ジョジョの奇妙な冒険第3部に登場した花京院典明。スマートな振る舞いと冷静さでチームを助けた、心強い仲間です。
そんな花京院ですが、恋愛面での振る舞いはどうなのでしょうか。今回は花京院のモテ度を勝手に検証です!
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1. 花京院には隙がない!?
まずは花京院の隙のなさについてです。チームのブレーンであり、頭の回転も非常に速い花京院。他人のセリフを用いて上手に返す言葉遊びも得意でした。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(61頁)
灰の塔戦、ダービー弟戦などでも披露していますね~!頭脳派らしく、ウィットに富んでいました。所作なども含め、全体的に品を感じますよね。時々バグってるけど…
そして頭の良さ故なのか、非常にリアリストでもあります。J・ガイル戦でポルナレフが鏡の中で襲われたと力説しても、「ファンタジーじゃないんだからそんなものはない」と一喝。イギーとの初対面では、ガムをむさぼる姿を見て「助っ人になれるわけない」と厳しい評価です。
ここまで見ると、近づきがたそうにも見える花京院。でも本当に隙がないのでしょうか。
意外と天然?な花京院
花京院は何でもスマートにこなすタイプかと思いきや、そうでもないようです。インドに到着後すぐに財布をすられたり、女教皇戦では緊急時にも関わらず、ピシガシグッグッと乗ってくるなど、なんだか抜けている一面も。
さくらんぼはなぜか嘗め回すタイプだし、トドメは笑い声がノォホホホ。ツッコミどころ満載やないかい!!!
こう見ると、意外と天然っぽさもあったりして、愛嬌があるタイプと言えそうです。
花京院は芯は強いが繊細か
花京院は芯の強さが光る人物でもあります。恐怖に屈したはずのDIOを倒すためにエジプトへ旅立ち、死神13戦では誰にも夢のスタンドを信じてもらえない中、最後まで一人で戦い抜きました。
その一方で、繊細さも目立ちます。DIOの前では恐怖から吐き気を催し、承太郎に肉の芽を抜かれた時も涙を浮かべていました。
中でも印象的なのがJ・ガイル戦での涙です。アヴドゥルが倒れた後、ポルナレフとの仲直りに肘鉄を食らわしますが、その後でこんな顔をしていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(25頁)
あぁ…泣いちゃってるじゃん…
だって日本育ちの17歳の目の前で、銃弾で人が死ぬんだもの…それも初めて出来た仲間が…
ポルナレフのことをもっと責めてもおかしくない場面です。しかしグッとこらえて肘鉄一発で済ませた、だけど悲しみと悔しさが溢れてしまった。花京院の涙には、そんな気持ちが含まれているのかもしれません。
完璧で芯が強そうに見えて、ちょっと天然で繊細な花京院ですが、人間少し隙がある方がモテるもの。スマートなタイプなだけに、少し抜けているというギャップは、より親しみやすさを感じさせて好感度も高そうです!
2. 花京院が魅せる17歳の男気!
お次は花京院の男気に注目です。「女性らしい」と言われがちな花京院ですが、結構男気にあふれています。
まず旅の始まりでは両親の元に帰る間もなく、「私も同行しよう」とエジプト行きを決意。それも自分の心の弱さを克服するため、そして助けてくれた承太郎やホリィのために出発する訳です。すごい行動力の17歳だな…
J・ガイル戦ではポルナレフにエメラルドスプラッシュを打つなど、戦闘時も大胆さが垣間見える花京院ですが、恋愛面ではどうでしょうか。
花京院は恋愛でも男気炸裂!?
花京院の恋愛観が垣間見れるのは、何といってもこのシーンです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(78頁)
うむ。
…じゃなくて、結構スゴイこと言ってません?30近く年が離れた女性に「守ってあげたい」「あたたかな笑顔が見たい」って言える17歳って。なかなか男前じゃないですか。
しかも「恋をするとしたら」と仮定で言っている辺り、もしかしたら恋愛未経験なのかもしれません。初恋でこんな台詞が出ていたとしたら、やっぱり大胆だぜ花京院!
