シルバー・チャリオッツ・レクイエムの能力と名前の意味について考察してみた

スタンド論

ジョジョの奇妙な冒険5部に登場するシルバー・チャリオッツ・レクイエム。ポルナレフが所持していた矢により、発現したスタンドです。

ジョジョ屈指の難解なスタンドですが、今回はレクイエムの名前や能力の意味について考察してみました。


1. シルバー・チャリオッツ・レクイエムの役割

まずはシルバー・チャリオッツ・レクイエムの役割についてです。ポルナレフの死亡により、本体から独立して行動していましたが、どのような使命を持ったスタンドだったのでしょうか。

矢を使用する適任者を探していたシルバー・チャリオッツ・レクイエム

1つ目は矢を使用するのに相応しい人物を探すことです。シルバー・チャリオッツ・レクイエムには、矢を奪おうとする人間を攻撃する能力がありました。その能力が発現した理由について、ポルナレフはこのように説明しています。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(84頁)

ポルナレフの「矢を守る」という精神性によるものだよ~とのことです。

でもポルナレフは矢を守ると同時に、自分の代わりに矢を使用できる人物を探していたはず。だからこの精神性も、スタンド能力の一部となっていても不思議ではありません。

で、シルバー・チャリオッツ・レクイエムの能力を思い出してみると、スタンド能力者が攻撃すれば跳ね返ってくるわ、一般人が矢を奪えば自ら攻撃しに行くわと、やたら強いんですよね~!しかも自分の後ろの光源を破壊しないといけないなど、攻略が激ムズなスタンドでした。

でもそれは矢を使うに相応しい人物を探すために、自分を撃破できるか試していたのかもしれません。後述しますが、矢は全ての生物の精神を操ることができる力を持つため、誰にでも使わせて良いものではありません。それは矢の効力の一部を味わったポルナレフが強く感じていたことのはずです。だからこそ矢の使用に適任かを慎重に選ぶために、試験のようなスタンドが誕生し、撃破も超難解だったのではないでしょうか。

このように考えるとシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、矢を使える者を探す役割を持ち、それはポルナレフの精神性によるものだったと考えられそうです。本体は死亡しても、その意志を引き継いだというところが、ジョジョっぽいよな~!

新しい生物を誕生させたシルバー・チャリオッツ・レクイエムの意図

2つ目は新しい生物を誕生させることです。シルバー・チャリオッツ・レクイエムは、ポルナレフたちを新たな生物に変えようとしていましたが、この能力の意図について考えてみます。

さてポルナレフは矢の作成者の意図について、このように述べていました。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(53頁)

全生物の精神を支配することだそうですが、そのためには今いる生物をコントロールしようとするより、新たな生物を作り出して、自分好みの世界にしてしまった方が、支配しやすくなるはずです。だからシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、今いる生物の精神や外見を変えて、別の生物を生み出そうとしていたのではないでしょうか。

つまりシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、矢の作成者の意志も受け継ぎ、支配のために新生物を作り出していたと考えられそうです。でもこれはポルナレフの意志ではないので、スタンドが暴走状態になったからこそ発動した能力っぽいですよね~…もしポルナレフにスタンドを操る力があれば、全然違う能力だったりして…

ジョルノのゴールド・エクスペリエンスとの関連性

ついでに同じくレクイエム化したスタンドである、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスとの関連についても考えてみます。新たな生物を生み出し、今の世の中とは全く違う世界を作ろうとしたシルバー・チャリオッツ・レクイエム。それはキリスト教の創造主=神を連想させるような力です。

そして「命を生み出す」という点では、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスとも似ています。この台詞なんて、シルバー・チャリオッツ・レクイエムのやろうとしていたこととそっくり…!


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』47巻 集英社(125頁)

もしシルバー・チャリオッツ・レクイエムに発現した能力のように、矢が「生命を作り出す」ことと強い関連があるのなら、矢の力を引き継いだのが、似た能力を持つジョルノだった…というのは出来すぎた偶然ですよね~!もしかしたら矢は、最初からジョルノが受け継ぐ運命すら持っていたのかもしれません。

このようにゴールド・エクスペリエンスとは命を生み出す点が似ており、それは最初からジョルノが矢の使用者として決められていたという気配すら感じます。だから作中でポルナレフがミスタに矢を使うように指示していましたが、ミスタにはどうやっても貫けない運命だったりして…ディアボロも失敗していたしな~…

ジョルノとキリスト教については、こちらで触れています~!

