ジョジョの奇妙な冒険第3部に登場した、モハメド・アヴドゥル。貫録を感じさせる振る舞いで、ジョースター御一行の中でも落ち着いたメンバーの一人です。
ところで「ブ男」と称されたこともあるアヴドゥルですが、果たして本当に「ブ男」なのでしょうか。今回はアヴドゥルのモテ度を勝手に検証です!
アヴドゥルさんの記事はこちらもどうぞ~!
1. 本当に「頑固で短気」?実は柔軟なアヴドゥルさん
まずアヴドゥルのプロフィールに書かれた「頑固で短気」な性格について考えてみます。頑固で短気な男と聞くと、う~~~~んあんまり付き合いたくない…かな…と思いがち。しかしアヴドゥルは「頑固で短気」とは言い切れないようです。
アヴドゥルは「短気」というより「熱くなる」
まず「短気」について考えてみます。
熱くなりやすい性格を自覚していたアヴドゥル。ダービー兄戦ではイカサマという狡猾な手段に、胸倉を掴んでキレていました。ポルナレフ戦での戦い方なども見るに、正々堂々が好みのようです。もしかしたらイカサマが下手なタイプなのかもね…。
そして「熱くなりやすいから賭け事に向いていない」と承太郎に勝負を託しました。マジシャンズレッドというスタンドが出てくる辺りからも、熱い性格であることは間違いないはずです。
…とここまで見ると、いつもプリプリ怒っている「短気」というより「熱くなりやすい」が正確な気がします。短気持ちは厄介だけど、多少熱くなる男子ならそれもええがなアヴドゥルさん!
マジシャンレッドとタロットの話。
意外と間口が広いアヴドゥル
さらにアヴドゥルには意外と「頑固」ではない面も伺えます。例えば異国に対する考え方。ジョセフやポルナレフは馴染みのない国の文化に対して、順応性が高くないようでした。例えばインドに入る前のジョセフとポルナレフはこんな感じ。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(145頁)
承太郎がインドを気に入ったという発言にも、ジョセフは「マジに言ってんの?お前」とかなり驚いていました。異国文化に対してなかなか慣れないようです。
一方アヴドゥルは、自分の国からかけ離れた文化へも興味津々です。日本でも茶道をたしなんだり、寿司が好物だったり…アニメ版では香港で、花京院と一緒にお粥を頼もうとしていました。めちゃくちゃ楽しんでるな!
プロフィール上では「頑固で短気」なアヴドゥルさんですが、本当は「熱く柔軟性」のある男のようです。あら、アヴドゥルさんってなかなか素敵な男性じゃないですか…!?
香港でお粥を食べてきた話もあります
2. アヴドゥルさんお金持ち疑惑!
続きまして、アヴドゥルの懐事情に迫ります。
職業が占い師のアヴドゥルさん。イマイチお給料が想像つかなかったせいか、旅費はジョセフ持ちかも…なんて思っていました。
しかしアヴドゥルさんは、実は結構お金持ちなのかもしれません。世の中お金が全てじゃないとはいえ、やっぱりパートナーにする人の懐事情は重要です。
さて、こんな疑惑が持ち上がったきっかけはこの場面です。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』19巻 集英社(153頁)
…ねぇ、なんで潜水艦運転出来るのよ?普通出来なくない?
ジョセフおじちゃんは分かるよ!金持ちだからね!道楽とかでやったことがあるんでしょう。でもさ、アヴドゥルは…?
う~~~~~ん…
お金持ちだからでしょ。もうそれしか考えられん。
だってレジャーだとしても相当金かかりそうだよ、潜水艦。
そんなこんなでお金持ち疑惑が持ち上がったアヴドゥルさんですが、本当にお金持ちなのでしょうか?
アヴドゥルは「デキる男」?
