エコーズACT3はなぜ重力の能力で口が悪いのか、考察してみた

ジョジョコラム
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ジョジョの奇妙な冒険4部に登場した広瀬康一。エコーズはACT3まで進化したスタンドを使う人物でした。

今回はなぜACT3は重力の能力で、口が悪かったのか考察してみました。


1. 不良じゃないからこそ!?エコーズACT3が重力の能力の理由

まずはACT3について、康一くんの性格や進化のタイミングから考えてみます。エコーズが進化したのはACT2が山岸由花子戦、ACT3がシアーハートアタック戦。本体が大大大ピンチのタイミングでしたが、文字が効果となって現れるACT2への進化について、康一くんはこのように分析しています。


荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』32巻 集英社(146頁)

こうなったらいいのに!という無意識の願望が現れたのではとのこと。ということは、ACT3への進化も康一くんの願望が大きく影響しているはずです。

で、ACT3への最初の命令が「ぼくらの身をまもれ」だったように、シアーハートアタック戦での康一くんの願望はガードすること。「爆弾を破壊しろ!」ではなく「無傷でいられるならなんでもいい!」と、方法に具体性がないんですよね~!そんな中、突進してくる爆弾の動きを完全にFREEZEさせるような攻撃が出てきたのは、特段不思議なことではないのではないでしょうか。

動きの止め方がパワー系ではないのも康一くんらしいところ。ACT3は一応ラッシュも叩き込んではいますが、パワーデ押シ負ケテシマイマシタ~と話していたように、破壊力はイマイチ。なんせ本体は心優しい康一くんだからな~!不良の承太郎のような超パワー型のスタンドは出ないよね。重力という頭を使うことが求められる能力だったのも、機転の利く康一くんらしさゆえなのかもしれません。最終戦まで大活躍だったしね…!

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2. エコーズACT3の重力の能力と口の悪さは由花子ちゃん由来!?

次に由花子ちゃんとACT3の関係について考えてみます。ジョジョきっての我が強さを見せた由花子ちゃんですが、康一くんが選んだものなら…とすべてを託したりと、カップル内でのパワーバランスは康一くんが上。康一くん、すごいな…!

そんな由花子ちゃんですが、初登場時は康一くんにお弁当を作ったり、スパルタすぎる英語教育を施したりと激重な愛を見せていました。しかも康一くんに反抗され、思い通りにならないとこれね。


荒木飛呂彦(1993年)『ジョジョの奇妙な冒険』32巻 集英社(177頁)

下半身から内臓ブチまけようとする由花子ちゃん。ヒィ~~~~~!!!!でも、そんな激重な彼女をうまく手懐けたという点が、重力を操る能力に繋がっているのかもしれないよね。

またACT3はエコーズ史上最もパワフルで、口も悪いスタンドでしたが、それは杜王町はもちろん、由花子ちゃんを守りたい!という気持ちが生まれたからこそではないでしょうか。弓矢にはスタンド使いの素質がないと判断された康一くんですが、吉良を倒すためには時に強い力や気持ちが必要なことだってあるはず。だからこそACT2よりもず~~~っと強力なスタンドが生まれたのかもしれません。

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エコーズACT3は康一くん、由花子ちゃんのミックス説

今度はACT3は康一くんと由花子ちゃんのミックスという説を考えてみます。康一くんのためにエステに通うなど、喜ばせたい!という気持ちでいっぱいだった由花子ちゃん。尽くしたい女の子だったわけですが、ACT3もまた「命令シテクダサイ」と康一くんにお伺いを立てて戦うタイプ。まあ似てるっちゃ似てる…

そんな由花子ちゃんは「目を潰されてもいい」と言い切れるほど、康一くんには大切で人生の一部ともいえる存在。スタンドは精神の反映なので、大事な人の性格が表れるのもあり得る話です。重さを加えることだって、由花子ちゃんの激重な性格由来かもしれないよね。あと言葉遣いが悪いところとか。このヘナ〇ン野郎があああ~!

とはいえスタンドが小柄なところは、やっぱり康一くんらしいところ。「S・H・I・T」をシットではなくエスエイチアイティーとちょっとボカしちゃうあたりも、心優しい康一くんの性格が反映されているのかもしれません。由花子ちゃんと康一くんのごちゃ混ぜスタンドというイメージだったりして…!

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3. エコーズACT3とドラゴンボールとの関係

最後にエコーズとドラゴンボールとの関係について少しだけ…ジョジョでは3部終盤あたりからドラゴンボールのオマージュのような描写がいくつか見られます。ヴァニラ・アイス戦のポルナレフのポーズや、DIO戦の空を飛ぶ描写、ザ・ワールドのかめはめ波のような構えとかね。


荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』27巻 集英社(164頁)

康一くんもまた、逆立った髪型が超サイヤ人似というのはよく指摘されていますよね~!ACT3の初登場時に見せた拳法のような動きも、どことな~~~くドラゴンボールっぽい気がします。

そんなエコーズがいくつかの形態を持つところは、魔人ブウやセルを思い出すところ。セル第1形態(ドラゴンボール公式HP)なんて、緑色、長いしっぽ、口元などのデザインがエコーズACT1っぽいのでは…!?セルの登場時、ジョジョは3部終盤から4部にかけて連載されていたので、参照していた可能性はありそうですよね~!セルも卵から生まれるしね。

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まとめ:エコーズACT3が重力の能力で口の悪いのは康一くんの性格、由花子ちゃんゆえでは

エコーズACT3について考察してみました。重力の能力なのはシアーハートアタックへの対抗というのはもちろん、康一くんの性格によるところもありそうです。

そして由花子ちゃんの存在も大きそうですよね~~~~!特にあの口の悪さなんて、心優しい康一くんらしくないスタンドだもんな~…もし由花子ちゃんと付き合っていなかったら、ACT3も違った能力だった気もするよね。それはそれで気になる…!

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