ジョジョの奇妙な冒険3部で旅したインド。ポルナレフが復讐を果たした場所でもあります。
食や文化などたくさんの印象的なシーンが描かれたインドですが、今回は作品内で登場したインドの名所、名物について解説してみました。
香港~エジプト上陸編はこちら。
エジプト編はこちら。
- 【インド】承太郎たちが降り立った場所にあるハウラー橋
- 【インド】承太郎たちが飲んだチャーイ
- 【インド】ポルナレフが遭遇した豚のトイレとフィンガー・ウォシュレット
- 【インド】ポルナレフが離脱したメトロポリタンビルディング付近
- 【インド】ホル・ホースとネーナの登場シーンとヴィシュヴァナータ寺院
- 【インド】承太郎たちが宿泊したHOTEL.GRANDとザ・オベロイ・グランド
- 【インド】ポルナレフが宿泊したHOTEL ARIA
- 【インド】花京院のトラックが通過したマハーバリプラムのファイブ・ラタ
- 【インド】ポルナレフ、花京院vsJ・ガイル戦のムクテーシュワラ寺院
- 【インド】J・ガイル戦で花京院が投げた金貨
- 【インド】花京院が驚いていたヒンドゥー教の荒行の修行者
- 【インド】花京院が衝撃を受けたガンジス川の火葬
- 【インド】ジョセフたちが宿泊したホテル・クラークス
- 【インド】ネーナが紹介したクミコさんのホテル
- 【インド】女帝戦でジョセフが描いた地図の場所
- 【インド】壁で乾かしていた牛のフン
- 【インド】運命の車輪戦で飲んだチャーイと砂糖きびジュース
- まとめ:インドでは名所、飲み物、トイレなどでもジョジョ3部の聖地巡礼ができる!
【インド】承太郎たちが降り立った場所にあるハウラー橋
まずはインド到着時に描かれた橋についてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(146-147頁)
こちらはカルカッタのフーグリー川にかかるハウラー橋。1943年に建設された長さ約656メートル、幅約32メートルとかなり巨大な橋になります。アニメ版では船からインドに上陸していましたが、フーグリー川には大きめの船も走っているようなので、承太郎たちはこの川沿いに到着したのではないでしょうか。
インド初上陸であろう4人は人々のパワーに圧倒されたのか、お口あんぐり。インド大好きアヴドゥルさんは後ろ向きに描かれていますが、どんな顔しているんでしょうね~!けっこう楽しんでいるんだろうな…
【インド】承太郎たちが飲んだチャーイ
上陸直後からスリにあったり、牛のう〇こを踏んだりと忙しいジョースター御一行は、レストランのチャーイで一服していました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(150頁)
インドのチャーイにはミルクと砂糖が入っており、カルダモンなどのスパイス入りはマサーラー・チャーイと呼ばれるそう。原作では1杯約15円と紹介されていましたが、今も同程度の価格で飲めるようです。
インドのチャーイの歴史はイギリスの植民地時代に遡ります。当時インドで採れた上質な茶葉はイギリスに輸出されてしまい、残った茶葉でも美味しく飲めるように…と考え出されたのが、ミルクや砂糖を加えて飲むチャーイだったのだとか。チャーイの現地事情は紅茶専門店のLUPICIAさんの取材記が面白いのでぜひ!
【インド】ポルナレフが遭遇した豚のトイレとフィンガー・ウォシュレット
そしてインドでものすごいインパクトを残したのが、ポルナレフが遭遇した豚のトイレ。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(152頁)
ぎィにゃあああ~~~~!!!こんなの驚くよな~~~!
店員が「インドでも珍しい方式のトイレ」と話していた通り、豚のトイレは今も一部では使われているものの、都市部のレストランやホテルでは水洗トイレが一般的だとか。ただし紙で拭く習慣がなく、水の入った手桶を使って左手で洗い流すのだそう。指で洗うトイレといえばフィンガー・ウォシュレットの話も登場しました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』17巻 集英社(36頁)
これ右手で持ったホースでお尻を狙って左手で洗うという、指とホースでウォシュレットするやつじゃないかな…ポルナレフ曰くインド・西アジア方面で見られるとのことですが、検索すると確かにマレーシアの画像がやたら出てきます。
あとは外で開放的に…というのもインドで見られる光景のようです。インド大好きなアヴドゥルさんが審判戦後にしていたのを思い出しますね~ホレホレねらえ!