ここからはアヴドゥルさんの仕事ぶりを考えてみます。さて、お金持ちになるには「デキる男」でないといけません。そのためには仕事そのものはもちろん、人脈作り、コミュニケーション力など様々な要素が求められます。この辺りはどうでしょう。
まず情報網の広さに注目してみます。アヴドゥルはスタンド使いの情報に精通していました。DIOだけではなく、呪いのデーボ、ミドラーなど手下に関する情報も披露しています。スマホもない時代にこんなに情報を仕入れられたのは、アヴドゥルのコミュニケーション力や人脈作りの賜物ではないでしょうか。
またアヴドゥルの顔の広さも注目したいポイントです。エジプトでDIOの館を探していた時、アヴドゥルは物乞いに仕事を頼むことにするシーンを見てみます。
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』24巻 集英社(54頁)
「どこかで見たことがある」という台詞から、物乞いが一方的にアヴドゥルを知っているように聞こえます。物乞いにまで顔が知られているということは、アヴドゥルはかなり有名な占い師のようです。しかも仕事を即座に引き受けてくれるなんて、市民からの信頼も得ているのでしょう。と考えると、実は売れっ子の占い師なのかもしれません。
「デキる男」でお金持ちの可能性も高そうなアヴドゥルさん。これはかなりモテるんじゃないかな〜!
3. 気遣いの人だったアヴドゥルさん
最後に気配りの出来る男性って素敵よね!ってことで、アヴドゥルの気遣い上手な一面を見てみます。
アヴドゥルが礼儀正しく丁寧な人であることは、銀の戦車戦で敵であるポルナレフに対し「畏れ入る」と発言するなど、様々な言動から伺えます。
こちらでより詳しく触れましたが、アヴドゥルって本当に礼儀正しい人なのです。
そんなアヴドゥルさんは、女性に対しても丁寧な一面がありそうです。例えばスタンドが発現したホリィが、倒れたところを介抱するシーンでは…
荒木飛呂彦(1989年)『ジョジョの奇妙な冒険』13巻 集英社(138頁)
一刻を争う状況で、服を脱がすのに「し…失礼」と一言。しかもホリィさんに聞こえているかもわからない状況なのに、とっても丁寧です。細やかな心配りが紳士的ですね~!
アヴドゥルの最後で最大の気遣い
そしてアヴドゥルが最大の気配りを見せたのが、DIOの館に突入する前のこのシーンです。
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』26巻 集英社(28頁)
これ、自分はかばってしまうだろうとわかっていたんでしょうね…だって熱くなりやすい性格だって自覚していたし。
イギーかポルナレフが攻撃されれば、恐らく自分はかばってしまう。きっと2人もそうするだろう。だけど打倒DIOのためにも2人にはかばって欲しくない。だからあえて口に出して「約束しろ」と誓わせたのだと思います。どこまで言葉が通じているのか分からないイギーの高さに、わざわざ目線を合わせてまで。
こんな風に言われたら、アヴドゥルも約束を守ると思うはずです。しかしアヴドゥルは自分のためではなく、2人に約束させるためにこの発言をしていた。だってアヴドゥルにとってはあくまで「つもり」なんだもの…
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』26巻 集英社(27頁)
「善処する」くらい、信頼できない言葉だ…
犠牲になるなら自分だけと思っていたであろうアヴドゥル。厳しいことを言っているようで、実は優しさから出た言葉であることが伺えます。
大事な人のための大人で優しい、最後で最大の気遣い。こんなことが出来る人って、素敵じゃあないですか…!
最後に…アヴドゥルのモテ度判定!
アヴドゥルの人柄とモテ度を考えてみました。
プロフィール通りとはいかない一面も見られましたが、最後にアヴドゥルのモテ判定を発表です!
仕事がデキる男度 ★★★★★
気遣い上手度 ★★★★★
大人でジェントルマンなカッコよさですよね。しかもお金持ち疑惑まであるし。
いい男じゃないかアヴドゥルさん!
ちなみに知人(男)にアヴドゥルについて「武士っぽい。男らしくてカッコいい」とコメント。男も惚れ惚れするカッコよさです。
誰だブ男なんて言ったのは!!!C・F・H食らわすぞ!!!
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