ジョジョの奇妙な冒険3部の舞台となったエジプト。数々の建造物や古の独自の文化を見ることができる国です。
今回は3部が好きなあまり、聖地巡礼としてツアーに参加しながらエジプトに行ってみました。
現地に行って3部の設定を考察した話もあります
香港で聖地巡礼した話はこちら
- 【1日目】ホル・ホースも乗ったエジプト航空に搭乗
- 【2日目】カイロ国際空港からルクソール国際空港へ
- 【2日目】カルナック神殿
- 【2日目】ルクソール神殿
- 【2日目】ルクソール博物館
- 【2日目】クルーズ船に乗船
- 【3日目】王家の谷
- 【3日目】ハトシェプスト女王葬祭殿
- 【3日目】メムノンの巨像
- 【3日目】クルーズ船スタッフのタオル芸
- 【4日目】ホルス神殿
- 【4日目】コム・オンボ神殿事件勃発
- 【5日目】アブシンベル大神殿・小神殿
- 【5日目】アスワン・ハイダム
- 【5日目】未完成のオベリスク
- 【5日目】アスワン国際空港からカイロ国際空港へ
- 【6日目】屈折ピラミッド、赤のピラミッド
- 【6日目】メンフィス博物館
- 【6日目】ジョセル王の階段ピラミッド
- 【6日目】カフラー王のピラミッド、メンカウラ―王のピラミッド
- 【6日目】クフ王のピラミッドと、ホル・ホースが訪れたメナハウス
- 【6日目】スフィンクス
- 【6日目】ピラミッド音と光のショー
- 【7日目】大エジプト博物館
- 【7日目】ムハンマド・アリ・モスク
- 【7日目】エジプト考古学博物館
- 【7日目】ハン・ハリーリ市場
- 【7日目~8日目】遥かなる旅路 さらばカイロ国際空港よ
- まとめ:エジプトは最高だし、アヴドゥルの言葉に救われた旅だった
【1日目】ホル・ホースも乗ったエジプト航空に搭乗
まずは成田空港からエジプト航空でカイロを目指します。イスラム教圏の航空会社ということでアルコールの提供はなし、機内食はビーフ、チキン、フィッシュの3種類でした。ジュースの種類も豊富で、グァバジュースが美味しかったです。機内プログラムの映画は日本語で見られるのは2本ほど。wi-fiもありますが、1度も通じず…諦めて寝ようね…
着陸直前にはなんとDIO戦の橋の真上の辺りで旋回します。時刻は夜中の4時頃で、あのバトルの夜の暗さを感じられる風景です。深夜のせいかロードローラーがいないどころか、車1台すら通らず。ちなみに座席は左側の窓側が見やすかったです。必ず見られる保証はありませんが、一応参考までに…
【2日目】カイロ国際空港からルクソール国際空港へ
日付をまたいでカイロ国際空港に到着。どこからか漂うタバコ臭に出迎えられます。エジプト人、けっこうタバコ吸うからね~…トイレに入れば床に段ボールを敷いて寝転んでいた人がいきなり起き上がり、「トイレ入るならチップくれ」と要求してきます。が、空港ではチップの要求は禁止。っていうかこの人、絶対職員じゃないだろ。どうやってここまで入ってきたんだ…
エジプトではトイレの利用時にチップが必要なことも多々あり、個室内には紙が設置されておらず、チップと引き換えに紙をもらうことも。水圧も弱いので、紙は個室内のごみ箱に捨てることが多かったです。
強烈な先制パンチを食らいつつ、ホル・ホースも利用したエジプト航空の国内線へ。かっぴょいいね~~~~~!!!
この鳥はペット・ショップでお馴染みのホルス神がモチーフだそう。国際線も同じデザインです。
いよいよ7時半過ぎにルクソール国際空港へ飛び立ちます。出発、15分遅れたけど。エジプト航空、全然時間通りに発着しないんよ…
エジプトのトイレにポルナレフは馴染めるのか問題については、こちらで…
【2日目】カルナック神殿
ルクソール国際空港からバスに揺られ、最初に向かったのはカルナック神殿。東京ドーム7個分の超巨大神殿ですが、縦にも大きいんですよね~…これが塔門。でかい。
羊顔のスフィンクスは珍しいらしいです。可愛い。エジプト編でのエンディングでも登場していましたね~!