大事な人を「守ってあげたい」と口に出し、そのために思い切りよく旅に出る実行力もある花京院。恋人の前でも、きっと一肌脱いでくれるのではないでしょうか。
3. 花京院は「コミュ障」なのか
最後は花京院の「コミュ障」疑惑についてです。ゲームオタクや孤独なイメージのせいか「コミュ障」という意見もチラホラ…しかし本当にそうなのか、考えてみます。
まず「コミュ障」とは何を指すのでしょうか。ここではネットスラング的に使われている「コミュ障」の定義について、引用してみます。
ひとつは、自己主張が苦手で自分から話すことができないタイプ。コミュニケーションが必要な場面で、極度に緊張してしまうという感じです。もうひとつは自己主張が強いタイプ。自分が話したいことを一方的に話すことはできるのですが、相手の話を聞くことができないと感じられる場合です。
…全然花京院と違うじゃん!!!
花京院が一人だったのは、「話す」「聞く」が不得意なせいではなく、スタンドが見えない人間とは自ら距離を置いたためでした。だから承太郎達とも問題なくコミュニケーションが取れています。
ということで花京院は「コミュ障」ではないようです。意思疎通もしっかり出来る人物ですが、恋愛面でのコミュニケーションはどうでしょうか。
女性には大人顔負けのジェントルマン!?
花京院の女性との接触場面を振り返ってみます。花京院の恋愛経験はこれといった描写がなく、未知数でした。旅の出発前の「恋をするとしたら…」の発言から、恋愛未経験疑惑もあります。
しかし灰の塔戦では承太郎の客室乗務員への粗野な行動に、素敵なフォローを入れていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(9頁)
この振る舞いの品の良さよ…
そして何よりこの女性を支える仕草。アニメ版ではなんと、客室乗務員2人を両手で抱えています!
こいつ素人じゃないな?と言いたくなる手慣れっぷり。アヴドゥルなんて驚愕してるやんけ。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース :灰の塔 . TOKYO MX, 2014-04-26.(テレビ番組)
もうね、視聴者全員の気持ちを代弁してくれる顔。サンキューアヴドゥル。
でもそういうことなんですよ、20代後半の男が驚愕するほどの振る舞いだった訳です。
と考えると、女性の扱いに手慣れているのも十分あり得る話。でもこの振る舞いは、花京院本来の優しさも大きいんでしょうね。公式プロフィールにも「友人には寛大で思いやりがある」「チームの和を保とうとする」と書いてあるので、基本的には紳士な性格なのだと思います。
恋愛経験の有無はともかく、女性にとっても優しい態度を見せた花京院。恋愛でも紳士的に振舞ってくれそうです!
お話上手な花京院、だけど本音は…?
コミュニケーションには、話の内容も重要なポイント。ということで、最後に花京院の話の中身について考察していきます。
まず話の引き出しが多いですよね、花京院って。お茶のおかわりのような雑学も知っていれば、趣味も野球や相撲といったスポーツ観戦、ゲームなど意外と豊富そう。インドのカトゥーの荒行も知っている辺り、海外文化にも詳しいようです。興味もありそうだし、ほら…
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(175頁)
2人して食いついてるな~!ポルナレフもトイレ系のネタには食いつくんだな…
とにかく話のネタはたくさんありそうなので、話していて楽しそうな相手です。
そしてコミュニケーションでは、自分の気持ちを伝えるのも大切ですが、これこそ花京院の最大の難点なんですよね…だって
※ただしスタンド使いに限る
なんだもの…スタンドが見えない相手はノーサンキューだからな…
しかも一人でいる時間が長かった分、ポルナレフのように他人に本音をさらけ出すのが上手いタイプではないかもしれません。ここでもちょろっと触れましたが、コミュニケーションの経験値が低いので、ジョースター御一行と上手くやるのにも試行錯誤してたりして…
…と考えると、合コンのような出会いより、時間をかけて距離を縮める方が向いているのかもしれません。心を許せば茶目っ気のある人なので、素が出していける、あるいは引き出してもらえるかどうかがポイントと言えそうです。
でもスタンド使いしかダメなんだよね~…ありのままの姿見せてよ花京院…雪だるまつくろ?
最後に…花京院のモテ判定!
最後に花京院のモテ判定です!
男気がすごい度 ★★★★★
コミュ力高い度 ★★★☆☆
優しいし男前だしアヴドゥルもぶっ飛ぶ紳士さだし…
問題は心を開いてくれないことですかね。コミュニケーションの経験も少ないので、恋愛のコツもまだ掴んでいないかもしれません。
でもね、すぐ近くにナンパ大好き兄ちゃんがいるよ。
恋愛テクを聞けるぜやったね!速攻肘鉄食らわせてそうだけど。
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