ジョジョの奇妙な冒険4部に登場した東方朋子。仗助の母親であり、ジョセフとの恋愛経験がある人物です。
今回は朋子とジョセフの出会いや知り合った経緯について考察してみました。
1. 東方朋子とジョセフは出会いの時期、場所とは
まずは2人の出会いの時期、場所についてです。時期のヒントとなりそうなのは、仗助の誕生日。1983年ふたご座(5~6月生まれ)生まれなので、逆算すると2人が出会っていたのは、1982年8月下旬から9月の可能性が高そうなところ。9月といえばジョセフの誕生日があるんだよな~…承太郎の家でお祝いでもしていたのかもしれません。
場所は日本っぽいよね~!後述しますが、承太郎をジョセフと勘違いした朋子は「ついに戻って来てくれた」と喜んでいました。「戻って」という言葉からは、ジョセフがまた来日してくれたというニュアンスが感じられるところ。当時朋子は東京の大学生なので、東京で出会ったと考えるのが妥当かな~という気がします。承太郎の実家も東京っぽいしね。
仕事での来日もあり得る話ですが、なんせ日本人嫌いだからな~!誕生日ついでに仕事も…ならまだしも、ビジネス目的だけでは来ない気がするよね。不動産屋として扱う物件も基本的にアメリカ国内だと思われるので、プライベートでの来日と考える方が自然かな~…
これ!という決定的なきっかけを特定するのは難しそうな2人の出会い。ただ場所は東京、時期はジョセフの誕生日前後というのが最も有力ではないでしょうか。でもジョセフの誕生日祝いでの来日なら、スージーQも来ていたよね。奥さんがすぐ近くにいるのに浮気されていたなんて、そりゃ~~~スージーQも怒りの頂点だよな~!
赤ちゃんを連れて帰り、ますますスージーQをご立腹させたであろうジョセフの話

2. ジョセフと東方朋子の出会いのきっかけ
次に2人の出会いのきっかけを考えてみます。ドラマチックな人生を送ってきたジョセフなので、それなりの出来事があった気がしますよね〜!朋子の入れ込み具合を見るに、ジョセフにほれ込んでしまうほどの事情があったんじゃないかな~…
例えば命を落としかねないような危機的状況にあったとかね。ナンパ男くらいなら撃退できる朋子ですが、それを超えるような大ピンチに、ジョセフがアメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場してきたとすれば…魅力的に映るのもわかる気がします。波紋というスペシャルな力を披露されれば、ますますカッピョよく見えそうだもんね~!
朋子がジョセフを救ったパターンも一応あり得るところ。エリナが重傷のジョナサンを看病し、スージーQが義手となったジョセフの傍にいたように、朋子も負傷したジョセフの世話を焼いたとかね。日本嫌いのジョセフが浮気するほどなので、朋子になんらかの恩や情があっても不思議ではなさそうです。
あとは何らかのきっかけで意気投合した、というような全然劇的じゃないパターンね。明るくウィットの効いたジョセフなので、思わず惚れられてしまうこともありうるはず。とはいえ仗助曰く「母親は真剣に恋をして俺を産んだ」とのことので、朋子としては軽い遊びの関係ではなかったよう。「真剣に愛して」ほど深くなくとも、数日間のお付き合いがあったのかもしれないよね。
ノーヒントなだけにいくらでもきっかけが想像できそうなこの2人。朋子の一途具合を見るに、相当カッコよく映ったのではないでしょうか。ただ後述しますがジョセフにも情はありそうなので、朋子にもいい印象を持ったのかもしれません。明るくて魅力的とか、可愛らしいとか、脚がグンバツだったとか。マライアの特徴、もっと他にあったでしょ!