こちらは柱が立ち並ぶ大列柱室。巨大だし空は雲ひとつないし、何を撮っても映えるな~!柱はパピルスを模したもので、上部が花が咲くように丸く広がったものは開花式パピルス柱と呼ばれています。
オベリスクもあるよ!オベリスクとは神殿などに建てられた記念碑で、こちらもエジプト編のエンディングで描かれていました。写真はハトシェプスト女王のものになります。アスワンから運んだ1本岩で造られたのだとか。大部分が壁で覆われていたために上部と下部で色が違います。
そして至聖所(神々を祀った神殿の最奥の部屋)の天井には星々も!古代からこの星の形ってあったんですね~!おぉジョースター…
反時計回りに3周すると願いが叶うというスカラベの像もあります。みんなクルクルしてた。
他にも身を清めるための聖池や神殿など見るものだらけ。本当に時間があっという間に過ぎるし、汗かきすぎて何度も日焼け止め塗りなおしてた。これがエジプトの熱気とスケールのでかさか…
【2日目】ルクソール神殿
カルナック神殿から少し移動してルクソール神殿へ。オペトの大祭(王と神の結合、神との婚礼に関する祭事)で、カルナック神殿から神像を神輿で運ぶために造られた神殿です。かつてはカルナック神殿と参道で結ばれており、その参道は数年前に復元が完了したのだとか。
ルクソール神殿は時代を超えて複数人の王による建築、改築が行われました。この塔門を建造したのは建築王と呼ばれ、子供は100人超えの古代エジプトのビッグダディことラムセス2世。この人が造るものは大体超でかい。
門前にあるもう1本のオベリスクは、ポルナレフの故郷フランスのコンコルド広場にあります。
広々とした中庭は柱だらけ。柱の上部が花が閉じたようにすぼんでいるのは、閉花式パピルス柱と呼ばれます。こんなにたくさん造ってたの、本当にすごいよな~…
穀物や、ブリッジでダンスをしているようなレリーフも。漫画のような表現もあって、ひとつひとつ見るとけっこう面白い。
中には640年に改装されたモスクもあり、綺麗に色が残っていました。
見学後の時刻は12時過ぎ。ナイル川を下るクルーズ船に乗船予定だったのですが、なんと船が到着していないとのこと。うそだろ承太郎…
【2日目】ルクソール博物館
クルーズ船の都合により、昼食後に回る予定だったルクソール博物館の見学へ。ルクソール博物館は1975年に建設されたそうですが、今時の博物館と比べても遜色ないほど綺麗だな~という印象でした。
中にはツタンカーメンの顔のスフィンクスや…
死者があの世での仕事を代行するために埋葬された人型の像シャブティ(右の青い像)や、ミイラ製作の際に体から取り出した肺、肝臓、胃、腸ををそれぞれ入れるカノプス壺(左の動物頭の壺)も。デザインが可愛い。
こちらはツタンカーメンの父ちゃんのアクエンアテン。都市の移転や宗教改革を行った人物で、新たな美術様式が花開いた時代の王でもあります。確かにこの像って歴代の王の顔と雰囲気が違うよね~…と思いながら見ていると、横から「久本雅美に似てない?」と友達。どれどれ…
マチャミだなあ。これ以降、マチャミにしか見えなくなる。
他にもミイラやレリーフなど見るものだらけのルクソール博物館。日本ではなかなか見られないユニークな美術品がいっぱいでした。また行きたいな~!
【2日目】クルーズ船に乗船
美術館を出るとパピルスを持った物売りに「ワンダラー(1ドルで売るよの意味)」と絡まれる。これがポルナレフが破り捨てていた偽パピルスか…!10枚1ドルと破格の安さでした。
さて船にチェックインして遅めの昼飯タイムに。ご飯はバイキングスタイルで肉、豆、夏野菜が多く、宗教上の関係で豚肉はなし。デザートは激甘だけど、味はどれも美味しかったです。
野菜も肉も魚もなんでも油使ってたね~!パンは甘いものを中心に10種類以上用意されていました。そんな食生活のせいなのか、エジプト人って体の厚みがすごいんよ。アヴドゥルが90キロの巨体なの、絶対食事のせいだよ…
船の雰囲気はこんな感じ。小さめのクルーズ船でお土産屋さん、プールやバーが併設されています。
後ろには船から眺めるルクソール神殿。こういう風景、いいよね…!
【3日目】王家の谷
次の日は王家の谷へ。向かう途中で線路を見たんだけど、場所と路線の数的にこれがマライア戦でアヴドゥルが焼き切った線路っぽいです。お納めください。
雰囲気、かなり似ているのでは…!?
で、王家の谷はツタンカーメンなど、歴代の王の墓が集結している場所です。ジョジョでも出てきましたね~!
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』21巻 集英社(148頁)
これがツタンカーメンの墓の内部。ツタンカーメンの顔のスフィンクスが綺麗に残っていました。
早世したために摂政だったアイの墓を使用したとも言われており、他の王に比べてとても小さいお墓。ツタンカーメンのミイラもありました。ミイラの横には係員らしき人がおり、カメラを渡すと写真を撮ってくれるのですがお金を要求してきます。別に払わなくていいんだけど、どこの墓にもこういう人がいる。
そして140ドルかけて別料金で入ったのが、セティ1世の王墓。長さ120m以上と王家の墓でも最大級のお墓で、下書き途中の壁画や…
現世から来世へ向かう「門の書」の一場面などを見ることもできます。ホルス神やオシリス神など、ジョジョでもお馴染みの神様が描かれていました。
アンクも見えますね~!モハメド・アヴドゥル!YES!I AM!!!そして埋葬室の天井には天体図が。これが結構感動する…!
すごい良かったんだけどね~…あのね~…写真、ほとんどブレてたんよ。これでマシな方…140ドルかけたのに…
続いてラムセス4世の王墓へ。こちらも当時の色がまだ残っていました。器械体操みたいな独特なレリーフが面白かった。
最後にメルエンプタハの王墓を見学。アヌビス神やトト神の姿もありますね~!