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2. シルバー・チャリオッツ・レクイエムの名前の由来

次にシルバー・チャリオッツ・レクイエムの名前の意味についてです。レクイエムはラテン語で「安息を」の意味を持ち、「カトリック教会で死者を弔うための儀式」を指す言葉ですが、名づけの親はポルナレフはこのように発言していました。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(62頁)

つまり5部では、主に鎮魂歌の意味で使用されているようです。でもポルナレフは、なぜレクイエムという名前をつけたのでしょうか。

シルバーチャリオッツに対するレクイエムの意味

まずはシルバーチャリオッツに対する鎮魂歌という意味についてです。さてポルナレフは、ジョルノの「矢を手にするためにチャリオッツを殺してもいいのか?」の問いに、このように答えています。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(55頁)

シルバーチャリオッツの犠牲はジョルノたちの勝利に不可欠と考えており、その死を覚悟していたことが伺えますね~!なんか切ないよな…

そしてシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、矢を守ること、新しい生命体へ変化させることが主な能力です。それはポルナレフの精神性は具現化していたものの、シルバーチャリオッツの能力は引き継いでおらず、全く別物のスタンドでした。

つまりシルバーチャリオッツは、レクイエム化により消滅した、と考えてよさそうです。そしてレクイエムの名は、それを弔うための名づけなのではないでしょうか。なんせ生まれつき一緒に過ごしてきたスタンドの死だもの…過酷な状況下ですが、少しくらい寂しさを抱いても不思議ではないはずです。

このように考えると、レクイエムにはシルバーチャリオッツへの追悼の意味があるのかもしれません。スタンドの死に涙ひとつ流さなかったポルナレフですが、レクイエムと名づけることがせめてもの弔いだったりして…

シルバーチャリオッツについては、こちらもどうぞ~!

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ポルナレフに対するレクイエム

次はポルナレフに対するレクイエムです。ここでは、レクイエムが持つ「安息を」の意味から考えてみます。

さてディアボロへのリベンジを誓ったポルナレフは、自分の意志を継ぐ人間を待ち続けてました。それも生存がバレないように、息を潜めて…緊張感満点の生活ですが、つまりディアボロを倒そうとする人物を探し出し、矢を渡すまで、ポルナレフの安息(=レクイエム)は訪れないのです。

で、ジョルノたちと出会うも、今度は矢の使用のためにシルバー・チャリオッツ・レクイエムを倒す必要が出てきました。ただこれが終われば、やっと安息にありつけるはず…そんな意味でも、スタンドにレクイエムの名を冠していたのかもしれません。

このようにレクイエムの名は、ポルナレフにとっての安息をもたらすスタンドという意味も想像できそうです。自身の心身を犠牲にしてまで、長年闘い続けたポルナレフ。本当、報われて良かったよな~!

ポルナレフとジョルノたちの人間関係については、こちらで考察しています~!

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ディアボロへのレクイエム

3つ目はディアボロの支配する世界への鎮魂の意味です。ポルナレフは再起不能にされても復讐を誓って、長年の隠遁生活をしていました。だからもう意地でも、ディアボロには鎮魂していただきたい!と思っているはずです。

で、ジョルノたちに使わせるつもりが、やむを得ず自分で矢を使用したために、打倒ディアボロのカギとなってしまったのがシルバー・チャリオッツ・レクイエムでした。でも矢の効力を体感していたポルナレフは、これを攻略すれば、ディアボロに勝てるとどこかで確信していたはず。だからディアボロを鎮魂させるためのスタンドという意味でも、レクイエムと名づけたのかもしれません。

つまりレクイエムの名には、打倒ディアボロへ燃えるポルナレフの強い意志も含まれている、なんて想像もできるのではないでしょうか。しかしポルナレフの生命力と精神力は本当にタフだよな…ブラボー、おおブラボー…

ポルナレフのディアボロへの復讐については、こちらにまとめています~!

