【ジョジョ英語】ポルナレフの名言は英語で何という?【3部エジプト編】

ジョジョ英語

ジョジョの奇妙な冒険の3部「スターダストクルセイダース」に登場した、ジャン=ピエール・ポルナレフ。
コミカルで熱いキャラクターが印象的なポルナレフですが、名場面に欠かせない存在でした。

今回は英語吹替版で、エジプト編の聞き取りにチャレンジです!

前半部のポルナレフの名言はこちら。

【ジョジョ英語】ポルナレフの名言は英語で何という?【3部前半】
ジョジョの奇妙な冒険3部のポルナレフの名言の英語訳を紹介しています。「おおブラボー」は何て訳?「インドでカレー?」がカレーじゃない!?「おハジキだあ~~?」はどう訳す!?など明るく楽しい英語訳がたくさんです!

どおーゆー性格してんだ

自分がいやなものをひとにやらせるなッ!どおーゆー性格してんだてめーッ!
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』20巻 集英社(70頁)

エジプト編の初戦・ンドゥール戦でのポルナレフの名言です。花京院とポルナレフのどちらがスタンドが入った水筒を攻撃するか、揉めているところでした。英語訳はこちら。

Don't make me do something just because you don't wanna do it!
What the hell man, what's going on with you!?

make me do something=自分に何かさせる
what the hell=なんてことだ!
what's going on=どうした?

 

直訳としてはこのようなニュアンスでしょうか。「自分がやりたくないからって、俺にさせるなよッ!なんてこった!お前どうしちゃったんだよッ!」と英語訳でも相変わらずテンションの高いポルナレフでした。

what the hellは「クソッ!」「はぁぁ~!?」のように、キレ気味の時にも使います。あまり綺麗な言葉じゃないですが、同じ意味合いでも、what the heckならよりクリーンな言葉になります。

一度も会ったことがないぜ…会うはずがない…

一度も会ったことがないぜ…会うはずがない…おれたちは旅人なんだ…初めて来た場所だし もう出発しなくてはならない…次の町へな…
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』22巻 集英社(163頁)

セト神の使い手・アレッシー戦でのポルナレフの名言です。子供にされたポルナレフに手を差し伸べてくれたマレーナ姉さんと、切ない別れをする時の一言でした。英語訳はこんな感じです。

The two of us have never met before. It's not possible.
My friend and I are travelers, so if you'll excuse us, there's another town we need to get to. We'll be going now.

if you'll excuse us=申し訳ないけどそろそろ失礼します

 

ポルナレフの男気よ…!!!

直訳としては、こんな意味合いです。「俺たちは一度も会ったことがない。それはありえないんだ。こいつと俺は旅人だから、申し訳ないけど、次の町へ行かなくてはならない。俺たちは出発するよ」

原文と多少差はありますが、大体の意味は同じでした!

そしてこの後、承太郎への名言に続きます。こちらです!

なにもいうなよ承太郎…

なにもいうなよ承太郎…なにもな
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』22巻 集英社(164頁)

ポルナレフとマレーナ姉さんとのお別れを見ていた、承太郎への名言です。英語訳はこちら。

Not a single word from you, Jotaro. I don't wanna hear it.

Not a single word=一言も言わないで

 

直訳的には「一言も言うなよ承太郎、何も聞きたくねぇよ」のような意味です。「なにもな」が「何も聞きたくない」のような意味合いで訳されています。

この「なにもな」が「(何も言って欲しくない理由が)承太郎、お前なら分かるだろ?」のような含みを感じます。そこがこのセリフをカッコよく仕上げている肝だと思うのですが、英語では再現されず残念…日本語ならではのカッコよさでした。



地獄でやってろ

地獄でやってろ
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』26巻 集英社(161頁)

ヴァニラ・アイス戦でのポルナレフの名言です。ヴァニラ・アイスへのとどめの一言でしたが、英語訳はこちら。

Now go to hell asshole.

go to hell=くたばれ、地獄に行け
asshole=クソ野郎

 

「今すぐ地獄に行け、クソ野郎」のような訳になります。

go to hellはくたばれ的な意味
で使われます。
ただこの場合は、トドメを刺すシーンなので、直訳の「地獄へ行け」がよりしっくりくる感じがします。

悲しみで泣いている時間なんか…

とにかく、これからおれは階段をのぼってDIOの所へ行かなくてはならない……今のおれには、悲しみで泣いている時間なんかないぜ
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』26巻 集英社(167頁)

こちらはヴァニラ・アイス戦後でのポルナレフの名言。戦いを終えて、承太郎たちと合流するため、戦場を後にする時の一言でした。英語訳はこんな感じ。

I don't have time to sit in ponder.
All that matters is now making it upstairs and finding DIO.
Mourning can't wait. I can't fall apart after everything they sacrificed.

sit in ponder=熟考する
All that matters is=重要なことは
mourning=哀悼、喪
fall apart=粉々になる

 

少し長いですが、訳はこのような感じになりそうです。
「俺にはじっくり考える時間はないぜ…今大事なことは階段を上ってDIOを見つけることだ。喪に服している時間はない…あいつらの犠牲にしたものを、粉々にするわけにはいかねーぜ」

英語訳の方が、「mourning=喪」とか、「they sacrificed=犠牲になったあいつら」ように、ポルナレフが悲しみで泣いている時間がない理由が、詳しく説明されていました。

ポルナレフがこの力強いセリフを言った後に、ポロッと涙を流すのが胸に迫るシーン…辛いけれど前に進むポルナレフなのでした。

あ…ありのまま今起こった事を…

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「おれは 奴の前で階段を登っていたと思ったら いつのまにか降りていた」な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』27巻 集英社(49頁)

DIOのスタンドを体験し、その恐ろしさを語るポルナレフの名言。ネット界隈でも有名な文言です。長いですが、英語訳をどうぞ!