右のムカデ人間みたいなやつ、なんだったんだろ…
1日では回り切れないほどのたくさんのお墓に芸術が詰まった王家の墓。荒木先生はどこのお墓を見学したんでしょうね~…気になる…
ちなみにアレッシー戦の舞台もこの辺りになります
【3日目】ハトシェプスト女王葬祭殿
お次は王家の谷の裏手にあるハトシェプスト女王葬祭殿へ。葬祭殿とは王の礼拝用の建造物のことですが、これがま~~~~大きんだわ。
THIS IS エジプト。何もかもがでかい。
ハトシェプストはエジプト初の女性の王で、プント(今のソマリアのあたり)との交易の様子や王位継承の正当性を示すための壁画が描かれています。これは古代エジプトの神であるハトホル女神の化身の牡牛から乳を飲む女王の姿で、女王が神の子であるとのアピールの絵なのだそう。
両端にはアヌビス神などの神様の礼拝所なども。こちらはハトホル女神礼拝所にあるハトホル女神の顔を持つ柱。
ハトホル女神は愛や豊穣の象徴なのだとか。とにかく大きいし見るものもたくさんあって忙しいし、移動にも時間がかかるし、何より暑い…エジプトに上陸して2日にして既に体力がきつい。なんなんだこの国は…!
【3日目】メムノンの巨像
帰り際にはジョジョにも登場したメムノンの巨像にも立ち寄りました。これね。
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』21巻 集英社(147頁)
今の姿はこんな感じ。原作より顔の辺りが特に削れていますが、迫力がすごい。
エジプトでは石灰岩でできた建造物には鳩が住み着いており、栄養にして食べてしまうのだとか。削れてしまうため、毎年修復が欠かせないのだそうです。
ちなみにエジプトでは鳩を食べる習慣があるせいか、日本みたいに鳩が人に寄ってくることはありませんでした。人間に捕まると食べられると学習しているそうな。
【3日目】クルーズ船スタッフのタオル芸
さてクルーズ船に戻って昼食を食べ、シャワーでも浴びるか~と思いながら部屋の扉を開けると…
ワニ!?!?!?
ベッドメイクのスタッフさんによるお茶目なタオル芸。目のところなんて、ごみ箱に捨ててたペットボトルの蓋だし。なんのSDGだよ…ちなみに次の日はこれ。
誰なんだお前は。笑いすぎて膝から崩れ落ちたわ!さらに次の日。
いよいよベッドにすらいない。
すごいよね~~~これ!毎日楽しみだったな~~~!他にはコブラがいた部屋もあったとか。見たかった…!
散々笑ったところで窓を覗けば、夕日が沈むナイル川が。奥に見えるのはジョジョでもアヌビス神の回で描かれた小船のファルーカです。雲ひとつないエジプトっぽい光景でした。
実は5部でもアヌビス神戦の舞台、コム・オンボ神殿が描かれた話
【4日目】ホルス神殿
4日目は午前中にホルス神殿に行くはずだったのですが…あのね~~~大幅に遅れたのよ。3日目の昼過ぎにはエドフの水門を通過している予定だったのに、朝の3時頃に水門を通過したんですよね~…
なんでもナイル川の水量が少なく、水門通過に時間がかかるために船の渋滞が起きていたそうで。しょうがないような、水量の変動は毎年のことなのでは?という気もするような…
半日以上遅れてお昼過ぎにエドフに到着すると、馬車に揺られてホルス神殿へ。ホルスといえばペット・ショップだ!!!!塔門にもホルス神の姿が見えますが…
中もホルス神がいっぱい。とっても可愛い。
至聖所の手前には、キリスト教徒たちが台所として使った際に黒くすすけた天井が残っていました。エジプトでは時々キリスト教の影響が見られますが、キリスト教が国教化された歴史や、イエス・キリストが避難した地であるのが理由といわれているのだとか。
そして世界最古のwi-fi(?)も。電波強いな。
wi-fiだワハハって喜んでいたけど、結局これなんだったんだ…
帰りも馬車でゆらゆら。クラクションが鳴り響く信号のない道路、砂埃の上がる道路の上でパンが売られていたり…エジプトの活気を間近で見られたのが良かったです。エドフはアヌビス神戦でポルナレフが髪を切っていた街になります。
御者のお兄ちゃんも「これはホスピタル」「これはモスク」と街並みについて色々説明してくれました。チップくれってめちゃくちゃ言ってきたけど。あとでガイドさんが払うから!って説明しても、くれよ~!って言われる。
ところでエジプトでツアーに参加すると、大抵スーツを着て銃を携帯したボディーガードがつきます。普段の警護はもちろん、物売りがしつこく声をかけてくると一喝していました。ここでも小さなお嬢ちゃんたちがお金くださいって話しかけてきましたが、スタープラチナのオラァッ!ばりのいかつい声で散らしていました。でもまたやってくるんだけどね…
ちなみに神殿の入り口などにもマシンガンを持った警察が警備をしています。でもみんな手を振ると笑顔で振り返してくれました。優しい…
【4日目】コム・オンボ神殿事件勃発
クルーズ船最後の夜ご飯はエジプトの伝統的なメニューがいっぱい。右上が有名なコシャリ。ご飯とパスタ、トマトソース、豆、フライドオニオンなどを混ぜて食べます。右下のはマハシーと呼ばれる詰め物で、野菜に味付けされたお米が入っていました。エジプトの野菜はトマト、ナス、ズッキーニあたりが多かったです。みんな美味しい…
で、食べ終わっても全然コム・オンボ神殿に着かず。っていうかもうコム・オンボ神殿閉まってる時間じゃん、どうすんの?と思って聞いてみたところ、船のスタッフが神殿側に開けてもらえるように交渉中とのこと。まあ結局無理だったんだけど。
っていうかそんなことある~~~~!?ポルナレフ推しの俺、YOUは何しにエジプトへ?状態。そもそも水門通過の時間がおかしかったもんな~…とりあえず通り過ぎる時に写真撮ったから見て。
遠い…もっと近くで見たかった…