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ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムとの比較

ここでちょっと寄り道…レクイエムの名を持つスタンド、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムと比較してみます。その能力について、作中ではこのように述べられていました。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(102頁)

「真実に到達できない」とのことですが、これはいつまでも結果にたどり着けないとも言い換えられます。実際に攻撃されたディアボロは、永遠に死という結果を迎えられず、死に至るの過程のみを繰り返していました。ヒィッ…

そしてこれは、ジョルノの精神性を反映した能力と言えるのではないでしょうか。5部を通してジョルノたち主人公サイドには、過程を重視していたエピソードが散見されました。ブチャラティが「正しいと思うからやった」という理由で強大なディアボロに立ち向かう場面や、アバッキオの同僚の「大切なのは真実に向かおうとする意志」とかね…つまりシルバー・チャリオッツ・レクイエムと能力は違えど、本体の精神性を反映しているという点では似ていると考えられそうです。

さらにゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは、反ディアボロの能力でもあります。ディアボロは「結果重視」という、ジョルノたちとは真逆の行動原理を持っていました。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』56巻 集英社(42頁)

過程や方法なぞどうでもよいのだーッ!なディアボロさん。

ところがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの手にかかると、大好きな結果に辿りつけなくなってしまうのです。つまりこれは、結果重視の行動をしていたディアボロへのアンチテーゼのような能力だったと言えるのではないでしょうか。鎮魂歌と名乗るスタンドに攻撃されると、いつまでも鎮魂できなくなるなんて、皮肉すぎる…

ディアボロの結果重視の話は、こちらもどうぞ~!

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またゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの外見を見てみると、レクイエム化する前と違って目が開いていることが分かります。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』63巻 集英社(126頁)

ちゃんと頭に3つ穴があるなあ。そこ、関係ないやん!

この目はいわゆる「眠れる奴隷」ではなく、ちゃ~んと目を見開いているよ~という表現にも見えそうです。多くの犠牲を払ってきたけれど、運命に立ち向かう意志=過程は大事だったんだよ~!という主人公サイドの信条が強調されているのかもしれません。

「眠れる奴隷」については、こちらで考察しています~!

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だからゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは、本体の精神性を反映しているのはもちろん、ジョルノたちの信念も表現していたスタンドだと言えそうです。しかもアンチディアボロという辺り、本体が死亡しているポルナレフよりも、ジョルノの意志がより強く表れているのではないでしょうか。

3. シルバー・チャリオッツ・レクイエムと曲との関係

最後にシルバー・チャリオッツ・レクイエムと、レクイエムの曲との関連について考えてみます。ここではスタンドの外見や、レクイエムで歌われる内容との関連について考察してみました。

シルバー・チャリオッツ・レクイエムの外見の元ネタ

まずシルバー・チャリオッツ・レクイエムの外見についてです。これについて荒木先生は「モーツァルトにレクイエムの作曲を依頼した謎の人物」をイメージしているとコメントしています。具体的な外見のモデルには言及していませんが、恐らくモーツァルトをテーマにした映画「アマデウス」に登場する謎の人物のオマージュではないかな~!このパッケージの人です。

全身真っ黒で顔も仮面のようなもので覆われており、ちょっと気味の悪い人物なんですよね…youtube版の予告にもちょこっと登場していました。映画好きの荒木先生なので、この辺が元ネタかな~という気がします。

ちなみにこの映画、笑いあり怖さありテンポ良しの超傑作なので、モーツァルトが気になる人はぜひ…!

ジョジョの元ネタ的な話は、こちらにまとめています~!

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曲とシルバー・チャリオッツ・レクイエムの関係性

今度は曲の「レクイエム」と、シルバー・チャリオッツ・レクイエムの関係について考えてみます。ポルナレフは亀の体に変化が起こり始めた時に、このような発言をしていました。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(166頁)

前奏曲に本編となんだかお洒落…鎮魂歌であることを意識した表現ですね~!

