日本からエジプトまでを横断する旅が描かれたジョジョの奇妙な冒険3部。各国の観光地などが登場したのも印象的でした。
そこで今回は作品内で登場した名所、名物について解説してみました。インド編は長いのでまた別記事で…旅のお供に、予習にぜひどうぞ!
インド編はこちら。
エジプト編はこちら。
香港に実際に行った話。
- 【香港】豚肉とピータンのお粥、ホットコーラとネイザンロード
- 【香港】鎮海楼公園の天后廟と荘士敦道の交差点
- 【香港】ジョセフたちが入った翠園と花京院のお茶のおかわりのサイン
- 【香港】アヴドゥルvsポルナレフ戦のタイガーバームガーデン
- 【香港】ポルナレフが合流したビクトリア・ハーバー
- 【シンガポール】マーライオン
- 【シンガポール】ビクトリア・シアター&コンサートホール
- 【シンガポール】承太郎たちが宿泊したシャングリ・ラ・シンガポール
- 【シンガポール】黄の節制戦のケーブルカー
- 【シンガポール】ハウ・パー・ヴィラ
- 【パキスタン】エンヤ婆のホテルとラホール博物館、チャウクンディ墓地
- 【パキスタン】カラチで食べたドネルケバブ
- 【パキスタン】恋人戦のトラックアート
- 【アラブ首長国連邦】承太郎たちがラクダで横断した砂漠とアル・ガダ保護区
- 【サウジアラビア~エジプト】アヴドゥルが変装していた審判戦の島
- 【サウジアラビア~エジプト】紅海の海底トンネルとエジプト到着地点
- まとめ:3部に登場するシーンは聖地巡礼できる場所がいっぱい!
【香港】豚肉とピータンのお粥、ホットコーラとネイザンロード
まずはアニメ版で登場した豚肉とピータンのお粥とホットコーラです。花京院曰く「お粥は香港の主食で、豚肉とピータンのお粥はポピュラー」らしいですが、確かに代表的なメニューのよう。ホットコーラもカフェなどで頼めるそうな。
お粥とホットコーラのシーンでは承太郎の後ろにせり出した看板が見えており、同じような風景は原作にも登場しています。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(12頁)
香港らしい風景ですね~!後ろにはトラムが走っているので、香港島のようです。手前のせり出し看板はこんなイメージではないでしょうか。これはネイザンロードのちょっと昔の写真になります。
サイバーパンクのような世界でかっこいいよね…!現在は規制が進み、せり出した看板は徐々に撤去されているそう。現地でもかなりスッキリしている場所が多い印象でした。
花京院とお粥を食べようとしていたアヴドゥルさんの話
【香港】鎮海楼公園の天后廟と荘士敦道の交差点
香港到着時にはこんな1コマも描かれていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(11頁)
右のコマは浅水湾の鎮海楼公園にある天后廟の天后。海と漁師の女神になります。
By Wing1990hk - Own work, CC BY 3.0, Link
向かって右のカラフルなのが天后様で、左にいるのは観音様です。
天后廟は天后を祀った寺院のこと。香港でいくつも見られるそうですが、こちらは国内最大級の場所です。天后以外にも長寿や縁結びなど様々な神様が祀られており、参拝者はお目当ての神様を撫でてお参りします。ちなみに1番人気はお金の神様の財神様なのだとか。全体的に派手な彩色が施されており、日本の神社仏閣とは違った雰囲気が面白いですよね~!