もはやピラミッドもアブシンベル神殿もどうでもいいよ!!クソックソックソックソッ!!!!と打ちひしがれつつ、承太郎たちが見たエジプトの星空でも見るか…とビール片手にデッキに向かう。
エジプトの星空って3部OPに出てきたこういう光景(Youtube)をなんとなく想像するじゃん?でもね、全然こんなんじゃないの。都心から少し離れたところで見える星空くらいの、まあまあ綺麗に見えるなくらいのイメージ。満天の星空はもっと砂漠に行かないとなんでしょうね…でもくじけちゃダメだよ、人生とはそういうものだから…
ますます傷心を抱えながら寝ようとすると「明日の集合は朝の3:30です」とえげつない連絡が。花京院!イギー!アヴドゥル!終わったよ…(まだ4日目)
【5日目】アブシンベル大神殿・小神殿
早朝からバスでアブシンベル神殿へ。朝ご飯はお弁当ですよ~と聞いていたので、楽しみに開けると…なんとパン8個。そんなに食べられんわい!!!エジプト人の胃腸パワフルすぎんか…?と驚愕しながらも食べないと持たないので、半ば無理矢理お腹に詰め込む。
途中で小石がタイヤに挟まるアクシデントがありつつも、4時間近くバスに揺られて何とか到着。小石は段ボールを使って、パワープレイで取り除いたらしい。なんかよくわからんけどすごい。
これがアブシンベル神殿。奥が大神殿、手前が小神殿です。
アブシンベル大神殿はジョジョでも登場していましたね~!
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』20巻 集英社(144-145頁)
本物はこちら。もうそろそろエジプトのスケール感にも慣れたでしょ…って思ってたけど、やっぱりでかかった。かつてヌビア人に力を見せつけるために建てられただけのことはある。建造したのは、あの建設王ことラムセス2世です。
原作ではオインゴ・ボインゴ兄弟戦で登場したこの神殿ですが、クヌム神とトト神のレリーフもちゃんとあります。お兄ぢゃん!ぼくすごく感激ッ!
カデシュ(現在のシリア)の戦いにおけるラムセス2世の活躍を描いたレリーフも。この馬の脚や弓が何重にも描かれているのは、スピード感の表現なのだそうです。漫画っぽくて楽しい。
奥の至聖所にはラムセス2世やラー・ホルアクティなど4体の像が並び、年に2回だけ日の出の光が右3体の像に差し込む設計なのだそう。
お隣にはラムセス2世が結婚25周年記念に、妃のネフェルタリに捧げた小神殿も。どこかの大統領が言っていた「この場所に『神殿』を建てよう」じゃんね~~~!!!でも捧げたとはいえ、正面の像のうち4体はラムセス2世の像です。この人、自己顕示欲が強いな…
大神殿に比べると小さく見える像ですが、下に立つとこんな感じ。やっぱり大きいな~!
大神殿ほど大きくはないですが、それでも見ごたえがあります。エジプトの建築物に刻まれたレリーフは自然環境や劣化のせいで色が退色しているものも多いですが、色も薄っすら残っていました。
【5日目】アスワン・ハイダム
続いてアスワン・ハイダムへ。花京院が入院していたなァ…と思いをはせながらアスワンの街並みを眺めます。この辺では大都市のせいか大きな建物が立ち並んでいました。とはいえ街中はアラビア語だらけな上に、ヌビア人の方が多くヌビア語もよく使われる地域なのだそう。こんな異国の病院で独り入院なんて、大変だよな~…
病院は軍用のもの(撮影禁止でした)はあったけれど、一般用は見つけられず…後で地図で確認したんだけど、アニメ版で花京院たちが運ばれたのは、この病院(Googleマップ)がモデルかなと思いました。アスワン市内でも承太郎たちが上陸した紅海寄りで、アニメでの外観より大きいけれど綺麗だし…
で、目的地のアスワン・ハイダムがこちら。
えぇ~~~~っと…ダムです。
いやダムの完成でナイル川の氾濫は静まったし、電力生産量も増したし、エジプトには大事な建造物なんだよ!でも古代の人間の英知の結晶みたいな建造物を見すぎてしまったんですよね~…ダムよ、すまん。
ところでこのダム建設のために水没の危機に陥ったのが、先程のアブシンベル神殿。ユネスコの協力により、神殿をブロック状に切り分けて現在の位置まで移動して救出されました。この事例がきっかけで、大事な遺産は守ろうね~ということで世界遺産が制定されたそうです。よかったねラムセス2世。
【5日目】未完成のオベリスク
お昼を食べて午後は未完成のオベリスクの見学からスタート。その名の通り、作りかけのオベリスクが見られるのですが、そんなことどうでもよくなるくらい暑い。それもそのはず気温はなんと50度と、サン戦で承太郎たちが体験した暑さに…ノォホホノォホ~…
入口からオベリスクが横たわっている場所まで少し歩くんだけど、ガイドさんも全然行きたくなさそうだったもんな~!「みんな行きたい?」「本当に行きたい???」って二度聞きしてた。現地人も疲れる、エジプトの夏。
こちらが完成していたらエジプト史上最大だったといわれるオベリスク。ど真ん中にある横長のやつね。本当はもっと近くに行けるんだけど、ガイドさんが「こんなもんで…」って笑いながら止まってた。わかる、これ以上は歩きたくないよ…
この石切り場からルクソール方面まで石を運んでいたのだとか。古代の人の技術とこだわりはすごい。
【5日目】アスワン国際空港からカイロ国際空港へ
アスワン観光も終わり、いよいよカイロへ向かいます。こちらはアスワンの夜景。エメラルドスプラッシュ撃った?と思ったほど緑が美しい景色だった。
全然伝わらんな。
でも本当に綺麗だから、アスワン行ったらみんな見て…そしてこちらは花京院が使ったかもしれないアスワン国際空港。こじんまりとしています。
検査が厳しいからペットボトルに入った水は飲み切ってねって言われていたのに、持って入っている人いっぱいいた。んも~~~大雑把なんだから~!