で、前奏曲と本編について、実際の「レクイエム」の曲に当てはめてみると…

まず「レクイエム」はミサで使われる曲のため、基本的な構成が決まっています。ポルナレフの言う前奏曲、本編がどこを指すのかは不明ですが、「レクイエム」は「入祭唱」から始まるため、これが前奏曲に含まれることは確実です。

その入祭唱では、このようなことが歌われています。

Requiem aeternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis.
主よ、彼らに永遠の安息を与えてください
そして絶えることのない光が彼らを照らしますようにC-Pro シープロ海外公演事務局『Requiem 死者のためのミサ曲(Missa pro defunctis)

シルバー・チャリオッツ・レクイエムに、結構ドンピシャな内容なんですよね~…「彼らに永遠の安息を与え」は、今いる生物たちを消滅させること、そして「絶えることのない光が彼らを照らしますように」は、光源で照らされることで生存していることを連想できそうです。

そして本編ですが、続唱 の「怒りの日」なんかが近いかな~という気がします。

Dies irae, dies illa,  solvet  saeclum in favilla teste David cum Sibylla. Quantus tremor  est   futurus, quando judex est venturus, cuncta stricte discusurus.
その日は怒りの日。この世は破壊され灰となるでしょう ダヴィデとシビラが証言したよう 人々の恐れはどれほどのものになるのだろうか!裁く者がやがて現れる時 審判の日に、すべてのことが厳しく裁かれる時に

C-Pro シープロ海外公演事務局『Requiem 死者のためのミサ曲(Missa pro defunctis)

「怒りの日」とは、世界の終末の日にキリストがすべての人間を復活させて、生前の行いを審判し、天国行きか地獄行きかを決めることを指します。美術ではよく「最後の審判」なんて画題で登場していますね~!

この歌詞と関連させるのであれば、「裁く者」に当たるのはシルバー・チャリオッツ・レクイエムでしょうね~…そして「この世は破壊され灰となる」は、生命が別のものに生まれ変わる時とも言えそうなところ。さらに「人々の恐れ」は、トリッシュが心身の消滅に恐怖を抱いていたシーンが想起できます。


荒木飛呂彦(1999年)『ジョジョの奇妙な冒険』62巻 集英社(170頁)

でもね、5部のストーリー的に、本当の「裁く者」はジョルノだったのでは?と思うんですよね~…というのは、荒木先生曰く「62巻の表紙のジョルノのポーズは、ミケランジェロの『最後の審判』のキリストが元ネタ」と言及しているからなのです。

「最後の審判」でのキリストをイメージしたことにも意味があるとすれば、5部の終末のような日に審判を下したのはジョルノで、裁かれたディアボロは永遠に死ねない地獄に落とされてしまった…ということなのではないでしょうか。なにこの容赦ない中学生、怖い。

このようにシルバー・チャリオッツ・レクイエムは、外見はもちろん、スタンド能力と曲のレクイエムとの関連も考えられそうです。それにしてもジョジョは、キリスト教と関連させた設定が多いよな~!

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まとめ:シルバー・チャリオッツ・レクイエムはポルナレフの内面や曲との関連が強いスタンド

シルバー・チャリオッツ・レクイエムについて考察してみました。

本体から独立して動き回っていたスタンドでしたが、ポルナレフの矢を守る精神性に加え、矢の適任者を探す目的も引き継がれていたのではないでしょうか。そしてレクイエムと名づけられたのは、シルバーチャリオッツへの弔いや打倒ディアボロの意志など、ポルナレフの気持ちが反映されていたのかもしれません。また曲との関連性も伺えるなど、難解な分、様々な考察が出来るスタンドでもありそうです。

本体の再起不能により、暴走してしまったスタンドでしたが、もしポルナレフが万全の状態であればかなり強力な能力を持っていたはず。ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムがあの強さだからな~!ディアボロ、ボッコボコにされていたりして…

参考文献
C-Pro シープロ海外公演事務局『Requiem 死者のためのミサ曲(Missa pro defunctis)https://www.c-projapan.net/%E5%AF%BE%E8%A8%B3-%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0/(2023年5月17日確認)

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