3. 東方朋子が承太郎の訪問に喜んでいた理由
次に朋子が承太郎の訪問に喜んでいた理由についてです。このシーンね。
ジョセフ―――ッ ついに戻って来てくれたのねッ!待ってたのよッ ず―――っとッ!ジョセフッ!先日お父さんが死んで本当に悲しくって心細かったのッ!こんな時に来てくれるなんてジョセフ !好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き―――っ!荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』30巻 集英社(28-29頁)
好き好きの猛ラッシュ。好きの速さ比べか…
大興奮の朋子ちゃんですが、ここで注目したいのは「ついに戻って来てくれた」という言葉です。「ついに戻って」からは、朋子と再会を約束していたニュアンスにも聞こえるところではないでしょうか。
さらに来日したジョセフと億泰の会話を見てみると…
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』34巻 集英社(30頁)
ジョセフ曰く「ほっといた」とのこと。朋子のもとに再訪するつもりだったはずが、何らかの事情でその約束を果たせず、結果的に放っておくことになってしまったという意味なのかもしれないよね。
とすれば朋子は、良平じいちゃんが他界して意気消沈している中、ジョセフが長年の約束を果たしに来てくれたと勘違いして大喜びしたのではないでしょうか。朋子の一方的な恋愛に見えがちですが、意外とジョセフも真剣に向き合っていたのかもしれません。承太郎が朋子にかけた言葉も見てみると…
荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』30巻 集英社(30頁)
ジョセフに宿る黄金の精神の話をしているだけともとれます。が、「必死にあんたを守る」という強い言葉は、朋子のことを気にかけているようにも聞こえるところ。なんだかんだでジョセフも朋子を大事に思っていた可能性もあるのではないでしょうか。仗助のこともけっこう可愛がっていたしね。

なぜジョセフは東方朋子に会いに来なかったのか
仮にジョセフと朋子が再会を約束していたとして、最後にジョセフが会いに来なかった理由を考えてみます。注目したいのはジョースター家と家族との関係性です。ジョースター家にはスタンドバトルに家族を巻き込むことはしない傾向がありました。仗助は朋子にスタンドのことを告げず、承太郎は妻と徐倫を遠ざけ、3部アニメ版ではジョセフが旅についてスージーQに悟られないように電話したりとかね。
だからジョセフもまた仕事などの諸事情に加え、スタンド絡みの厄介ごとに朋子を巻き込みたくない気持ちがあったのかもしれません。ただ時間軸的には朋子と知り合ったのが1982年。DIOの棺桶が引き揚げられたのが1984年頃、アヴドゥルと知り合ったのが1985年頃。1983年のジョセフ、暇じゃん。これは仕事が忙しかったとか、無難な理由しかつけられないかな…
しかも先ほどの億泰と話すコマを見るに、ジョセフは1983年に仗助が産まれたのを知らなかった様子。これ、朋子が連絡しなかったんでしょうね~…相手が不動産王と知ってれば、朋子から手紙や電話での報告ができたはずですが、いかんせん不倫だもんな~…もし知っていればさすがに来日しただろうし、朋子との交流も復活したのではないでしょうか。
また朋子の近況について、スタンド発現後のジョセフなら念写で見られるじゃん!という気もするところ。でもちょっと放置した浮気相手のことをわざわざ見たいか?と聞かれれば、個人差が出るんじゃないかな~…気になる人もいれば、新しい生活を送っているだろうとそっとしておいたり、見ること自体怖いと思うかもしれません。そんな中でDIOが復活したとすれば、危険を遠ざけるためにも朋子には絶対会いに行かないよね。
忙しかった、朋子をスタンド絡みの事件に巻き込みたくなかった、朋子の近況を知らなかったなど色々と考えられそうなジョセフが来日しなかった理由。ただいくらジョセフとはいえ、逃げるんだよォ!的な姿勢ではないんじゃないかな~!彼なりに一生懸命行動した結果、約束を果たせずにいたのではないでしょうか、多分。

まとめ:ジョセフは東方朋子と再会の約束をしており、出会いもドラマチックだったのでは?
ジョセフと東方朋子の出会いについて考察してみました。少ないヒントから想像力を働かせるしかありませんが、ドラマチックな出会いだったのではないでしょうか。
また朋子が承太郎の訪問に喜んでいたのは、ジョセフが約束を果たしに来た!と勘違いしたからかもしれないよね。朋子があれだけ入れ込んでいたのも、2人の間には短いながらもそれなりの付き合いがあり、ジョセフも無責任な関係で終わるつもりはなかったのかもしれません。