搭乗口付近で待っていると、空港の係員さんより「お客様にヨセフ様(スペルはJoseph)はいらっしゃいますか~?」の呼び出しが。飛行機とジョセフはアカン。ヨセフさんには何の罪もないんだけどね…ごめん。
血の気が引く中で搭乗を待ち続け、1時間遅れて出発。さらにカイロ国際空港では荷物が出てくるまで1時間近く待たされる。もう皆さん薄っすらお気づきかと思いますが、エジプトはこういうところです。ね、いい国でしょう?(ヤケクソ)
本当にのんびりした国でね~~~~!アヴドゥルみたいなタイプは稀なんじゃないかな…でもそんなところも魅力でした。
空港から出ると真夜中にも関わらず、タクシーの客引きがいっぱい!さらに道路に出れば大渋滞も。おぉ…都会だ…!
DIOはこんな夜の街を移動していたんだろうな~…と思いながら、ホテルに着いたのは朝3時過ぎ。一刻でも早く寝るぞ!と部屋に入ろうとするとなぜか開かない。何とか部屋に入ると、今度は内側から鍵がかからない。イヤ~な予感がしながら金具を見てみると、見事にナナメに曲がってぶっ壊れていた。
ホテルに連絡した方がいいんだろうけど、あまりの眠気に勝てずそのまま放置。なんせ「明日のモーニングコールは6時で~す!」って言われたからな…もうライフはゼロよ…おぉん…
【6日目】屈折ピラミッド、赤のピラミッド
そしてピラミッド6連発が始まります。最初はダハシュールの赤のピラミッドから。なんとお客さんが誰もおらず、独占状態。この日は金曜日でエジプトでは休日のため、すいていたらしいです。
この後見るギザの三大ピラミッドより古い時代に建てられたこともあり、まだ角度が緩やか。
こちらが屈折ピラミッド。上部が下部より緩やかな角度なのは、下部の角度のままでは重量を支えきれず建造を続けることが難しくなったためと考えられています。
ちなみに上部の緩やかな角度は、この後に建設された赤のピラミッドと同じ角度だそうです。試行錯誤しながら建築が進んでいったんだな~…としみじみ感じます。
そういえばルーヴル美術館にもピラミッドがありますね~!今も続くピラミッドの歴史よ…
【6日目】メンフィス博物館
メンフィス博物館にも立ち寄りました。博物館と名がついていると室内をイメージしますが、建物内の展示は1部屋だけであとは室外展示でした。天気がいいエジプトらしい展示方法だな~!
これがその室内にある、ラムセス2世の像。またこの人はでかいものを…右手のハンコが可愛い。
外にはスフィンクスもいました。顔が綺麗に残っています。
博物館帰りのバスの中からはエジプトらしい光景も見られました。これは手前のヤシはエジプト名産のデーツの木。実の付き方が面白いですね~!デーツは干し柿みたいな味がして美味しい。
奥はトウモロコシの畑だったかな。あとはマライア戦とはちょっと違う雰囲気の線路とかね。映画のスタンドバイミーに出てきそう。
他にも頭にカゴを乗せて両腕に子供を抱えて歩くお母さんや、笑顔で手を振ってくれる学生さん、ロバに乗る子供に川を流れる野良犬の亡骸も…色々なエジプトの生活感を垣間見れる風景でした。アヴドゥルもこんな環境で生活していたんだな…
【6日目】ジョセル王の階段ピラミッド
3基目のピラミッドは階段ピラミッド。その名の通り階段状に積みあがったピラミッドです。マスタバと呼ばれる長方形の墓の上にさらに小さなマスタバをのせて、もうひとつ小さなのをのせて…と重ねているうちに階段状になり、さらにもっと拡張して…とやっているうちに大きな階段ピラミッドになったそうな。ややこし…
ジョジョ1部で石仮面の儀式をやっていたメキシコの階段ピラミッドを思い出す形です。中はひんやり涼しくて最奥から4mほど下を覗くと棺が見えます。かなり高くて足がすくむ…
通路の天井は低く170㎝くらいでした。3部の皆さんは全員かがまないと無理そう。
しかしこの日も45度の暑さで体力が限界に。砂漠地帯にポツンとピラミッドが建っているので、日影が少ないんですよね~…正直アスワンよりきつい。
昼食はバスでギザに移動して3大ピラミッドが見えるレストランへ。メインプレートのご飯がピラミッド形と凝っています。
他にはパンや、サラダなどの前菜が3種類くらい出ました。ダービー戦もこういうところで行われたんだろうな…と思いつつも疲れ果ててオービーくんどころではない。ココナッツミルクに米を入れて煮たデザート(多分ロズ・ビ・ラバンだと思う)が、1番元気が出た気がします。糖分が染み渡る…!