【インド】ポルナレフが離脱したメトロポリタンビルディング付近
次はポルナレフが離脱した場所についてです。ここね。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(166頁)
この円形状の塔が2つ見える建物は、カルカッタ市内のメトロポリタンビルディングじゃないかな~…奥には「MET」の文字が見えていますが、こちらは隣にある映画館Metro INOX Cinemasの看板だと思われます。
ただ現地の写真を見る限り、円形状の塔、小道、看板の位置関係がドンピシャの場所がないんですよね~…手前に看板ならドンピシャになるんだけどな~…道路や建て替えによる変化なのかは不明ですが、モデルという点ではこの建物で間違いないのではないでしょうか。
【インド】ホル・ホースとネーナの登場シーンとヴィシュヴァナータ寺院
ホル・ホースが乗ってきた象についても触れてみます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』15巻 集英社(173頁)
後ろに見えている寺院ね~~~これカジューラーホーの寺院群のヴィシュヴァナータ寺院じゃないかな~!後ろから見た姿が似てない?
By Dennis G. Jarvis - India-5718, CC BY-SA 2.0, Link
カジュラーホーでは10世紀頃から約100年の間に85の寺院が建立されたといわれています。こちらの見どころは寺院に施されたレリーフ群。壁面には恋焦がれる女性や、ミトゥナと呼ばれる男女の抱擁や交合を表現した彫刻が見られるんですよね~!あとね、象の彫刻もあるんだわ。まさにホル・ホースに恋するネーナの心情ともぴったりでは…!?
カジュラーホーからカルカッタまでは車で20時間以上かかります。アニメ版ではホル・ホースとJ・ガイルは歩いて出発していましたが、徒歩ではなんと10日間の距離。遠い…
そしてインドで象に乗れる場所として必ず登場するのがインド北西部ラージャスターン州のジャイプール。街中だけではなく、丘の上に立つアンベール城までタクシーのように乗っていくこともできるのだとか。ネーナを乗せたホル・ホースのように2人乗りもできるそうな。
アンベール城はジャイプールを支配していたカチワーハ家のマハラジャが16世紀に築城、その後も増改築を繰り返した城です。イスラム様式と影響を受けた地であるラージャスターンらしい様式が見られるシーシュ・マハル(鏡の間)などを楽しむことができます。
Public Domain, Link
まさにファンタジーやメルヘンではない鏡の世界では…!?J・ガイルの鏡を移動する話の元ネタは、アンベール城の鏡の装飾だったりして…
【インド】承太郎たちが宿泊したHOTEL.GRANDとザ・オベロイ・グランド
次はアニメ版より、承太郎たちがカルカッタで宿泊したホテルを見てみます。
津田尚克(2014年)ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol.3:皇帝と吊られた男 その1, ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(Blu-ray)
HOTEL.GRANDと書かれていますが、カルカッタには似た名前のザ・オベロイ・グランドというホテルがあります。外観(Google Map)も三角と半円の組み合わせや半円状の窓枠などに類似点があるので、これがモデルかな~!