It's complicated but here's the long and short of it.
I was heading up the stairs to beat the life out of the bastard
when suddenly I was back where I started.

Believe me I know what I'm saying doesn't make any sense at all.
I can't wrap my head around what happened either,
I feel like I'm losing my mind over here.
I'm sure he wasn't using any sort of hypnosis. I'd say super speed but there's no way.
All I know is that I sense something utterly terrifying.

the long and short of it=要するに
beat out=負かす
make sense=つじつまが合う
wrap my head around=理解する
lose my mind=正気を失う
hypnosis=催眠術
sense=感じる
utterly=まったく
terrify=恐ろしい



長いな~~~!!!!訳すの面倒だな…(小声)

でも大丈夫!長いとはいえ、大体の意味は同じです!

ただ最初の2文だけ、マイナーチェンジがありました。
複雑な話なんだが、要するにこういうことだ。クソ野郎をぶっ倒すために階段を登っていたら、突然元の場所に戻っていた。
ネット上で超有名な「ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」は「複雑な話なんだが、要するにこういうことだ」と、原文とはちょっと違う訳でした!

「要するに」って言いながら、超長いんですけど。何を言っているのかわからねーよポルナレフ…

だが逃げることだけはしねーぜ

卑怯な手も使おう 地獄に落ちることもしよう だが逃げるってことだけは…しねーぜッ!
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』27巻 集英社(73頁)

DIOの能力が分からないまま、戦いに挑むべきか、ジョセフとポルナレフの意見が割れる中での名言です。ちょっと騎士道精神が迷子ですが、仲間のためにDIOを倒すという気迫溢れた一言です。英語訳はこちら。

I have to kill DIO! I'll go to hell and back to do it, but what I won't is run away from my obligation!

go to hell and back=地獄を見る
run away=逃げる
obligation=義務、責務、恩

直訳的には、「俺はDIOをぶっ殺さなきゃあならない!地獄を見るだろうが、やらなきゃいけないことからは逃げねーぜ!」のような意味になります。

DIOを殺すことが、obligationという言葉で表現されているのが良いですよね~!義務、責務、恩のどの意味で訳しても、ポルナレフの熱さが伝わります!

それじゃあなしみったれたじいさん

それじゃあな!!しみったれたじいさん!長生きしろよ!そして そのケチな孫よ!おれのこと忘れるなよ
荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』28巻 集英社(184頁)

旅の終わりのお別れシーンでのポルナレフの名言。言わずもがな3部の最高のシーンですが、英語訳はこちらです。

À bientôt! You ornery bastard! Live long and happy.
And you is moody grandson! You'd better not forget me!

À bientôt(仏語)=さようなら、また会おう
ornery=意地悪な、強情な、下等な
moody=不機嫌
You'd better=~した方が良い

 

「また会おうぜ!この意地悪な野郎!長生きして幸せになれよ!そして不機嫌な孫のお前!俺を忘れるなよ!」のような意味です。
「それじゃあな!!」がフランス語なのは、英語吹替版のポルナレフがフランス語交じりで話す設定だからっぽいですね。洒落てる挨拶するな~!

そして承太郎はケチじゃなくて、moody(不機嫌)な孫なんですね~!これはこれでなぜかしっくり来ます。ケチくさいシーンは特になかったんだけどな…

英語でも伝わるこのシーンの素晴らしさよ…ジョジョはこれだからいいんですよ、これが!

まとめ:英語吹替版でも、ポルナレフの名言のカッコよさは健在!

ジョジョの奇妙な冒険の第3部「スターダストクルセイダース」エジプト編における、ポルナレフの名言の英語訳をご紹介しました。

英語吹替版でも、原作に比較的忠実な印象でした。ただよく聞くと、ちょっとだけ違う表現も多いので、比べてみるのも面白いです!

ポルナレフは登場シーンも多いので、ぜひ色々なシーンを聞き比べてみてくださいね~!

3部前半のポルナレフの名言はこちら。

【ジョジョ英語】ポルナレフの名言は英語で何という?【3部前半】
ジョジョの奇妙な冒険3部のポルナレフの名言の英語訳を紹介しています。「おおブラボー」は何て訳?「インドでカレー?」がカレーじゃない!?「おハジキだあ~~?」はどう訳す!?など明るく楽しい英語訳がたくさんです!


参考教材:

津田尚克, 2020, 『Jojo's Bizarre Adventure Set 3: Stardust Crusaders Battle In Egypt』, Warner Bros.




 

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