左のコマは荘士敦道、湾仔道、菲林明道の交差点付近のこちら(Google Map)。左側に走るのは2階建てのトラムになります。
【香港】ジョセフたちが入った翠園と花京院のお茶のおかわりのサイン
次はポルナレフと出会ったレストランの翠園(アニメ版では水宝酒家)です。香港内にいくつかの店舗を構える翠園ですが、開店時期を見るに承太郎たちが食事をしたのは尖沙咀スターハウス内の店舗だと思われます。
ここでの名シーン(?)と言えば、花京院のお茶のおかわりとありがとうのサイン。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(18頁)
茶ビンのフタをずらしておくのがおかわりのサインとのことですが、お茶が濃くなりすぎてお湯を足してほしい時もこのサインが使えるのだとか。つまりおかわりが欲しいというより「お湯をください」のサインな訳ね。トントンも実際に使われている仕草だそうです。物知りだな、花京院。
そしてジョセフがメニュー名くらいはわかると自信満々で注文したのがこちら。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(19頁)
注文だけで敵をドン引きさせるおじいちゃん。さすが年季が違う。
メニューは材料、調理法、味付け、形状を表す漢字を組み合わせています。煮帯子なら「煮=煮る」「帯子=ほたて、平貝」でほたてか平貝の煮物のようなイメージね。
で、ジョセフが頼みたかったメニューの漢字を調べてみると…エビ=「蝦」、アヒル=「鴨」、フカのヒレ=「魚翅」、キノコ料理=干しシイタケなら「鮮冬菇」、きくらげは「木耳」といった漢字が使われた料理名を選ぶべきだったようです。おじいちゃんぜんぜんチャウよ…
そしてポルナレフが「知り合いが首筋に同じ形の痣を持っていた」と言いながらつまんでいた星形の人参は、中国料理で見かける飾り切り。蝶や鳥など色々なバリエーションがあるそうな。
【香港】アヴドゥルvsポルナレフ戦のタイガーバームガーデン
アヴドゥルvsポルナレフ戦の舞台だったのは、タイガーバームガーデン。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(32-33頁)
タイガーバームガーデンは1936年に胡一族の別荘として建設されました。その後一般公開されていたものの2000年に閉鎖、2019年には虎豹樂圃としてリニューアルオープンするも再閉鎖されたそうです。現在はその独特な色合いの建造物がいくつか残っており、当時の面影が垣間見ることができます。
ちなみにレストラン翠園からタイガーバームガーデンまでは車で約30分。結構移動していますが、一般人の迷惑にならないように、という配慮なんですかね…さすが騎士道精神ですが、道中何喋ってたんでしょうね~…
胡一族に関する建物としては、シンガポールのハウ・パー・ガーデンもあります。その話は後程。
【香港】ポルナレフが合流したビクトリア・ハーバー
ポルナレフが合流し、女の子の足のショットを撮っていた場所についてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』14巻 集英社(67頁)
海沿いに特徴的なギザギザ屋根が見えていますが、こちらは海岸公園碼頭の桟橋にある天蓋ではないでしょうか。ここ(Google Map)ね。アニメ版ではコンテナやクレーンが映っていたので、荷物の積荷をする場所っぽいですよね~!九龍半島なら葵青コンテナターミナルのどこかとかかな~…
ビクトリア・ハーバーでは、シンフォニー・オブ・ライツという光と音楽のショーが毎晩開催されています。周囲のビルから光やレーザーが放たれ、フェリーや観覧車から見ることもできるそうです。
【シンガポール】マーライオン
次はシンガポール到着時に描かれていたマーライオンについてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(12頁)
こちらのマーライオンは1972年に造られ、高さは約8.6m。上半身はライオンでシンガポールのシンガ(ライオンの意味)を、下半身は魚で港町であることを象徴しているそう。実はマーライオンは国内に複数体設置されており、この像の背後には高さ3mのミニマーライオンも設置されています。かつては高さ37mの展望台型のマーライオンタワーもあったのだとか…!
ところでポルナレフは地面に荷物を置いた荷物をポイ捨てと勘違いされていましたが、シンガポールでは指定場所以外での喫煙やポイ捨てには非常に厳しい国で、罰金は約10万円を超えることも。タンや唾を吐くのも罰金対象です。ポルナレフはインドで唾を吐いていましたが、シンガポールではダメ絶対。
ガムの持ち込みも禁止でこちらの罰金はなんと最高約1000万円!あるいは懲役2年以下かその両方だそうです。ポルナレフはシンガポール入国前の船上で「ガムかむかい?」と勧めていましたが、あれ入国前に消費するためだったりして…
【シンガポール】ビクトリア・シアター&コンサートホール
シンガポール到着時にはこんな建物も描かれていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(13頁)
奥に見えるのはビクトリア・シアター&コンサートホールではないでしょうか。向かって左側は旧市役所で1862年に建築されたもの。右側はビクトリア女王を偲んだ記念堂で1902年に建築され、その後2棟を繋ぐために中央に高さ54mの時計台が造られました。
戦時下では日本軍のための野戦病院として使われ、戦後は日本の軍事裁判の会場としても使われており、日本とも関わりのある建物です。シンガポールに行った際にはこちらもぜひ…!
【シンガポール】承太郎たちが宿泊したシャングリ・ラ・シンガポール
承太郎たちが宿泊したホテルも見てみます。モデルとなったのはシャングリ・ラ・シンガポールです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(16頁)
1971年に創業したラグジュアリーホテルで、花京院が日光浴をしていたであろう広いプールも完備しています。
ジョセフとアヴドゥルがいたのは1212号室、ポルナレフが戦ったのは912号室の部屋。呪いのデーボが死亡していたのは、ホテル内の共用トイレでした。ちなみに承太郎たちのように12月初旬に6人で4部屋とると、2泊3日なら50万円以上するようです。ヒェ~~~~~~~!!!