バービー戦で承太郎が花京院とホリィの魂をかけた話の考察はこちらで…
【6日目】カフラー王のピラミッド、メンカウラ―王のピラミッド
昼食後はカフラー王のピラミッドとメンカウラ―王のピラミッドへ。左端にちょっと描かれているのと、スフィンクスの左のやつね。
荒木飛呂彦(1991年)『ジョジョの奇妙な冒険』23巻 集英社(17頁)
レストランとは反対側の方向から、ギザの三大ピラミッドが全基見えます。真ん中にあるカフラー王のピラミッドは最上部に白い石灰岩が残っており、今も光を反射していました。
他の化粧岩は壊れたり持ち去られてしまったそうですが、当時はもっと輝いていたんだろうな~…午前中に見た3基より急角度のせいか、迫力があります。
【6日目】クフ王のピラミッドと、ホル・ホースが訪れたメナハウス
最後はギザのピラミッドで最大のクフ王のピラミッドへ。少し離れて見てもこの迫力…!これはすごいよ~~~~!!!
中は蒸し暑くて狭いんですよね~…かがんで入らないといけないところが何か所かあり、かなりの重労働。高身長揃いのジョースター御一行は間違いなく腰痛になります。大回廊は角度が急で通路は狭くとも、天井が高くて気持ちよかったな~!
奥に進むほど蒸し暑く、汗がボタボタと流れてきます。まるでサウナだ…最奥の王の間にはポツンと石棺が置かれていました。クフ王はミイラが未だ発見されていないのですが、ここに入っていたかどうかも不明だそう。
そしてピラミッドから出ると真正面にはホル・ホースが訪れたギザのメナハウスが!ど真ん中の大きい建物ね。
現在はマリオット・メナ・ハウスと名前を変えて営業中です。ホルホルくん、いいホテルに泊まってんね~~~~!
入り口付近からピラミッドを振り返るとこんな感じ。すげぇぇ~…古代エジプトの人はとんでもないものを建ててたんだな…
入って良かったな~いいものを見たな~と感動しつつ、ホテルに帰ってシャワーでも…と考えていると「最後はスフィンクスに行きましょ~う!」とのアナウンスが。そうだ、まだあるんだった…
【6日目】スフィンクス
ということでスフィンクスへ。カフラー王のピラミッドと同時期に建造されたといわれるも、建造目的は未だ明確にされていないスフィンクス。両脚前にはトトメス4世の「夢の碑文」があります。「夢の碑文」とはトトメス4世が王位に就く以前、夢で「砂に埋もれた自分を彫り出せば、王位を約束する」とスフィンクスのお告げを聞き、掘り起こした後に王となったためその伝説を記録して建てたものです。
色々な地層が重なっていることがよくわかりますが、異なる硬度を持つ3層の石灰岩からなっているのだとか。
当時はヒゲや鼻もついていたそうですが、今は削られたり取られたりしてこんな顔に。ちなみにヒゲはイギリスの大英博物館にあります。
近くにはジョセフが乗るのが得意(?)なラクダも。あまり近くで撮りすぎると「1ドル寄こせ」と言われるらしい。
ラクダについてガイドさんに聞いたところ「すごく揺れる」「酔うから大変」「乗らない方がいい」だそうです。ジョースター御一行の砂漠横断、かなり大変だったんだろうな…
【6日目】ピラミッド音と光のショー
夜になって再び三大ピラミッドへ。音と光のショーを見に行きました。だいぶ涼しくはなったけど、それでも暑い。会場近くにはお店の前でご飯を待つ猫ちゃんを発見。「ところでこいつはわたしの猫さ」とほくそ笑むダービーを思い出します。
ショーは大体50分くらいだったかな。ピラミッドが様々な色にライトアップされました。
スフィンクスや歴代の王が喋りながら、ピラミッドの歴史を解説してくれるという内容が英語で放送され、日本語版はイヤホンで聞けるんだけど…あのね~~~~…句読点の間がなさすぎてわかりづらいんよ。ガイドさんの説明のが100倍わかりやすい。
光もプロジェクションマッピングのような高度なものではなく、昔ながらのシンプルに光を当てただけの演出です。まあライトアップされたピラミッドが見たければ…くらい。終了後には大きな拍手が起きていたので、好みがわかれるのかもしれません。しかしこれで8000円以上するのか…ジョジョの1番くじ10回やった方がいいんじゃ…
ホテルに戻ると「カギ、直しておきましたよ~!」と連絡を受けるも、部屋に入るとやっぱり全然直ってなかった。助けてアヴドゥル!もうめちゃくちゃすぎて笑いが止まらなくなる。
ジョジョランズにも出てきましたね、ネコチャン…
【7日目】大エジプト博物館
最終日は大エジプト博物館からスタート。「今日は冷房が効いたところばかりだから暑くないですよ~」と言われていたけれど、エジプトの冷房って多分30度設定くらいなんよね…暑いんよ…
2020年に全館オープン予定だったのが、コロナの影響を受けて2021年に延期に。それも延期されて未だにオープンしておらず…エジプトっぽいよな~と思っていたのですが、実は博物館からギザのピラミッドに繋がる橋を造っていたところ、途中で遺跡が見つかって工事が中断しているのだとか。これオープンまであと数年かかるのでは…?
