっくりとまくるようなものだと思えば、それほど難しくはないはずだ」のような意味です。

はぁ~~~~英語版でもちゃんとスカートをまくれ!って言ってる~~~~!良かった~~~~~!!!!

「スカートをまくる」という台詞を、わざわざ女の子と思っていた相手に言っちゃうところがキモのこの台詞。ほぼ直訳通りでスカートまくれ!って言っていました。よかったよかった!

オレは上!貴様は下だ!!

その階段に足をかけるんじゃあねえーッ!オレは上!貴様は下だ!!
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』61巻 集英社(158頁)

Walk up those steps and see what happens, asshole! I have the high ground, while you're stuck way down there!
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

high ground=高所、有利なところ
stuck=動けない
way down=ずっと下



階段を挟んで対峙したディアボロが接近してきた時のポルナレフの名言。トイレと階段と言えばポルナレフ。

この訳の注目ポイントは2文目。「てめーがずっと下にいる間、オレは高いところにいるんだ!」のような訳になるのですが、ちょっと気になるのが「I have the high ground」の部分。これスター・ウォーズ3のアナキン対オビ=ワン戦で「私の方が有利だ!」という訳で使われたセリフになります。オビ=ワンが岩場の上から言い放つセリフです。

そこのパロディでも意識しているのかもしれません。実際、ポルナレフのが高いところにいるし…知ってる人にはちょっと「おぉっ!」となる訳なのかもしれませんね~!

希望は…ないのか…

希望は… ないのか………
荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』61巻 集英社(146頁)

Has hope perished from the earth too?
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

perished from the earth=地球上から消えてなくなる

 

15年前にディアボロに殺されかけたポルナレフが、岩場に叩きつけられた時の名言です。アニメでの息も絶え絶えの言い方も印象的でした。訳としては「希望も地球上から消えてなくなるのか」のような意味です。

地球上ってすごい規模の訳だな!…と思ったのですが、ポルナレフと承太郎は矢の追跡で世界中飛び回っていたし、ディアボロの麻薬の影響もヨーロッパ各地に表れていたし…地球上というのもあながち間違いじゃないのかもしれません。

地球上の希望をかけて戦っていたなんて、ポルナレフも頑張っていたんだなぁ…となんだかしみじみする訳でした!

希望だけは守らなくては

だがなんとしても『希望』だけは…『希望』だけは守らなくては
荒木飛呂彦(1987年)『ジョジョの奇妙な冒険』1巻 集英社(35頁)

I have to keep the flames of hope alive.
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

flame=炎
keep hope alive=希望を捨てない

 

ディアボロ戦で、希望である矢を守ろうとするポルナレフの名言です。「希望の炎を絶やさないようにしなくては」のようなニュアンスの訳になります。希望を表現するのに「希望の炎」とflamesという言葉を使うのが、お洒落~!

日本語版でのポルナレフは結構比喩使いますよね、トムとジェリーのチーズとか蚊取り線香とか鯵の開きとか…そのせいかとてもしっくり来ます。しかもカッコいいし、100点満点な訳でした!

それが生き残った者の役割だ

「矢」は亀の中にしまえ………それでいい…ジョルノそれでな……それが生き残った者の役割だ………
荒木飛呂彦(1987年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(225頁)

Why don't you keep the arrow in the turtle. That'll do, Giorno. A worthy decision to fulfill your duty as a survivor.
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

why don't you~=~してはどうでしょうか
that'll do=それで十分
worthy=ふさわしい
duty=義務、責務



 ジョルノの「矢を破壊しない」という決断への、ポルナレフの名言です。訳としては「矢は亀の中に入れておこうじゃないか。それでいいジョルノ。生存者としての義務を果たすのにふさわしい決断だ。」と、意味的にはほぼ一緒でした!

that'll doは「それで十分」以外に「その辺にしておきなさい」のような意味もあります。that's enoughと似た意味合いですね~!「いい加減にしなさい」のように子供を叱るようなニュアンスでも使えます。

しかし「duty as a survivor=生存者としての義務」という言葉を、3部サバイバーのポルナレフが言うと重みがあります。ジョルノの言う「さらに先に進めること」はブチャラティ達に果たす義務なのか…グッと来るな…

行こうか…コロッセオに…

行こうか…コロッセオに…
荒木飛呂彦(1987年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(225頁)

Let us go...to the Colosseum.
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.

矢を亀の中にしまい、ジョルノ達とコロッセオに向かうポルナレフの名言です。訳としては「コロッセオに行こう」のような意味になります。

letは色々な使い方がありますが、ここでは「~しましょうか」のように提案する時のletになります。他によく使うのは許可のlet。「let me know」で「知らせて」のように使われます。

ところでこれが5部の最後を飾る台詞になります。5部を締めるのは、ジョルノではなくポルナレフなのでした。なんかね~ポルナレフもジョルノ達と一緒に前に進んでいくのね~というのが感じられますよね~!もう独りの隠遁生活も終わりだ、良かったね!

しかし波乱万丈な人生だな、ポルナレフって…

まとめ:ポルナレフの名言は英語版でも

ジョジョの奇妙な冒険5部のポルナレフの名言の英語訳をご紹介しました。3部の時より何倍も落ち着いて大人びたポルナレフですが、英語訳でもちょっとお洒落で重みのある訳となっていました。

ポルナレフの英語はジョジョの登場人物の中でも比較的聞き取りやすいので、ぜひ英語版も聞いてみてくださいね~!

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参考教材:
津田尚克, 2021, 『Jojo's Bizarre Adventure: Golden Wind Part 2』, Warner Bros.




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