公式サイトを見ただけでも高級感が伝わってきますが、お値段は12月半ばに1泊で大人4人2部屋なら25000円前後。全く手が届かない値段…という訳でもなさそうです。
【インド】ポルナレフが宿泊したHOTEL ARIA
一方で承太郎たちと別れたポルナレフは、別のホテルに宿泊していました。
津田尚克(2014年)ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol.3:皇帝と吊られた男 その1, ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(Blu-ray)
HOTEL ARIAと書かれていますが、こちらもカルカッタにはHotel Aria(Google Map)という宿泊施設があるので実在する場所のようです。ハウラー橋から比較的近い位置にあります。
12月半ばの1泊の宿泊料金は、大人1人なら大体3000円から。承太郎たちのホテルとはだいぶお値段が変わりますね~!室内もかなりシンプルだったところを見るに、ビジネスホテル的なイメージなのかな…
ついでにポルナレフがホル・ホースと戦った場所を考えてみると…ポルナレフとホル・ホースの戦闘中に助けに入ったアヴドゥルは「心配して来てみりゃ…」と話していました。離脱した際にポルナレフが向かった方向に来ていたようなので、ジョセフらとポルナレフが泊まった2つのホテルの間で合流していた可能性が高そうです。
とすれば、イメージ的にはこのあたり(Google Map)かな~アニメ版ではモスクのような建物も見えていたし…まああくまでも予想ということで…
【インド】花京院のトラックが通過したマハーバリプラムのファイブ・ラタ
トラックで街中を離れた花京院たちは、横長の建造物の近くを通過していました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(28頁)
こちらに似ているのがインド南部のマハーバリプラムのファイブ・ラタと呼ばれる建造物になります。
By Ssriram mt - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
ファイブ・ラタは7世紀半ばに花崗岩から彫り出された5つの寺院のこと。横長の寺院は切妻屋根が特徴的なビーマ・ラタで、内部が掘りかけの未完の建造物です。ビーマ・ラタの前後にも、原作と同じように複数の寺院がたたずんでいます。
ただしカルカッタからファイブ・ラタまでは車で30時間以上。さすがの花京院もそんなに運転しているとは思えないので、荒木先生は地理的に正確ではなくとも、インドの風景のイメージとして描いたんじゃないかな~…
【インド】ポルナレフ、花京院vsJ・ガイル戦のムクテーシュワラ寺院
次はJ・ガイル戦のこの1コマの建物についてです。なんだろうね、この手前に飛び出している梁のようなのは…
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(49頁)
この長丸のような曲線を描く特徴的な造形はナーガラ様式と呼ばれ、パッタダカルのガラガナータ寺院やカダシッデーシュワラ寺院、ブバネーシュワルのリンガラージ寺院やムクテーシュワラ寺院など数多くの寺院で見られるんですよね~…ただどれかといえば、ムクテーシュワラ寺院かな~…
By Robin Mohapatra - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
手前にせり出した門のようなものがまあ近いかな…ムクテーシュワラ寺院は10世紀後半に建築され、トラナと呼ばれるアーチ状の塔門に施された装飾が印象的な寺院になります。
そしてJ・ガイル戦で特徴的だった建造物といえば、ポルナレフが針串刺しの刑にした柵。ムクテーシュワラ寺院の入口を見てみると…
柵じゃん!!!!ちっちゃいけど柵あるじゃん!!!
とはいえ他の寺院にだって柵くらいありそうなので、特定まではできなさそう。というかDIOの館にドンピシャのモデルがなさそうなのと同じく、J・ガイルという心底クズ野郎が潜む場所として現実の舞台を使わないように配慮していたのかもしれません。だから寺院の造形や雰囲気だけ、実際の寺院から拝借しているとかね。
アニメ版では建物が角ばっており、原作とはちょっと形が違いました。
津田尚克(2014年)ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol.3:皇帝と吊られた男 その2, ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(Blu-ray)
こちらに似ているのがブッダ・ガヤーのマハーボディー寺院(大菩提寺)。本殿の塔の高さは約52メートルの世界遺産になります。寺院裏には菩提樹が生えており、その下にはブッダが悟りを開いた場所を示す金剛座を見ることができます。
ちなみにポルナレフが離脱したカルカッタからブバネーシュワルまでは車で約9時間、ブッダ・ガヤーまでは約11時間かかります。原作ではサクッと移動していましたが、実際は遠いのね…
【インド】J・ガイル戦で花京院が投げた金貨
J・ガイル戦で花京院が投げた金貨も見てみます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(62頁)
コインの絵柄がかなり具体的に描写されていますが、文字から推測するに1760年に即位したジョージ三世が描かれたギニー金貨のようです。使用された金の大半がアフリカのギニア海岸から調達したものだったことから、この名前で呼ばれているのだとか。
Classical Numismatic Group, Inc. http://www.cngcoins.com, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
右側に裏面が描かれていますが、こちらも原作とそっくり。エンブレムのように見えるのは、イギリスのハノーファー王家の紋章だそうです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(65頁)
アニメ版の金貨は表面は女性らしき人物の横顔、裏面はヤシの木とライオンが描かれていました。
津田尚克(2014年)ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース Vol.3:皇帝と吊られた男 その2, ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(Blu-ray)
こちらはモハール金貨と呼ばれ、表面はヴィクトリア女王のデザインになります。これらの硬貨はどうやら数十万円~数百万円単位で取引されているようです。そりゃ~~~~~みんな欲しい!って集まってくるよね~!