ということで、今回は入口付近のエリアのみを見学です。中に入るとまずはラムセス2世の巨像がお出迎え。メンフィス博物館で横に倒れていた像と対になっていたものです。
入り口付近の壁には1箇所穴が開いていて(黒いところの真ん中のあたり)、こちらはラムセス2世に太陽の光が差す位置になっているのだとか。凝ってるな~!
展示品は階段状に置かれており、エスカレーターで昇りながら見ることができます。歴代の王の像やエジプトの神々、石棺などがこれでもか!というくらい並んでいました。
このライオンは好戦的な性格のセクメト神。古代エジプトでは同じネコ科のバステト神と混同されたこともあったとか。バステト神はより穏やかな性格で、安産や女性を守る神様なのだそうです。マライアちゃんはセクメト神寄りの性格な気がする。
そして壁に描かれた博物館のロゴには日本語表記も。日本からの援助を受けているからとのこと。ガイドさん曰く「すごいことですよ~!」だそう。
【7日目】ムハンマド・アリ・モスク
そしてお待ちかね!ジョジョファンが大好きなムハンマド・アリ・モスクですよ~~~!!!花京院vsDIOの戦いの舞台のモデルといわれている場所です。見た目の造形が本当に美しくてもう…
建物内には靴を脱いで入ります。入口付近にはビニール袋を渡そうとしてくるお兄ちゃんたちがいますが、もらうと1ドル請求されます。持参した方がいいよね…
中に入るとあの時計塔が…
これは鳥肌立つよね~~~~!!!長年止まっていたのが修理されたと聞いていたので、時刻を見てみると…11時10分と13時45分なんだけど。なお本来の時刻は11時55分頃だった模様。
もう何もかも合ってないんだから~~~~!!!と笑ってしまったこの時計塔。また花京院がぶっ壊したのか、エジプトらしさなのか、何なんだろうね…
モスクの中はこんな感じ。緑が印象的ですが、これはエメラルドを使った色なのだそうです。おぉ…花京院…
DIO戦を思い出すせいか、とてつもなく感動してしまったモスク。もっとじっくり見たかったな~…ちなみにモスクの近くには給水塔もありました。花京院が激突したものより横に大きく、新しそうな感じです。時代の流れかな…
【7日目】エジプト考古学博物館
昼食を挟んでお次はエジプト考古学博物館へ。途中で承太郎vsDIO戦が行われた付近を通過します。これはもしかしたら承太郎がロードローラーされたかもしれない橋。この辺似たような橋が多すぎてわかりづらいんですよね~…とりあえず雰囲気はこんな感じということで…
で、エジプト考古学博物館はツタンカーメンの黄金のマスクも見られる、展示品の数、質ともに素晴らしすぎる場所でね~!ここにいるだけでエジプトの美術に浸れます。
こちらはみんな大好きアヌビス神。ジョジョのアヌビス神そっくりのお顔です。アヌビスは夜間に墓所の近くで活動していたジャッカルや犬がモデルとなった神様で、夜な夜な墓守をすると考えられていたことから、寝不足で目が赤くなっている様が表現されています。細かい。
ツタンカーメンの黄金のマスクの部屋は撮影禁止。感想はね~あのね~~~本当光り輝いてた(ポンコツ)
いやマスクの迫力もすごいんだけど、一緒に見つかった装飾品も素敵だったんですよね~!今アクセサリーにしてもオシャレなものばかり。古代エジプト人、本当ハイセンスだ…ペット・ショップ戦でも登場したホルスの目もかっこいいよね。
2階には棺やらマスクやら装飾品やらが所狭しと並んでいます。特に棺なんか埃まみれのケースがドサァッ!と並んでいて、美術館というより収蔵庫といった感じ。ひとつひとつ見ると、個性があって面白かったです。ちょっととぼけた顔の鳥が描かれていたりとか…エジプト美術は絵柄が親しみやすくて楽しい。
DIOの肩にとまるペット・ショップを思い出す、カフラー王とホルスの像も。
他にもクフ王の小さな像やカノプス壺など、時間があればもっとじっくり見たいものばかり。ミュージアムショップもエジプトらしいアクセサリーや雑貨がいっぱい売っていて楽しかった。これもまた行きたい。
【7日目】ハン・ハリーリ市場
最後に巡るのはアヴドゥルさんの仕事場、ハン・ハリーリ市場です。胸が高鳴る…!