ところで呪いのデーボが操っていた人形もちょっと調べてみると…アヴドゥル曰く「本体はネイティブアメリカンの呪術師というふれこみで商売している」とのことでしたが、ネイティブアメリカンをモデルとしたスクーカムドールと呼ばれる人形の造形が近いので、こちらを参考しているようです。シンガポールの伝統工芸的なものではなさそう。
【シンガポール】黄の節制戦のケーブルカー
次は黄の節制戦で承太郎たちが乗ったケーブルカーについてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(93頁)
ラバーソール、全然話聞いてないな…
こちらはハーバーフロント・ステーションから出発しているケーブルカーです。この駅からはフェーバー・ピーク行き(丘方面行き)とセントーサ・ステーション(海方面行き)に向かうケーブルカーがあります。丘の上まで行きたがっていた承太郎たちは、まずフェーバー・ピーク行きに乗車するも、戦闘中に子供や犬が乗っていたキャビンに乗り換えたことでセントーサ島行きに乗るはめに。やれやれだぜ…
そして黄の節制戦では色々な食べ物が登場したのも注目ポイントでした。ココナッツジュースはシンガポールではポピュラーな飲み物。承太郎たちのようにそのまま飲むだけではなく、ミルクや果物とミックスしたものもあります。ココナッツはジュース以外にもご飯を炊いたりデザートにも使われるそうです。
またラバーソールはザリガニを食べてパワーアップしていましたが、ザリガニはシンガポールで食べることができる魚介類のひとつです。他にもカニ、エビ、ロブスターなどの甲殻類がポピュラーなのだとか。ちなみにザリガニは日本のIKEAでも食べることができます。エビより濃厚で美味しいのでおすすめ。
スタンドのイエローテンパランスはカブトムシも食べていましたが、シンガポールでは虫の採集も多くの場所で禁止。違反すると罰金が科せられます。カブトムシも駄目よ。
【シンガポール】ハウ・パー・ヴィラ
お次はハウ・パー・ヴィラです。原作では登場していませんが、香港のタイガーバーム・ガーデンと同じ胡兄弟による建築物になります。ハウとパーは兄弟のお名前だそう。
アヴドゥルとポルナレフの戦いの舞台となったタイガーバーム・ガーデンは閉鎖していますが、ここではあの摩訶不思議な世界観を楽しむことができます。あの有名なタイガーバームの宣伝用に造られた場所だそうで、ちゃんと商品のオブジェもあります。
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花京院、ところでおまえ相撲好きか?と思わず言いたくなる相撲の像に挟まれるタイガーバーム。もう何が何だか…
2021年の改修工事では、ヘルズ・ミュージアムを増設。死後の世界や地獄を表現したビデオや彫像を見ることができるそうです。中国風味だったり日本風味だったりカオスな空間ですが、ジョジョファンには外せない場所ではないでしょうか。
【パキスタン】エンヤ婆のホテルとラホール博物館、チャウクンディ墓地
パキスタンで行われた正義戦からは、エンヤ婆のホテルを見てみます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(67頁)
杖長いな。これでぶん殴ってくるお婆ちゃんとかパワフルすぎる。
元ネタがあるのかはわかりませんが、正義戦が行われたパキスタン北東部に位置する町、ラホールにあるラホール城やラホール博物館をミックスしたような印象かな~これがラホール城ね。
ラホール最古の建築物といわれ、ムガル帝国歴代の皇帝が手を加えながら建造された城です。ムガル帝国5代目君主のシャー・ジャーハンによる庭園や寝室のほか、ガラスの破片のモザイク壁画が施されたシーシュ・マハルなど装飾の美しさも光る城になります。 そしてこちらがラホール博物館。左右対称なデザイン、窓の位置、入り口の形などが近いっちゃ近いかな~…
By Muhammad Ashar - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
19世紀末にビクトリア女王の治世50周年の記念として建設され、館内では仏教美術や絵画、武具など様々なコレクションを見ることができます。
エンヤ婆による霧が晴れると、ホテル周辺には墓地が出現しました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(148-149頁)
ちょっと検索をかけたところ、正義戦の舞台であるパキスタンの北東部は墓地は現代的な造りのものが多いようなんですよね~…ただ恋人戦が行われたカラチにはチャウクンディ、そこから南東方面に進んだタッターにはマクリの丘といった大規模な墓地あり、これらの光景が比較的近い気がします。これはチャウクンディの景色。
チャウクンディは15~18世紀のムガル帝国時代に造られた、1万以上の砂岩の墓群。武具が彫られ、上部に宝冠ような石があるものは男性でアクセサリーが彫られているのが女性の墓など、様々な形や模様のお墓が並びます。マクリの丘でも似たような造形の砂岩の墓を数多く見ることができますが、こんな墓群がエンヤ婆のホテル跡地の元ネタなのでは…?
