【スタンド論】スタープラチナはなぜ承太郎似?ジョースター家との関係は?

ジョジョコラム

ジョジョの奇妙な冒険3部より登場した空条承太郎が操るスタンド、スタープラチナ。精密さと圧倒的なパワーが魅力的なスタンドでした。

今回はスタープラチナと承太郎がそっくりな理由から、ジョースター家との関係まで考察していきます。

3部のスタンドの記事はこちらもよろしくどうぞ~!

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1. 承太郎とスタープラチナがそっくりな謎

まずは承太郎とスタープラチナの見た目が、そっくりな謎を考察します。

初めて見た時から謎だったのですが、スタープラチナって承太郎にめちゃくちゃ似てませんか?

荒木飛呂彦(1989年)『ジョジョの奇妙な冒険』13巻 集英社(32頁)

ガタイの良さはもちろん、顔や髪のくせっ毛具合までそっくり…。他の人型スタンドと比べても、本体に似ています。

これは、スタープラチナが承太郎の分身のようなスタンドだったからではないでしょうか。さっそく承太郎の性格や特技から、その理由を考察していきます。

スタープラチナの外見と承太郎の性格の関係

まずスタープラチナの外見と、承太郎の性格の関係についてです。結論としては、承太郎の裏表のない性格が、スタープラチナの外見に影響したと考えました。

そもそもスタンドとは、本体の精神性が具現化したものです。熱い性格の本体からは炎、優しい性格からは人を治すスタンドが生まれたように、承太郎の性格もスタープラチナに反映されているはずです。


 この本体の精神性とスタンド能力の関係性について、ポルナレフと花京院の考察をしたことがあります。この時に、本体が表に出さなかった心の繊細さやダークサイドの部分を、スタンドのスーツや甲冑が守っているのではないか、という話になりました。身にまとっている衣服は、心を守る防御壁のような役割だったという理論です。

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この理論をスタープラチナにも当てはめてみると…
スタープラチナはほぼ真っ裸。装飾品を多少つけているだけで、甲冑やスーツのように全身を覆っているものがありません。ポルナレフや花京院のように、表に見せていない心のセンシティブな部分を守る必要がないということは、精神力が強いだけではなく、承太郎は心の裏表がないタイプということになります。

確かに承太郎は、良くも悪くも裏表のない性格なところがありました。女の子からキャーキャー言われても、「うっとおしい」と一蹴り。普通は適当にあしらうか、八方美人しがちなのに…。自分好みの大和撫子な女の子だったら、こんな態度じゃないのかもしれませんが、とにかく自分に正直な反応をしているように見えます。

ということで、承太郎の思ったことをはっきりと物申す性格は、スタープラチナの露出度の高い外見と関係しているのかもしれません。

スタープラチナのパワーと承太郎の関係

次にスタープラチナのパワー面と、承太郎との関係も考察してみます。こちらは承太郎の強さと関係がありそうです。

まずスタープラチナは近距離パワー型。攻撃力が強く、オラオラで何度も相手をリタイアさせています。本体の承太郎も喧嘩慣れしているらしく、警察に補導されたり、相手を病院送りにしていたという描写がありました。このことからスタープラチナのパワフルな能力は、承太郎の喧嘩が得意なところが由来と言えそうです。

喧嘩が強くて、裏表のない性格も外見に反映されているスタープラチナは、まるで承太郎の分身のような存在のスタンドなのではないでしょうか。

2. スタープラチナとジョースター家の関係

次にスタープラチナとジョースター家の関係を考察してみます。
スタープラチナの装飾品、色や技が、歴代のジョースター家とどのような共通点があるのか、考えてみました。

スタープラチナの装飾品とジョースター家の関係

まずスタープラチナの装飾品を見ていきます。スタープラチナは、歴代ジョースター一族と関係のある装飾品を装着しているようです。

スタープラチナの身につけているものは、頭から下に向かって、ハチマキ、マフラー、肩パッド、グローブ、ふんどし、ブーツでした。これを踏まえて、歴代ジョースター家のファッションを確認してみます。まずジョナサンの見かけはこちら。

荒木飛呂彦(1988年)『ジョジョの奇妙な冒険』4巻 集英社(110頁)

肩パッド、グローブ、ブーツをつけていました。


次に2部のジョセフ見かけを見てみます。こちらは2部後期のジョセフの外見です。


荒木飛呂彦(1989年)『ジョジョの奇妙な冒険』11巻 集英社(83頁)

とにかくジョセフは前期のグローブ、ブーツに加えて、後期ではハチマキ、マフラーをしていました。

そしてこの2人が身につけていたものを合わせると…

 

なんということでしょう!スタープラチナではありませんか!

 

デザインは違いますが、スタープラチナの身につけているものと一致しています。まるでスタープラチナは、歴代ジョースター家の装飾品を受け継いでいるようにも見えます。

スタープラチナの唯一オリジナルな装飾品は、ふんどし。…これは恐らく大人の事情じゃないですかね…隠さなきゃまずいし…
ただ強いて言うなら、承太郎の相撲好きなところが意識されているのかもしれないですね〜!あるいは承太郎がふんどし愛好者とか…まさかね…ちょっと面白いけど。

スタープラチナの色・技とジョースター家

次にスタープラチナの色・技と、ジョースター家の関係を考えてみます。

スタープラチナは基本色は紫色。ジョセフのハーミットパープルや、DIOが使っていたジョナサンのスタンドも紫色でした。こちらは装飾品と同じく、ジョースターの血筋が意識されたカラーリングなのかもしれません。

またスタープラチナの技も、歴代ジョースター家と似たものがあります。例えば必殺技のオラオラは、ジョナサンの山吹色の波紋疾走のラッシュに似ています。


荒木飛呂彦(1988年)『ジョジョの奇妙な冒険』4巻 集英社(43頁)

波紋疾走連打のラッシュなんかも、オラオラに近いものを感じます。

さらに流星指刺の伸び方も、ジョナサンやジョセフのズームパンチの伸びに似ているし、スケッチが上手なところも、ハーミットパープルの念写の「写す」能力と似ているとも捉えられそうです。共通点が多いですね~!

スタープラチナは色はもちろん技も、歴代ジョースター家の血統が取り入れられているのかもしれません。

まとめ:スタープラチナは、承太郎とジョースター家の血筋を受け継いだスタンドだった

空条承太郎のスタープラチナについて、承太郎自身とジョースター家との関係を考察してみました。
スタンドの外見、技、色などは、承太郎の性格だけではなく、歴代のジョースター一族の特徴や技との共通点が見受けられました。

スタープラチナはその「スター」と名のつく通り、ジョースター家の血統をも受け継いだスタンドだったのかもしれません。

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