億泰のザ・ハンドとヴァニラ・アイスのクリームはどちらが強いのか比較、考察してみた

ジョジョコラム
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ジョジョの奇妙な冒険に登場した虹村億泰とヴァニラ・アイス。どちらもガオンする能力を持つスタンド使いでした。

今回は億泰とヴァニラ・アイスはどちらが強いのか、スタンドや人物像などを比較して考察してみました。


1. 億泰のザ・ハンドとヴァニラ・アイスのクリームのスタンド比較

まず両者のスタンドを比較してみます。ヴァニラ・アイスのクリームは姿を消し、障害物を飲み込みながら移動、攻撃するスタンドです。ポルナレフ曰く「姿を消している間に攻撃しても、一方的に飲み込まれるからアカン」と言うほど恐ろし~~~い能力ですが、姿を現さないと相手の位置を判別できない弱点も…

億泰のザ・ハンドは、右手で狙って削り取った対象が消えてしまう能力で、空間を削り取れば対象との距離を詰めることもできます。クリームが通過した部分は欠けてしまうのに対し、ザ・ハンドは削りとった前後の部分が合体するようです。

ガオン系スタンドでありながら、「姿を消すか現したままか」「攻撃中の視界の有無」という点で大きな違いのあるクリームと、ザ・ハンド。だからこそ戦うフィールドの影響は大きいですよね~!室内であればローラー作戦が可能なヴァニラ・アイス屋外のような広い空間であれば視界がある億泰に分がありそうです。

ただ単純比較では、姿を隠したまま移動できるクリームの方が有利かな~という気がします。億泰はヴァニラ・アイスは砂でも撒かない限り位置を掴めない上に、スピード系のスタンドでもないので攻撃しづらそうかな~…

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2. 億泰とヴァニラ・アイスの精神から考察する勝敗

次に両者の精神から両者の勝敗を考えてみます。あのね~~~~言葉がアレなんだけど、この2人って究極のバカvsバカじゃない???頭脳的なおバカとDIO様大好きバカというか…

億泰なんて吉良パパにも初見で頭の悪さを見抜かれて、柱からの脱出に利用されたくらいでしょ~!?レッド・ホット・チリ・ペッパー戦では「とどめを刺さなくていいのか?」と惑わされた挙句、承太郎の忠告を無視してやらかしちゃうし…

でもね、億泰は「俺はバカだから無理」と諦めるタイプではありません。「バカだから心の中に思っただけのことをする」と、彼なりのやり方で最適解を求めていました。変装した音石明を探り当てる際にも「頭悪いから2人ともブン殴るつもりだった!」と思考力ゼロでもできる作戦を生み出したりとかね。

一方でDIO様推しのヴァニラ・アイスは、自分の首を刎ねるなど、DIOのために命を賭けるほど高い忠誠心がある反面、冷静さを失いやすいタイプでもあります。ポルナレフたちには「DIO様を倒すという思い上がりを正さねば」と語り、DIOに化けたイギーはスタンドで瞬間的に殺害するのではなく、あえて蹴りで痛めつけていました。DIOにしてみればポルナレフたちを全滅させてくれれば最高!のはずなのに、DIOへの侮辱に対する制裁を加えることに必死だったんですよね~…

この両者を比べると一生懸命なおバカの億泰よりも、DIOに仕える執念と狂気を持つヴァニラ・アイスの精神の方が強烈に見えるのではないでしょうか。スタンドも強いし超強敵やんけ!億泰大ピンチ!と言いたくなりますが、そんなヴァニラ・アイスもポルナレフたち御一行には敗北しているんですよね~…

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3. ヴァニラ・アイスの敗北理由から見える億泰の勝機

ということで、ヴァニラ・アイスの敗北理由を考えつつ、億泰との勝敗の行方を再考してみます。吸血鬼化したことに気づいていなかったらしく、太陽の光を浴びて消滅したヴァニラ・アイス。DIOの血で生き返った時に「何が起きた?」「吸血鬼化とは?」なんてことを聞いておけばよかったのですが、生き返った瞬間これだからな~…