それにしても花京院は金貨をどこで手に入れていたんでしょうね~これらのコインはコレクターの間で取引されているようなので、少なくとも現在はインドで簡単に拾えるものでもなさそう。ポケットから取り出していましたが、どこかで見つけてポケットの中に入れておいたのかな…財布スられてたしな…
【インド】花京院が驚いていたヒンドゥー教の荒行の修行者
ベナレスに移動した御一行がまず見つけたのは、ヒンドゥー教の荒行の修行者。花京院が驚いていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(98頁)
原作では修行者にカトゥ―というフリガナがついていましたが、これ多分サドゥ―(あるいはサードゥ)のことじゃないかな…サドゥーとは苦行者とも言われるヒンドゥー教の修行生活を送る人のことで、生きながら解脱を得ることが目的とされているようです。格好も原作で登場したように、ほぼ全裸だったり、灰をまとっていたり、髪や髭が長く伸びていたりします。
ポルナレフが「客寄せでは?」と疑っていたように客寄せを目的に活動する人も確かにいるものの、ガンジス川の岸辺、山岳地帯など人が少ない地域、火葬場のような人が近づかない場所で生活している方が多く、街中ではあまり見かけないのだとか。花京院が見つけたのもガンジス川の火葬場近くでしたが、荒木先生もきっとこの辺りで見たんだろうな~!
【インド】花京院が衝撃を受けたガンジス川の火葬
ガンジス川の火葬についても見てみます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(99頁)
ガンジス川沿いにはガートと呼ばれる階段状の堤があり、火葬が行われるのはハリシュチャンドラ・ガートとマニカルニカー・ガートの2か所。マニカルニカー・ガートの方が大規模で、24時間火を燃やし続けているそうです。
火葬は男性は白、女性はオレンジの布に包み、ガンジス川の水に浸してから行われます。子供や不慮の事故で亡くなった人は石をつけて川に沈めるのだとか。修行者の荒行は興味深そうに見ていたものの、火葬にはかなりの衝撃を受けていた花京院。日本では見ることのない光景なので、そんな顔になるのもわかる気がするな…
【インド】ジョセフたちが宿泊したホテル・クラークス
お次は女帝戦時にジョセフたちが宿泊していたホテルを見てみます。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(114頁)
個人情報を筒抜けにされたおじいちゃんでしたが、ホテル・クラークスはベナレスにある老舗高級ホテルです。本当いいところばっかり泊まってるな~!とはいえ1番安い部屋なら1泊1万~1.5万円くらいで泊まれる模様。最高級の部屋だと4万以上するようです。ジョセフたちはこれだろうな。
公式HPには「イギリスの統治下時代の趣を醸し出している」的なことが書かれていますが、確かに写真を見るとインド風ではなさそう。ジムやバー、プールなどもついてるようです。
【インド】ネーナが紹介したクミコさんのホテル
次はネーナが紹介したクミコさんのホテルについてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(123頁)
こちらはガンジス川沿いにある宿「久美子の家」のこと。川からは建物に「久美子の家」と書かれているのを見ることができます。つまりポルナレフたちはガンジス川近くでデート(?)をしていたってことね。
久美子さんの3階建てのご自宅を改装して始めたこちらの宿は現在、改装工事により5年ほど休業予定とのこと。この5年間の間は実業家に宿の経営権が貸し出されるのだそうです。
ポルナレフの恋愛の話もあります
【インド】女帝戦でジョセフが描いた地図の場所
バラナシを駆け回っていたジョセフでしたが、エンプレスを追い詰める際にはハーミットパープルでこんな地図を描いていました。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(144頁)
この場所は一体どこなのか。
まず先程ポルナレフたちがデートしていたのはクミコの家付近で、ジョセフはその後ろで走り回っていました。クミコの家はホテル・クラークスから南東方向にあり、戦闘中にはジョセフも「承太郎たちのいるホテルの反対方向へ行ってしまう」と述べていたので、ホテルから南東に進んだ先のガンジス川近くで戦っていたようです。
さらに移動を続けたジョセフは、エンプレスに「どんどん承太郎たちから離れていく」と指摘されていたので、ガンジス川沿いのクミコの家から南下するように遠ざかっていったはずです。ということは地図右側の大きな通りに見えるのはガンジス川で、左の大通りは幅の広さから考えると恐らくジャンガムワディー・ロード。バツ印の地点は大体この辺り(Google Map)のイメージになるのではないでしょうか。ジョセフの地図がかなりざっくりとしているので、あくまでも目安ね。
ちなみにジョセフがお世話になった病院は目の前が大通りだったこと、病院を飛び出した後に警察が騒ぎ出したのを川沿いでデートしていたポルナレフが聞いていたことから、ラム・クリシュナ病院(Google Map)にあたりそうです。病院からクミコの家までは徒歩25分弱で着きますが、敵と戦い、警察から逃れながら走るのは大変ですよね~…60代の体にはかなり堪えるのでは…?