小道に入る前からお店の人が声をかけまくってきます。皆さん日本語をよくご存じで「コンニチハ」「オハヨウゴザイマス」に始まり、「ミルノハタダ」「サ~ク~ラ~♪サ~ク~ラ~♪」「サラバジャ!!」「カカクハカイ!!!」とまで。こんなん笑うわ!!!
どこで覚えたんです…?と聞きたくなる言葉でガンガン誘ってくるお兄ちゃんたち。熱い国だな、いい意味で商魂たくましいなと思いました。日本にはない雰囲気で超面白かったです。
そして雑居ビルにも入ってみました。アヴドゥルは2階でお店を開いていたそうですが、こちらは2階からの吹き抜け。
入口でセキュリティチェックがある厳重警備のせいか、ビル内はとても静かで落ち着いていました。アヴドゥルもこういうところにお店を出していたに違いない。
売っている雑貨類はどこのお店も似たようなものが多いですが、じっくり見たら掘り出し物もあるのかも…ちなみにカイロ市民がよく使う市場はこんな雰囲気。確かにハン・ハリーリ市場の方が華やかさを感じます。
市場の外に一歩出ればモスクがいっぱい。カイロの街中にはDIOの館を思わせるようなモスクが本当にいっぱいありました。
似て非なる形ばかりでね…こりゃ~~~DIOの館は簡単に見つからん訳だよな~…
帰り道はスーパーマーケットに寄り道し、ジュース(超美味しい!)やハイビスカスティーなどのお土産を調達。紅茶類は1箱20袋で50円くらいでした。カカクハカイ!!!
【7日目~8日目】遥かなる旅路 さらばカイロ国際空港よ
そしていよいよカイロ国際空港へ。ガイドさんや運転手さんともお別れです。現地のガイドさんがいるとエジプトの生きた情報が聞けるのが良かったし、運転手さんはとってもフレンドリーで、会うたびに全力ハイタッチかましてきた。つらいコム・オンボ事件があったが…でも楽しかったよ、みんながいたからこの旅は楽しかった…
こちらは承太郎たちとポルナレフの別れの場となったカイロ国際空港の様子。
写真を撮りつつチェックイン手続きを始めると、エジプト航空の係員さんから「英語のキュートって日本語でなんていうの?」と質問が。「カワイイだよ」と教えると「カワイイ!ン~~~~!アナタカワイイネ~~~~!!!!!」と早速披露。カワイイカワイイ連発しまくっていて「荷物に割れ物注意タグつけて」ってお願いしたの、最後まで忘れてた。そういうところ、お茶目でカワイイね…
出国審査の係員さんはスマホで喋りながらだし、本当緩いよな~とエジプトらしさを堪能しながら搭乗へ。いい国だった…と噛み締めながら、定刻より10分遅れで出発(定期)
エジプト航空の機内プログラムって映画は日本語版は2本くらいあるだけで、ほぼアラビア語か英語だけ。ちょっと面白いのがメッカの方向がいつでもモニターで確認できることと、エジプトの新旧の音楽が聴けることかな~…全部「炎の呪術師」とか「Fire of Soul」みたいな曲調だった。
で、ぐーたら過ごしているうちに朝食が出てきたんだけど、見てよこれ。
パンの上にメインが乗っかってくることある???大胆すぎんか?
日本の航空会社ではやらないであろうこの載せ方。実は土台にパンが2つあるから、全然落ちない。さすが古代から建築技術が優れていたエジプトである。ちなみにメインの中身はオムレツでした。美味しかった。
そして成田空港着にはなんと5分遅れ。ほぼ定刻だ!すごいよエジプト航空!と感動する我らツアー御一行。もはや感覚がおかしくなっている。でも空港内のトイレが超綺麗だったり、機内預かりの荷物が10分ほどで出てきたのを見て、あぁここは日本だ…としみじみ感じたりしました。日常に戻りゆく寂しさよ…
まとめ:エジプトは最高だし、アヴドゥルの言葉に救われた旅だった
熱気あふれる雰囲気、美しい美術、優しくフレンドリーな人、おいしいご飯…何もかもがすごく良かった。アヴドゥルのイメージとはほぼ真逆のまったりしている国で、人生に疲れたら行きたくなるようなところでした。カイロでは何を見ても「アヴドゥルはこんな場所で生活していたのか…」という気持ちになるので、自然とアヴドゥルが好きになります。
で、コム・オンボ神殿ねぇ~~…行きたいよねぇ…っていうかな~んでコム・オンボで戦うかね???もう1回行かなきゃいけなくなっちゃったじゃんよ~~~!
のんびりした国だからこその事件だった訳ですが、アヴドゥルに言わせれば「これだからいいんですよこれが!」なんでしょうね~…実際、この言葉に何度救われたことか…今年一のショックな出来事でしたが、途中からはそれすらエジプトらしさなんだろうな~と思いました。「要はなれですよ、なれればこの国のふところの深さがわかります」とはまさにこのこと。いいこと言うよなアヴドゥルさん。
距離的に気軽に行ける国ではないけれど、きっと「なかなか気にいった、いい所だぜ」と言いたくなる素敵な国です。特に3部ファンは絶対に楽しいはず。また行きたいな~!っていうか誰か一緒に行こう?
3部の話はこちらもどうぞ~!