ジョジョの奇妙な冒険9部ことザ・ジョジョランズ。ウサギの母親と妹が失踪し、露伴との連絡は突然途切れ、ジョディオたちは新たなスタンドに襲われます。
今回はジョジョランズ9巻の内容から、今後の展開について予想、考察してみました。
8巻までの話はこちら。


1. ザ・ジョジョランズにおける「振り返ってはいけない」というジョジョのルールの再徹底
まずは「ポイント・ブランク・シール」についてです。ホラー映画も嗜む荒木先生らしいゾンビ系スタンドで、死霊たちがターゲットの背後から過去やトラウマを語ってくるイヤ~~~~な能力でした。最初に標的の男の名前がマックス、ゾンビやシールの能力という点からは、エルメェスのキッスやスポーツ・マックスのリンプ・ビズキットを思い出すところ。死霊の姿は、ドロミテのブルー・ハワイによるゾンビ化にも似ています。
苦しい過去を暴露されて振り返ってしまい、攻撃を食らうジョルノたちですが、振り返ってはいけないといえば、「ふり向いてはいけない小道」。うっかり振り返ると、無数の手であの世へ引きずり込まれてしまいます。スタンドでは過去に捨てたものを見せつけられたシビル・ウォーとも共通点がありそうです。
でもね、振り返るとその敵に攻撃されるというのは、「振り返らなければいい」「振り返っても引きずり込まれてはいけない」という意味にもとれるところ。これは「どれだけ辛い過去でもそこに執着せずに、泥にまみれてでも前に進まなくてはいけない」というジョジョの美学とルールの表現なんじゃないかな~…
近年のジョジョでも、父親との確執を抱えながらレースを走破したジョニィ、生い立ちを探りながら自分のアイデンティティを確立した東方定助など、過去と自分との対話が何度も描かれてきました。ジョジョリオンに至っては、ラスボスが「追ってはいけない」「追わせるのはよい」という厄災を披露。過去やトラウマはふと襲ってくるけれど、囚われてばかりではいけないよ~ということなのかもしれません。あと最後に追ってきたジョニィのパパとかね。なおジョニィ、無事通過した模様。
そして5部との関連も深そうなザ・ジョジョランズですが、ブチャラティチームもまた重い過去を抱えながらも運命に抗い続けたキャラクターたち。「酷な過去やトラウマはずっと苦しいもので、ゼロになることはない。それでも前に進まなくてはいけない」というのがジョジョのルールであり、ポイント・ブランク・シール戦を通して9部でも再徹底されたのではないでしょうか。

2. 岸辺露伴の暗号は「ホットサマー・マーサ」!?
もうひとつ気になるのが岸辺露伴の再登場。突如一方的に電話での会話を取りやめていましたが、ジョディオはそこにヒントが隠されていると推測していました。その言葉がこちら。
荒木飛呂彦(2026年)『The JOJOLands』9巻 集英社
ジョディオ曰く「いや違ったな」以降がヒントとのこと。この前後で「君の事だけは~」と2回述べていますが、「君の事だけは」と「君の事は」、「いつも想ってるよ」と「心から想ってるよ」と微妙~~~に違います。
特に気になるのが前者。本当にジョディオだけがファンとしてわかる秘密なら、わざわざ「君の事は」と「だけ」を削る言い直し方はしないよね。つまり、ジョディオ以外の露伴ファンにも推測できる暗号の可能性があるのではないでしょうか。例えば「ピンクダークの少年」に関わる内容とかね。
またジョディオが露伴との初対面時に、ファンであると語った会話の内容も思い出してみると…
荒木飛呂彦(2023年)『The JOJOLands』2巻 集英社
「4つの円」と「ホットサマー・マーサ」らしき話を展開。「ホットサマー・マーサ」といえば、露伴、イブが飼っていたワニ、3つの円は著作権的にダメとミッキーマウスを想定しているであろうやり取りがありました。
この9巻でも露伴再登場、ジョディオたちが大量のワニに襲われる、メリル・メイによる「警察内に知り合いはいるがネズミ(汚職警官)だから」という発言など、どことな~~~く「ホットサマー・マーサ」との共通点が伺える描写があるのが気になるところ。「ホットサマー・マーサ」なら他の露伴ファンにもわかる内容だしね。
「ホットサマー・マーサ」ではご神木の幹とその空洞が重要でしたが、木と空洞で連想できるのが「溶岩樹形」。樹木を取りこんで固まった溶岩のことで、人が入れるほど大きくなったものも!ハワイでも、ハワイ火山国立公園やラバツリー州立公園で見ることができます。実物はこんな感じで、こちらはラバツリー州立公園のもの。
By Pretzelpaws at the English-language Wikipedia, CC BY-SA 3.0, Link
溶岩のある場所の正確な位置や元ネタは不明ですが、もし「ホットサマー・マーサ」がヒントだとすれば…露伴はこんな溶岩樹形を目印に溶岩を探していたのかもしれません。

3. ザ・ジョジョランズの今後の展開の予想と4部転生の登場の可能性
最後に10巻以降について少しだけ…露伴はジョディオが「メガヨットを沈めたのはオレたち」と暴露した直後から、溶岩について口を閉ざしていました。ハウラーに関わる事件ゆえに、盗聴などを警戒したのか、それ以外の理由があるのか…「上がって行けよ」と言葉をかけたところを見るに、ジョディオ側についていることは間違いなさそうですが、ハウラーをどう見ているのかは今後明らかになる重要なポイントではないでしょうか。
そしておニューのスタンド、ポイント・ブランク・シールの能力については、このように解説されていました。
最初は「本体」が直接、標的に貼りに行くのだが、その後は死霊たちの「一緒に道連れにして、あの世へ連れていく」という動機を利用して、攻撃して行く。
被害者の血を踏むと感染するように広がり、死霊たちに囁かれる。
荒木飛呂彦(2026年)『The JOJOLands』9巻 集英社
いわゆる地獄へ道連れにするスタンドですが、「地獄へ道連れ」で思い出すのが、ロックバンドのクイーンの曲名の和訳。原題は「Another One Bites the Dust」で、吉良吉影のスタンドを思い出すところ。
9巻ではウサギが食べていたフレンチフライ屋の名前が「サンジェルマン」、岸辺露伴の再登場、「ふり向いてはいけない小道」のようなスタンド能力など、どことな~~~~く4部との関連が伺えた9巻。10巻以降ではジョジョリオン以来の吉良関係の転生の再来があるかも…!?

まとめ:ザ・ジョジョランズ9巻ではジョジョのルール、露伴の暗号、4部との関連などが予想、考察できそう
ザ・ジョジョランズ9巻から今後の展開を予想、考察してみました。過去を振り返ってばかりではいけないというジョジョの一貫したルールの再徹底はもちろん、ジョルノがヒントをかぎ取った暗号と露伴のファンであることの関係も気になるところです。
そして新スタンドの能力はもちろん、4部との関係も気になりますよね~!4部はジョジョリオンで大きく転生ネタが取り上げられましたが、9部でも小ネタとして出てきそうなところ。しかしサンジェルマン、フレンチフライ屋さんに転生したんですね~!4部では学生も贔屓にする庶民派なパン屋でしたが、トリュフ塩味なんてフレーバーを売る店になったの、けっこう意外では…!?
参考文献
National Park Service 「Lava Trees and Tree Molds」https://www.nps.gov/havo/learn/nature/lava-trees.htm(2026年9月17日確認)
Hawai’i Tourism Authority 「Lava Trees State Park」https://www.gohawaii.com/islands/hawaii-big-island/regions/puna/lava-trees-state-park(2026年9月17日確認)