荒木飛呂彦(1992年)『ジョジョの奇妙な冒険』26巻 集英社(25頁)

ウキウキ(?)で行っちゃった。壁をぶち抜くとかやる気満々すぎる…

でもね、気合十分なヴァニラ・アイスも思い通りに戦えたわけではなかったようで…アヴドゥルとポルナレフを一気に倒すつもりが、アヴドゥルだけ身代わりになってびっくり!出口で構えていたのに「出ていくわけにはいかないぜ!DIOに近づくぜ~!」とスカしてがっかり!チャリオッツの射程が伸びててまたまたびっくり!ポルナレフを倒したつもりがイギーが犠牲に!なんでやねん!

…とことごとく計画倒れ。3人の行動が全然読めなかったんですよね~…それはポルナレフたちの絆や受け継がれる意志、恐ろしいスタンドにも立ち向かう勇気を理解できていなかったからのはず。DIOとは狂信的な上下関係にしかなかったもんな~…

だからヴァニラ・アイスの敗北理由は物理的には日光ですが、ポルナレフらの黄金の精神や団結力を前に消滅したのではないでしょうか。…とすればジョセフに「この町の若者には黄金の精神がある」と評された億泰にだって勝機はあるはず。1人では難しくとも、もし仗助や康一くんなど仲間と戦うという条件であれば、勝てるのかもしれません。

というかヴァニラ・アイスは誰であってもタイマン勝負は厳しいよね…突き抜けた狂気とスタンド能力があまりに強すぎるというか…

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ポルナレフと億泰の比較とヴァニラ・アイスに勝利する可能性

最後にポルナレフと比較しながら、ヴァニラ・アイスに勝利する可能性を考えてみます。ポルナレフって…その…失礼なんですが…フフ……脳筋じゃないですか(なんかごめん)。明るくて直情的で難しいことは考えない的なね。3部のメンバーでは最も億泰に近いタイプではないでしょうか。

しかもこの2人、成長過程もかなり似ていましたよね~!形兆のことになるとつい感情的になったり、兄貴がいれば…と精神的に頼りがちだった億泰。でも物語の最終盤では生死を彷徨う中で形兆について行くのではなく、自らの意志で杜王町に戻ることを選び、精神的に自立した様子が描かれていました、

ポルナレフもまたシェリーにとらわれ続けていましたね~…敵討ちの際は「死んでもいいと思っていた」と打ち明け、審判戦ではシェリーの土人形に大苦戦した挙句「さあて死ぬとするかな」とあっさり死を受け入れたり…アヴドゥルにも「成長しとらん」と評されるほどでしたが、それでもアニメ版では自ら土人形を破壊し、シェリーの死を受け入れたことが伺える演出が追加され、最後まで友と旅路を共にしました

身内を失った悲しみを背負いながらも、最終的には仲間と今を生きる道を選んだこの2人。J・ガイルを前に「俺は最初からひとりで戦っていた」と語ったポルナレフが「みんなといたから楽しかった」と旅を振り返ったように、DIOへの狂信的な忠誠心を持つヴァニラ・アイスに対抗できるのは、仲間と過ごす生への執念なのかもしれません。やっぱり億泰の勝利には仗助たちの力が必要なんだろうな~!

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まとめ:億泰に仲間がいればヴァニラ・アイスに勝利する可能性も!?

億泰とヴァニラ・アイスについて考察してみました。

DIO直前の敵だっただけあり、ヴァニラ・アイスはやっぱり強いですよね~!スタンド能力はもちろん、DIOに対する狂気的な姿勢も恐ろしいというか…ただ億泰はタイマンではかなり難しくとも、仲間がいること、広いフィールドで戦うことが勝利に繋がるのではないでしょうか。

しかしヴァニラ・アイスの狂気を見たら億泰はどんな反応をするんでしょうね~!怖いと思うのか、頼れる者のもとで動くその気持ちがひしひしとわかるのか…戦いの行方も気になりますが、会話も見てみたいところですよね…!

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荒木 飛呂彦 (原著), マーティ・フリードマン (監修), 北浦 尚彦 (著)




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