エンヤ婆が慕っていたDIO様の話
【パキスタン】カラチで食べたドネルケバブ
次はジョセフが買っていたドネルケバブです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(156頁)
日本でもケバブサンドとしてよく売られていますよね~!美味しそ~~~~!!!
ケバブは肉や魚、野菜などを焼いたものを指す総称で、ドネル(=「回転」の意味)ケバブなら回転して焼いている肉料理、シシケバブなら肉や野菜を串に刺したBBQのような料理になります。イスラム教徒の多いパキスタンでは豚肉は口にせず、牛肉や鶏肉、羊肉が主流のようです。
ジョジョのゥンまああ〜い話もあります
【パキスタン】恋人戦のトラックアート
パキスタン到着時にはこんな光景も描かれていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(155頁)
右はオートリクシャーと呼ばれる三輪タクシーになります。左はバスなのですが、見てよ本物の外観。
派手~~~~~!!!!日本のデコトラを思い出しますね~!
この装飾は1920年代にトラックに木製パネルなどを取り付けたことが始まりと言われ、その後各社がトラックを目立たせるために華やかな装飾を行ったようです。1940年代にはトラックアートの第一人者とされるハジ・フセインがカラチに定住し、様々な装飾技術を持ち込んだことで、カラチはトラックアートが盛んな地となりました。
現在もカラチだけで約5万人がトラックにアートを施す職に就いているのだとか…!見ているだけでも楽しいパキスタンの乗り物でした。
全然関係ないけどOVAのンドゥール戦、ジョセフたちが車に乗ってパレードみたいな音楽で承太郎を迎えに来るの、面白いから見て欲しい
【アラブ首長国連邦】承太郎たちがラクダで横断した砂漠とアル・ガダ保護区
次はアラブ首長国連邦で承太郎たちがラクダで横断し、太陽戦の舞台にもなった砂漠についてです。船でアブダビに到着した御一行は、北西100キロ先のヤプリーンという村に向かおうとしていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』18巻 集英社(70頁)
ヤプリーンという村自体は実在しないようなんですよね~…ただしこの場所の付近には飛行機が発着する場所として、アル=サフラン空軍基地があります。その最も近くにある都市はZayed Cityという名の都市で、花京院が初めて死神13の夢を見たホテルはこの市内にあるイメージかな。
で、アブダビとアル=サフラン空軍基地の間にあるのがアル・ガダ保護区と呼ばれる場所で、こちらがジョセフたちが横断した砂漠ということになりそうです。約75%が砂で覆われ、ところどころに植物が生えている土地なのだとか。ちなみに保護区内での注意事項として「音を立てない」「武器の使用禁止」「岩などの破壊禁止」などが挙げられています。スタンドバトルしちゃいけない場所なんだな。
ということでモデルがあるとすれば、承太郎たちが横断したのはアル・ガダ保護区、マニッシュ・ボーイを引き受けた空港はアル=サフラン空軍基地、ヤプリーン村にあたり死神13戦前に泊まったホテルがあるのはZayed Cityといった設定になるのではないでしょうか。
【サウジアラビア~エジプト】アヴドゥルが変装していた審判戦の島
次はアヴドゥルが変装していた審判戦の島についてです。こんなの元ネタあるんか?という気もしますが、一応調べてみました。まずエジプトまで渡ったルートを見てみると…
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』19巻 集英社(154-155頁)
サウジアラビアの膨らんだ部分(ジェッダのある場所)よりも下の位置の島に到着し、そこから北上してエジプトの国境最下部に到着していたようです。原作では船で南方面に進んで審判戦の島に到着したことから推測すると…いくつか候補は出せそうですが、1番近いイメージはJabal al-Lith(Google Map)と呼ばれる島かな~…
他にもSaranなどいくつかの島が思い当たります。ただこちらは観光客がダイビングなどでやってくる場所らしく、荒木先生も訪れていた可能性があること、砂浜やマングローブのような木々、小高い丘があり審判戦の風景に近いので選びました。とはいうものの、どこかわからないよね…
審判戦は自然豊かな場所で行われており、荒木先生も蝶などの挿絵を挟んでいましたが、この辺りの島々は自然を楽しめる場所のようです。サウジアラビアと聞くとメッカのイメージが強いですが、こんな素敵な場所もあるのね…!