4部でも大活躍だったハーミットパープルの話
【インド】壁で乾かしていた牛のフン
次は壁で乾かしていた牛のフンについてです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(175頁)
トイレ男のポルナレフとウ〇コ食わせた花京院、興味津々。まあ気になるわな。
インドでは今も牛の糞を燃料として使用しており、床材、たい肥、儀礼などにも使われているようです。都市部から少し離れた農村部で見られることが多く、ガスコンロがない家庭では牛の糞を使って調理をするそう。けっこう火が長持ちして便利だとか。
花京院がマニッシュ・ボーイにあげたウ〇コが、クリスマスプレゼント疑惑の話
【インド】運命の車輪戦で飲んだチャーイと砂糖きびジュース
最後にジョセフたちが飲んだ飲み物も見ていきます。まずは先程も登場したチャーイ。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(174頁)
荒木先生曰く「甘~~~い」とのことですが、暑い国の飲み物って甘いの多いよね…
もうひとつは砂糖きびジュースです。
荒木飛呂彦(1990年)『ジョジョの奇妙な冒険』16巻 集英社(175頁)
このおじさんがやっている通り、ローラーにサトウキビを挟んでハンドルを回して汁を搾り取ります。最後にレモン汁を入れていますが、柑橘系の他にもミント、スパイスなどを入れて飲むこともあるのだとか。美味しそ~~~~!
エジプトもお菓子類は全部甘かったよ…
まとめ:インドでは名所、飲み物、トイレなどでもジョジョ3部の聖地巡礼ができる!
ジョジョの奇妙な冒険3部に登場した、聖地巡礼できるインドの名所をまとめてみました。
建物だけではなく、チャーイにサトウキビジュース、トイレなどの描写が印象的だったインド。ホル・ホース、J・ガイル戦という過酷な戦いはもちろん、現地の生活感も印象的でした。
それでもインドを離れる時には「カルカッタの雑踏やガンガーの水の流れが懐かしい」と、惜しむように旅立ったジョースター御一行。衝撃的でありながらも、きっとインドならではの面白さや熱気が感じられる国なんでしょうね~!行ってみたいよな~!
参考文献
THE ROYAL MINT「1804 George III Gold Half Guinea」https://www.royalmint.com/shop/monarch/king-george-iii/george-iii-gold-half-guinea-1804-vf/(2024年10月15日確認)
赤松明彦(2021)『ヒンドゥー教10講』岩波書店
with news「壁の内装に「牛のフン」ひんやり効果? インドで見た家畜との暮らし」
https://withnews.jp/article/f0230708000qq000000000000000W0dy10701qq000025878A(2024年10月15日確認)
地球の歩き方(2014)『インド 2014~2015年版』ダイヤモンド・ビッグ社
LUPICIA「ルピシアだより10月号 インド・コルカタ訪問記 魅惑のチャイ」https://www.lupicia.com/magazine/2019/10/special.html(2024年10月15日確認)
47NEWS「伝説の宿しばしお別れ インド「久美子の家」」https://www.47news.jp/11572925.html(2024年10月15日確認)
ジョジョの元ネタ系の話はこちらもどうぞ~!