【サウジアラビア~エジプト】紅海の海底トンネルとエジプト到着地点
最後はエジプトの到着地点についてです。当初の到着地点はこちら。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』19巻 集英社(158頁)
ちょっとわかりづらいですがでっぱった半島の横らしく、アニメ版もほぼ同じ位置を指していました。で、アヴドゥルは海底トンネルから上陸しようと話していましたが、恐らくモデルはこの半島の近くにあるSha’ab Claudia(Google Map)と呼ばれる場所。海底トンネルがあるのだそうです。
…がハイプリエステス戦でドンチャカやっていたせいか、結局到着したのはもう少し下部地点。
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』20巻 集英社(27頁)
特定しづらいのですが、左にあるナセル湖の上から4分の1ほどの高さの地点と考えると、この近く(Google Map)かな~…ちなみに海底トンネル近くにはドルフィンリーフと呼ばれる場所があり、野性のイルカが見られるそう。4部の承太郎の帽子のイルカは、旅の思い出の意味だったりして…まさかね…
そして地図上でバツ印が描かれたイギーとの合流地点はこの辺り(Google Map)。オインゴ・ボインゴ戦のページではもう少し上の地点に描かれていましたが、いずれにしても上陸地点から南西に進んだ場所には間違いありません。まっすぐ横に行けばアスワンという大都市に着いたはずなのに遠回りさせるなんて、よっぽど敵にバレないように万全を期していたのかなんなのか…なかなか遠回りしてるんだよな~…
まとめ:3部に登場するシーンは聖地巡礼できる場所がいっぱい!
3部に登場する聖地巡礼ポイントをまとめてみました。
実在する観光地や文化が数多く描かれ、建物はもちろん食なども楽しめそうなジョジョの聖地巡礼。特にシンガポールと香港は承太郎たちの滞在日数は長くなかったものの、ジョジョファンとして訪れたいところがたくさんあるのではないでしょうか。
しかし承太郎たち、いいところに泊まっていますね~!ジョセフの不動産王らしいぶっ飛んだ財力も光りますが、ちょっと前まで敵だったポルナレフやついてきただけのアンまで泊めてくれるなんて…懐が広くて暖かいおじいちゃんなのでした。ジョセフのこういうところ、いいよね~!
参考文献
CLUB AZUL「紅海 ダイビングクルーズ」https://www.club-azul.com/areaguide/%E7%B4%85%E6%B5%B7%E3%80%80aggresser-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA(2024年10月07日確認)
在シンガポール日本国大使館「シンガポール特有の生活関連主要法律案内」https://www.sg.emb-japan.go.jp/Japanese/SINlaws.htm(2024年10月07日確認)
JTBパブリッシング(2019)『香港』JTBパブリッシング
地球の歩き方(2023)『地球の歩き方 シンガポール 2023~2024』Gakken
地球の歩き方(2016)『地球の歩き方 ドバイとアラビアの国々 2016~2017』ダイヤモンド・ビッグ社
地球の歩き方(2007)『地球の歩き方 パキスタン 2007~2008』ダイヤモンド・ビッグ社
skyticket by ADVENTURE「パキスタン最大の都市カラチの魅力。おすすめ観光スポット5選」https://skyticket.jp/guide/115883/#articleHead_3(2024年10月07日確認)Hong Kong LEI「Old Hong Kong in Colour(彩られ蘇る香港今昔)第16回 タイガーバームガーデン(虎豹別墅)」https://hongkonglei.com/oldhk16/(2024年10月07日確認)
矢野晋吾(2001)『香港飲茶ガイド 第2版 本場で味わう食の芸術品』日経BP社
Aletihad「Abu Dhabi’s terrestrial protected areas: A green testament to environmental conservation」https://en.aletihad.ae/news/uae/4505963/abu-dhabi-s-terrestrial-protected-areas--a-green-testament-t(2024年10月07日確認)
Environment Agency - ABU DHABI「AL GHADA TERRESTRIAL PROTECTED AREA FACTSHEET 2023」https://www.ead.gov.ae/-/media/Project/EAD/EAD/Documents/Resources/Al-Ghada-Terrestrial-Protected-Area-Eng.pdf(2024年10月07日確認)
ParadigmShift「Pakistan’s Truck Art: A Beautiful Expression of Culture」
https://www.paradigmshift.com.pk/pakistans-truck-art/(2024年10月07日確認)
ジョジョの元ネタ系の話はこちらもどうぞ~!